長男の嫁に人権なし？義母は「不妊の嫁」と呼び、義妹からは妊婦マウント

結婚当初から「孫はまだなの？」と姑から責められ続けている主人公・つくし。長男で家業持ちの夫と結婚したことは後悔していません。ですが、この家に嫁いでしまったことは後悔しています…。別居だと思い込んでいた引っ越し先は、なんと姑の家と同じ敷地内でした。食事のこと、仕事のこと、そして孫のこと…と、姑から口出しされることは増えていきます…。※本記事は『長男の嫁ってなんなの？』から一部抜粋・編集しました。

夫のおかげで立ち直れた過去

母子家庭で育った主人公・つくし。がむしゃらに働き、やっと母に親孝行できる…と思っていた矢先。病気で早くに母を亡くしてしまいます。そんなつらかったとき、そばで支えてくれたのは今の夫・ひろしでした。

夫には恩があるうえ、離婚してしまうと天涯孤独の人生へ逆戻りしてしまうつくし。そのため、姑からの嫌味にも毎日耐えていました。しかしそのようなつくしの気持ちとは裏腹に、姑からの攻撃はエスカレートしていきます。

プライバシーなんてない

姑に逆らうことができず、仕事を辞めて不妊治療に専念することを選んだつくし。亡き母の「仕事はあなたを支えてくれるから」という言葉が頭をよぎります。それでも、最愛の夫との幸せな未来を想像し、クリニックへ通い始めます。

ところが、待っていたのはプライバシー皆無の不妊治療の現実。姑へ情報は筒抜け。そして、主治医からもプレッシャーをかけられます。そして、頼りの夫はというと…。

言葉と態度がチグハグな夫

唯一、つくしの味方であるはずの夫。「姑に何かされたら相談して」と、言ってくれますが、夫を困らせてしまうだけだと思い、つくしは姑への不満をグッと飲み込みます。そして代わりに、「産婦人科へ一緒に行ってほしい」とお願いします。

しかし、こちらが期待していたのとは違い消極的な態度の夫。なぜか産婦人科へ行くのを嫌がります。不妊治療に対して当事者意識がない態度の夫に、つくしは不満を覚え始めました。

「長男の嫁」という立場に悩むつくしの姿に、共感できる要素がたくさんある漫画作品です。

『長男の嫁ってなんなの？』書籍も好評発売中！

長男の嫁ってなんなの？

￥1,100〜（楽天市場）

著者：ツムママ、出版社：KADOKAWA

夫と結婚して4年。子どもはまだできません。そして私は義母とご近所さんから「不妊の嫁」と呼ばれています――「嫁いだ嫁っていうのは、死ぬまでみんなのご飯を炊くって決まっているのよ。昔から」「今月の《まぐわい》はいつなの？ 病院から帰ってきたら報告しなさい」毎日毎日、義母が私を責め続ける。なぜなら、私ができそこないの《長男の嫁》だから…。

作：ツムママ
--------------------------

著者：ももこ