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マジ!?ボージョレ・ヌーヴォーが毎年「当たり年」の理由が意外すぎ

  • 2015.11.19
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今年も11月の第3木曜日……そう、本日解禁となったワイン『ボージョレ・ヌーヴォー』! 巷では「ボージョレ」やら「ボジョレー」なんて呼ばれて親しまれていますが、一体どんなワインなのか、知っていますか?

「ボージョレ・ヌーヴォーだ! ワインだ! 祭りだ!」なんて大騒ぎしていますが、なぜ大騒ぎしているのかご存じですか?

そしてなぜ毎年決まって「今年は当たり年!」的なことを言われているのか……知らないこと、気になることだらけじゃありませんか?

というわけで今回、解禁日記念ということでWoman Insight編集部が『ボージョレ・ヌーヴォー』について徹底取材! 恵比寿ガーデンプレイス内にあるワインショップ「WINE MARKET PARTY」の店長でありソムリエ資格を持つ沼田英之さんにお話を伺いました。

 

沼田さんはホテルのフレンチレストランやバーなどで9年勤務(約5年と約4年で計2か所)、ソムリエ資格を取得しました。そしてその後フランスワイン専門店「ラ・ヴィネ」で3年半、「WINE MARKET PARTY」で4年半。ソムリエ資格を取得してから約10年、ワインのプロフェッショナルとして活動されてきました。

そして沼田さん、自称・ガメイ大使というくらい、『ボージョレ・ヌーヴォー』の原料でもあるガメイ種というぶどうを使ったワインに特にこだわりを持つ方。

そんな沼田さんにしっかりと『ボージョレ・ヌーヴォー』について解説していただきましょう!

Q そもそも「ボージョレ・ヌーヴォー」ってどんなワインのこと?

A フランス・ブルゴーニュ地方にあるボージョレ地区で育ったぶどうの出来を知るためのワインです。

「フランスのブルゴーニュ地方に、ボージョレ地区という場所があります。そこではガメイ種というぶどうが栽培されているのですが、そのぶどうの収穫を祝うためにつくられる新酒です。もし新種の出来が良ければ、そのぶどうを使ってつくられたワインの5年後、10年後が楽しみになる。だからぶどうの出来をいちばんに祝うお祭りでもあるんです。ちなみに『ヌーボー(Nouveau)』というのは英語で言えば “new”、つまり『新しい』という意味。だから『ボージョレ・ヌーボー』ということです」(沼田さん)

 

Q 毎年必ず、すべて同時に11月の第3木曜日に解禁されるのはなぜですか?

A 出荷の早さを競い合って事故が起きるのを避けるためです。

「昔は『ボージョレ・ヌーボー』ができた農家から順に、イギリスへ車で売りに行っていたんです(現在は空輸です)。やはりいちばんに売り始めた人が儲かり、次も儲かり、3番手、4番手くらいになってくるとあまり売れなくなってきました。そんなことが続くうち、どれだけ早く売りに行けるかを競い合うようになったわけです。すると皆が急ぎすぎるせいで事故が多発するようになり、それを避けるために皆同時に解禁とすることになったのです。大体ぶどうが9月ごろに収穫され、1〜2か月でワインになるため、11月この時期と決められました」(沼田さん)

 

Q なぜ毎年「今年は当たり年」と言われているんですか?

A そもそもソムリエはワインを悪く言わないんです。

「ワインにはさまざまな特徴があり、好みも人それぞれ。どんなワインであってもそれに合うお料理を選び、そのワインの良いところを伝える。それがソムリエの仕事です。だからそもそも『このワインが悪い』などといったことはなく、毎年褒め方が変わるだけなんです。また、先ほどもお話したように、そもそも『ボージョレ・ヌーボー』はその年のぶどうの出来栄えを祝う意味合いを持ちますし、あとはキリスト教でワインはキリストの血とされているため悪く言われることがないという理由もあります」(沼田さん)

Q 今年の『ボージョレ・ヌーボー』の出来はいかがですか?

A 今年は特に良いです! 最高です! 本当です!

「今年は天候に恵まれてしっかりぶどうが成長し、とても豊作なんです! ワイン自体はフレッシュで、さまざまなベリーが混ざり合ったような豊かな味わいと香りがあり、よく熟しているため色が濃いめ。しっかりとぶどうが成長したことを感じられる、力強さのある出来になっていると思います。本来『ボージョレ・ヌーボー』は新鮮さ重視のものですが、今年のものに関しては、それこそ1年以上寝かせてもおいしく飲めると思います。今年はどれを買ってもおいしいと思いますよ」(沼田さん)

 

Q 『ボージョレ・ヌーボー』をよりおいしく飲むにはどうしたらいいですか?

A 年末年始ごろに飲むのをオススメします。

「個人的な経験から考えると、あまり早く飲むと空輸で届いたばかりのため、まだワインに荒々しさを感じると思うのです。年末年始あたりまで置くと、味に丸みが出てきます。ワイン初心者の方がおいしく飲めるのはもちろんのこと、私たちプロでもさまざまな味わいを感じながら楽しめる状態になると感じています」(沼田さん)

 

もちろん今だけの祭りを楽しんだり、出来立てならではのものを味わったり、解禁日ならではの楽しみ方はたくさんあります! 普段ワインをなかなか飲まないという方でも、やっぱり『ボジョレー・ヌーボー』は気になってしまうのでは?

もしこの機会に「普段はビールやカクテルを飲むけど、ワインもいいなあ」と思ったら、ぜひ習慣的に味わってみて。きっと来年の『ボージョレ・ヌーヴォー』の楽しみ方がひと味違うものになるはずですよ。(鈴木 梢)

 

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