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「脚が短い理由」と「脚が長くなる方法」

  • 2023.1.21
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「ストレッチで身体を正しいポジションに戻せば、脚は長くなくなります」と話すのは、『自分史上最高に 脚が長くなるストレッチ』の著者である、森拓郎さん。ここでは、「脚が短い理由」と「脚が長くなる方法」についてご紹介!

(「」内 森拓郎さん)

脚が短いことを気にしている人へ

「『脚、もっと長ければいいと思わない?』。そう尋ねられたら、多くの大人は『骨の成長が止まっているから、今以上に長くするのは無理、現実的ではない』と考えるでしょう。脚の付け根からかかとまで1本の骨が通っているのなら、その考えは正しいかもしれません。でも、脚には股関節、膝関節という大きな関節があり、それぞれ骨盤と大腿骨、大腿骨と脛骨を連結しています。脚がいちばん長くなるのは、大腿骨や脛骨が地面に対して垂直―なるべくまっすぐになったときです。ところがこのポジション、キープできる大人が実はとても少ないのです。なぜかというと、股関節や膝関節がもともとあるべき位置にあり、スムーズな動きが保たれている人は意外に少ないから。関節の位置がずれていたり、筋肉がこわばって関節がスムーズに動かないようでは、脚をまっすぐに保つことは難しいのです。それなら、股関節や膝関節の位置を戻し、スムーズな動きを取り戻せば、脚を長くすることができるのでは? そう、その通りです。特別な器具や手術・治療などは必要ありません。今のままの骨格―骨組みで脚は長くなるのです」

脚が短い理由

①内股でいることが多い

「女性の場合、男性とくらべて骨盤が横に広く、骨盤と大腿骨を連結している股関節が外側に広がりやすい傾向にあります。股関節が内旋―内向きにねじれやすいのも問題です。なぜねじれるのでしょう? 一つは女性は〝内股"でいることが多いから。膝や腿をピッタリくっつけてイスに座ったり、足先をなるべく開かずに歩くことが習慣になっていませんか?」

②腹筋や背筋が弱い

「身体をまっすぐに保つ腹筋や背筋が弱いと、身体の軸を保とうとして股関節が内側にねじれるという指摘もあります。股関節が内旋しやすい姿勢を続けていると、脚の付け根が外や前へ張り出して、股関節が詰まった状態になり、自由な動きが妨げられて、骨格の歪みにつながります」

③長時間イスに座る生活や運動不足

「長時間イスに座る生活や運動不足が重なると、血行不足から股関節周辺の筋肉が硬くなり、いっそう股関節の動きが制限されます。また、股関節のずれやねじれは膝関節にもよくない影響を及ぼします。股関節が内向きにずれている場合、膝関節は外側にずれて外旋-外向きにねじれます。立ったときに両膝がつかない『0脚』、膝下が開く『X脚』など、脚の悩みの原因にもなります。さらに股関節、膝のねじれは足首のねじれを引き起こし、それを補うために体幹や脚の筋肉がアンバランスな使われ方をするので、放っておくと歪みはどんどん進み、何もしなければもとに戻ることはありません。脚の長さという点では、脚の骨がまっすぐでないと、地面から脚の付け根までの距離が短くなりますから、その分、脚が短く見えてしまいます。脚がまっすぐであれば、それだけで比較的美しく見えるものですが、膝で曲がって二分されると、よけいに短く見えます。もともとの骨の長さを生かせず損をしている状態です」

脚が長くなる方法

①立ち方

「立ち方ですが、ポイントは膝を少しだけ曲げること。膝をロックしない、つまりわずかに曲げて立つと、体の重心が正しく保たれ、足裏全体に体重がかかります。脚をピンと伸ばしてしまうと、重心位置がずれ、体重が足裏の外側に寄り、膝や股関節がねじれる原因になります。また、膝を曲げることで、お尻に力が入るようになります。お尻の筋肉は骨盤を安定させる重要な役割を果たしています。股関節外転(脚を外側に開く)したり、伸展(脚を後ろに引く)するのも、お尻の筋肉の働きが大。お尻の筋肉で骨盤がしっかりサポートされると下半身が安定し、上半身の姿勢をまっすぐ保つのがラクになります。膝を突っ張ってしまうと、お尻の力が抜け、前腿の力で上半身の重みを支えることになるので、膝と足首にもよけいな力がかかり脚が短くなりやすいのです」

②歩き方

「長い脚をキープする歩き方のポイントは、背筋を伸ばし、みぞおちを正面に向け、骨盤から前に出すイメージで進むこと。骨盤がまっすぐな状態に保たれるのが理想です。腰の前の出っ張りと恥骨を結ぶラインが床とほぼ垂直になる状態です。歩くときも、メインに使うのはお尻の筋肉。足裏や足指も使って、スムーズに前方へ重心移動しましょう。着地後、重心がかかとから足裏の外側へ、さらに小指の付け根から親指の付け根へと移動するのを意識して歩いてみるといいでしょう。靴の中の足指や足裏を働かせることなく、靴底を床にペタペタ落とすような歩き方は、優れた脚の機能を衰えさせ、脚が歪んで短くなる原因にもなりますから、正しい歩き方を心がけましょう。つま先と膝をつねに正面に向けるイメージも大切です」

③座り方

「最近は座ることのマイナス面が指摘され、スタンディングデスクや、膝を使って姿勢を保つバランスチェアなどが人気です。どのような座り方でも、同じ姿勢を続ければ、 特定の筋肉が過度の緊張状態になり、疲れを覚えます。イスに座るときのポジションを敢えていうなら、背筋を伸ばし、骨盤を少し前傾させ、坐骨よりは少し前、腿の付け根あたりに体重をかけて座るといいでしょう」

モデルや女優たちを美しい脚に導く森拓郎氏による『 自分史上最高に 脚が長くなるストレッチ』が新星出版社より好評発売中だ。6つのストレッチメニューと筋トレで、誰でも自分史上最高に美しく伸びた脚が手に入る一冊。ぜひチェックしてみて!

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