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『バビロン』ブラピ、マーゴット・ロビーの運命を大きく左右する重要キャラ3人の特別映像

  • 2023.1.29
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映画『バビロン』才能開花する女優&シンガー:レディ・フェイ (C)2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved. width=
映画『バビロン』才能開花する女優&シンガー:レディ・フェイ (C)2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞したデイミアン・チャゼル監督がブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらを迎え製作した最新作『バビロン』。このたび、ブラッドやマーゴットらが演じる主要キャラクターの運命を大きく左右する、3人の登場人物を紹介する特別映像が解禁された。

【動画】映画『バビロン』特別映像<ジョヴァン・アデポ/ジーン・スマート/リー・ジュン・リー編>

本作の舞台はゴールデンエイジ(黄金時代)と呼ばれた1920年代ハリウッド。サイレント映画からトーキー映画へと移り変わる時代に、映画業界で夢をかなえようとする男女を描く。今年1月に開催された第80回ゴールデン・グローブ賞では、作曲賞を受賞した。

今回解禁されたのは、3人の重要人物を紹介する特別映像。それぞれの魅力あふれる姿を捉えた本編映像と、インタビューを収めている。

まず1人目は、トランペットの名手、シドニー・パーマー(ジョヴァン・アデポ)。当初シドニーは、ハリウッドで日夜行われるパーティーで、周囲の騒動をよそにバックグラウンドの音楽を奏でるひとりの演奏者にすぎなかった。しかし、サイレント映画が下火になりトーキー映画が登場すると、スクリーン上の音楽の力を認識した業界が、シドニーを主役の座に押し上げていく。

チャゼル監督は「トーキー映画の到来により、彼は一躍ハリウッドの売れっ子になる。トーキー映画が彼の魅力を引き出すんだ」とコメント。シドニーの才能にいち早く気づき、スターになる可能性を見出していく青年マニーを演じたディエコ・カルバは「シドニーは最高だよ。本来の自分を見失わず、名声より音楽を愛してる」と、実力と芯の強さを併せ持つシドニーに魅了されたことを明かす。

続く2人目は、ハリウッドを陰で操るエリノア・セント・ジョン(ジーン・スマート)。ゴシップ・コラムニストであるエリノアは、業界の大物たちの撮影現場やオフショットでの生活を常に記録している。“エリノアに酷評された映画の興行は失敗する”と言われるほど絶大な影響力を持つ人物だ。

そんなエリノアについて、サイレント映画界のスター、ジャック・コンラッド役のブラッドは「エリノアのゴシップコラムは、ハリウッドでの成功を左右する」と笑顔で語る。チャゼル監督は「実在した当時の作家、エリノア・グリンをモデルにしている」と明かし、新鋭女優ネリー・ラロイ役のマーゴットは「彼女はネリーの才能を見抜く。“スターになる”と」とコメント。そんなエリノアを演じたジーンは「(エリノアは)ネリーを支援するの」と語る。

3人目は、中国系の出自をものともせず名をあげる、レディ・フェイ・ズー(リー・ジュン・リー)。“東洋のエメラルド、オリエントの装飾品”と称される彼女は、映画業界のスターやその卵たちが大勢集うパーティーで、マレーネ・ディートリッヒ風のトップハット&タキシードを身にまとい、神々しいステージパフォーマンスを披露する。

レディ・フェイについて、チャゼル監督は「女優でシンガー。実にあでやかなスターだ」と説明。彼女を演じたリーは「強さと優雅さ、気品を兼ね備えてる。中国系だからと拒まれても、彼女の魅力は失われない」と力強くコメント。ネリー役のマーゴットは「彼女の目に留まるだなんて、ネリーは思いもしなかった。妖艶で人目を引くレディ・フェイは超クールよ」とその魅力をたたえている。

ブラッド演じるサイレント映画の頂点に立つ大スター、マーゴット演じる才能あふれる新鋭女優の運命をも大きく左右する、圧倒的存在感を放つこの3人のキーマンにも注目だ。

■チャゼル監督が明かす、3人のキャラクターにインスピレーションを与えた実在の人物たち

今よりはるかに差別意識が強かった当時。チャゼル監督はシドニーというキャラクターについて「音声が登場した当時、黒人の演奏家にはほんの少しのチャンスしかなかった。1929年から1931年にかけて、デューク・エリントン、ルイ・アームストロング、エセル・ウォーターズ、ベッシー・スミスといった人々を起用したミュージカル短編や長編映画が多く公開された。彼らは俳優としてスクリーンで役を演じながら、同時に自分たちの音楽も演奏した。また、ロサンゼルスを拠点とするカーティス・モスビー、レス・ハイト、ソニー・クレイなども自分のバンドで映画に登場している。彼らはすべてシドニーのインスピレーションとなった」と当時の歴史を振り返りつつ、実際に活躍していた有色人種のスターたちがシドニーのモデルとなっていたことを明かす。

エレノアについては、「エリノアはさまざまな作家やコラムニストをモデルとしている。新しいスターを発見したり、古いスターを切り捨てたりするような力を持つね」とコメント。作家のエリノア・グリンをはじめ、レポーターのアデラ・ロジャーズ・セント・ジョンズ、そして後期の時代のルエラ・パーソンズ、はたまた『イヴの総て』(1950)の登場人物、アディソン・ドゥイットと、当時実在した人々から物語のキャラクターまで様々な人物から着想を得たと語っている。

そのパフォーマンスから、中国・アジア系映画スターとしてハリウッドでの道を切り開いた第一人者である名女優アンナ・メイ・ウォンを彷彿とさせるレディ・フェイ。チャゼル監督は「初期の映画業界において多くのパイオニアがそうだったように、レディ・フェイもいくつもの帽子をかぶったルネサンス的なキャラクターだ。彼女は一つの仕事によって定義されない。業界で生き残るために、日々さまざまな役割を演じる必要がある。日中はランドリーの上で生活し、夜はハリウッドのパーティーで大きな存在感を示すんだ」と、黎明期の映画業界を、そして本作全体を変幻自在なこのキャラクターが象徴していると解説している。

映画『バビロン』は2月10日より全国公開。

映画『バビロン』特別映像<ジョヴァン・アデポ/ジーン・スマート/リー・ジュン・リー編>

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