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石橋静河、『探偵ロマンス』の“ときめきポイント”を明かす「和洋の文化が入り乱れているのがおもしろい」

  • 2023.2.2
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石橋静河 (C)NHK
石橋静河 (C)NHK

【写真】凜として美しい...大正時代を感じさせるような色彩の着物を着こなした石橋静河

土曜ドラマ「探偵ロマンス」(毎週土曜夜10:00-10:45、NHK総合)に出演中の石橋静河より、インタビューコメントが到着。出演決定時の気持ちや演じていて印象的だったシーンなどについて明かした。

石橋が演じるのは、太郎(濱田岳)がかつて働いていた造船所があった鳥羽の小学校教師・村山隆子。

太郎が親愛を寄せる文通相手で、新しく小説を書いたら、いつも隆子に送り、彼女の感想を心待ちにしているという役どころだ。

石橋静河 インタビュー

ーー「探偵ロマンス」に出演することが決まったときのお気持ちは?

「探偵ロマンス」はフィクションですが、隆子さんはのちの江戸川乱歩・太郎さんの奥さんとなる実在した人物。当時としては珍しく学校の先生をしていた女性で凛としていたというお話を聞いて、それはすごく楽しみだなと思いました。今は女性の活躍がフィーチャーされる時代になってきているけど、大正時代にはかなりかっこいい女の人だったんだろうなと思いますし、演じるのもわくわくします。江戸川乱歩さんってミステリアスな方かなと想像していたので、まさか太郎さんのようなひょうひょうとしていてしかもおとぼけな部分もある設定だとは(笑)。平井太郎さんという本名にも親近感が湧きました。

隆子は「凛とした強い部分があり、腹が据わっている温かい人」

ーー脚本やご自身の役柄についての印象、演じていて印象的だったシーンなどを教えて下さい。

隆子さんは凛とした強い部分があり、腹が据わっている温かい人という印象です。太郎さんの才能にほれていて、私が一番のファンよ! という感じの、湿っぽさのない明るい強さがありますね。実際に、太郎さんの才能を引き出すプロデューサー的な存在だったともお聞きしました。隆子と太郎はあまりお互いの顔を見ているわけではないんです。特に太郎さん(笑)。太郎さんって、平気で隆子のことをその場に置いてどこかへ行ってしまうんですよ。私だったらしゅんとしますけど(笑)、隆子は「また行っちゃったわ」という感じで、どしっと構えているんです。とても広い視野で太郎を見ているんだろうなと思いました。

私は28歳。何も知らない「新人」でもなくて「若手」という状態からもちょっと抜けつつあるけれど、そんなにたくさん経験があるわけじゃない。いろんなことが変わっていく時代の中で、自分が中途半端な場所にいるような感覚が「探偵ロマンス」で描かれている太郎さんたちの青春と似ているような気もします。だから隆子の「私は私で行く」という生き方を見て、あ、それでいいんだと思えました。そう教えてくれた隆子に出会えてうれしいです。

街中のシーンは和洋の文化が入り乱れているのがおもしろい

石橋静河 (C)NHK
石橋静河 (C)NHK

ーー収録に参加されてみて、共演者の皆様の印象、現場の雰囲気はいかがですか?

太郎役の濱田岳さんとは今回が初めましてです。やっぱり第一印象は「プロだな!」と感じました。本当に全体を見てらっしゃってお芝居も的確だし、スタッフさんとも仲が良いから自分のお芝居以外のことも周りと会話しながら進めていらして。大人だなあと思います。随所に優しさを感じる方ですね。

街中のシーンでは洋装の人、洋装に羽織を合わせている人、着物のカップルなど和洋の文化が入り乱れているのがおもしろい! 私のときめきポイントです。洋装を素早く取り入れる人もいれば、そんな格好は絶対にしない! と思っている人もいるような時代の狭間というのが感じられて楽しいですね。え! この服にこれを合わせるの!? とか、家のデザインはモダンだけど瓦屋根なんだな〜とか、ワクワクしながら見ています。

ーー放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

謎解きのようなストーリーに、めくるめく展開。映像的にもすごく華やかですし、大正時代についての発見もたくさんあると思うのでそこも楽しんでいただきたいです。スペイン風邪が流行してちょっと不穏な空気が流れるという時代背景が、コロナ禍の今とぴったりと重なるのですが、そんな時代に隆子のような、凛とした女性や、不安に負けない人たちがいたということがすごくおもしろいし勇気づけられると思います。落書きされた壁の中に、こそっと疫病封じの妖怪・アマビエが描かれているのもおもしろいところ。きっと美術さんの遊び心でしょうね。みなさんもよかったら探してみてください!

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