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週末起業から年収3000万も夢じゃない! 本当に儲かるスモールビジネスの始め方のコツ6つ

  • 2023.1.21
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“起業”というと身構えてしまうけれど、もっと少ない売り上げで安定的に経営する「スモールビジネス」なら気軽にスタートできる。そこでスモールビジネス実践者の起業家・武田所長にノウハウを聞いた。

オフィスで拳を上げるビジネスウーマン
※写真はイメージです
スモールビジネスとは何? 副業との違いは?
自分の時間を自由に使え、人間関係のストレスも減る

激務のコンサルティングファームを退職後、武田所長が手がけたビジネスは100億円以上の売り上げを目標とするものだった。数年後に会社は軌道に乗るが、相変わらず多忙で、マネジメント、金融機関や株主との付き合いでかなりのストレスやプレッシャーがあった。

「そんな中、週末の時間だけで、自分ひとりで始めた小さなビジネスが簡単に年間数千万円の利益を生み出したのです。しかも顧客の強いニーズがあるので、安定的に利益を拡大し続けました。そのうち自分の手を離れて回り始めたので、複数のスモールビジネスに取り組めました。何より自分の自由な時間やお金を持てたこと、人間関係のストレスが減ったこと、さまざまな人との出会いがあったことが大きなメリットです」

武田所長が提言するスモールビジネス(スモビジ)の定義は3つ。安定着実に行うビジネスなので、ベンチャーのようなイノベーション(変革)は不要、基本的には借金をしないのでリスクも取らない。それならば、もっと少ない収入でもいいかと思うが?

「収入が100万円未満では会社を辞めてまで起業する意味がないので副業でいい。ビジネスには正解はなくとも正攻法があり、年収3000万円は難しくないのです」。そこでスモビジを成功させるための“正攻法”を聞いた。

武田所長が定義するスモールビジネス
【Q1】ITや英語の能力は必要? スモールビジネスに必要な資質とは何?

【A1】あえて“ケモノ道”を歩んでいける気質はマスト。特別なスキルはアウトソーシングでOK

ビジネスモデルとしては、まずは本業で得た知見を収益化できるように考えましょう。たとえばウェブマーケティングの会社で働いていたのなら、ウェブマーケティングのコンサルタントを始めるというふうに、前職の知見やコネクションをフルに活用します。加えてITの知識があるとベターですが必須ではありません。お金や時間をかけてプログラムの勉強をするのは効率的ではないし、素人がつくったプログラムでは役に立たないからです。

ビジネス上必須のスキル以外は外注すればよく、英語や会計も同様。何より儲かるスモビジを探るには、山の中の“ケモノ道”を進んでいかなければなりません。重要なのは、先が見えないケモノ道を選んで歩ける勇気と気概です。

【Q2】女性が成功しやすいスモールビジネスとは?

【A2】釣り、暗号資産など、規模が大きく女性が少ない領域を狙うべし

女性からよく相談されるビジネスといえば、コスメ、ファッション、カフェ、花屋などが多いですが、強くはお勧めできません。なぜなら市場がすでに成熟し競合が多いので、高い収益と利益率を継続することが難しいからです。いい意味で“女性”としてのアドバンテージを有効活用するのであれば、女性が少なく、かつ市場規模の大きな領域を狙いましょう。たとえば釣り、暗号資産、ラグビーなど男性ばかりで構成される領域であれば、女性という存在が希少価値になり、“跳ねる”可能性が大きい。

ちなみに私の知人の女性は、ルアー(釣りの擬似餌)のプロデュースを手がけ、大きな収益を上げています。もちろん希少価値だけにあぐらをかくのではなく、相応の努力も必要。また、音楽やダンスなど趣味を仕事にしたい人も少なくないのですが、自分が好きなものは他人も好き=競合が多い。逆に“人がやりたくなさそうだが自分はやりたいこと”が確立していれば、それが強みになります。

【Q3】会社を辞めて起業しようと思うけれど不安だし、お金もない。どうすればいい?

【A3】会社は給料と知見をくれる場所。活用し尽くすまで辞めないほうがいい!

会社は給料を払ってくれるうえ、さまざまな知見も与えてくれる“ありがたい”存在。焦って辞める必要はありません。まずは週末副業から始めて、軌道に乗ったら退職して起業しても遅くないのです。また、初期投資のお金もないのに起業するなどもってのほか。会社で地道に働いて、初期費用や運転資金を用意しましょう。

【Q4】初期費用はどのくらい必要?

【A4】およそ100万円を目安に

会社の住所を登記するためのバーチャルオフィスの利用料、PCの購入代金、インターネットやサーバー使用料、設立登記費用(株式会社で25万円〜)、ウェブサイトや名刺制作料などを考えると、最低でも100万円はあるといいでしょう。ほかに、資本金(1円から設立可能)、業界によっては材料の仕入れ代金等も必要になります。

【Q5】ゼロからビジネスを考えるのは難しい。どうすればいい?

【A5】儲かっている企業のマイナーチェンジコピー品をつくり、セグメントした顧客に売る

繰り返しますが、スモビジにイノベーションは不要。アイデアを考える方法は図のようにシンプルで、ゼロベースで生み出す必要がありません。まずは自分の経験や強みから事業領域をしぼり込むことが重要。たとえば前職が家電会社だから、家電をOEM(他社ブランドの製品を製造すること)でつくりネットで売るアイデアを考えたとします。そこでAという大手家電会社を調べると、問屋と直結した垂直統合型のビジネスモデルを取っていることが判明。情報、コスト、スピードの面で優位性があり、その競争力を発揮し迅速に商品を売ることができるので儲かっていると突き止めます。

そして、A社があえて捨てている小さな市場(例:ハンディー掃除機)で、可能な限り模倣したコピー商品をつくります。同時に「金額はさておき、小さい掃除機をどうしても買いたい」という燃えるような欲望“バーニングニーズ”を持った顧客(少数でも可)を見つけます。この際、性別、年齢、収入、地域など、外部から観測可能な情報によってセグメントし、似たようなニーズを持った集団に商品を売れば、効率的に収益を上げられます。この戦略ならスモビジでも大いに勝機はあるのです。

スモールビジネスの戦略立案骨子
【Q6】儲かる業界の見つけ方を教えて

【A6】数々の情報チャネルから探りあてよう

情報チャネルを活用し、自分が対象とする事業で儲かっている会社を徹底的に調べ尽くしましょう。上場企業は、投資家に財務情報の詳細から今後の方針までを開示する義務を負っているので、IR資料はまさに“宝の山”。私はこれを読み込むのを趣味としているくらいです。もしIR資料に財務数値しか掲載されていない場合は、営業資料やLP(ランディングページ)に目を通し、そこから他社ではなく自社が選ばれるべき理由や優位性を見つけてください。また、いわゆる業界紙も安価ながらマニアックな情報がいっぱい。私は情報収集がしにくい新しい事業領域に参入する際、業界紙や業界本を10冊ほど購入して熟読しています。

情報チャネルの例
●上場企業のIR資料
●営業資料やLP
●官報に掲載された非上場企業の決算資料
●投資情報
●企業のニュースリリース
●業界紙
●同じ起業家仲間

【Q7】ビジネスを始めて半年。なかなか利益が出ない

【A7】そもそも市場のニーズに合っていない可能性も

スモビジの場合、初期費用を半年経っても回収できないようであれば、私はスパッとやめて深追いはしません。しかし、半年間ただ手をこまねいているわけではなく、【A5】のように、ビジネスとして妥当性があるか否かの検証をずっとやり続け、不備があれば速やかに改善を行っています。しかしこれをやっても収益が出ないのであれば、そもそもサービス内容が市場のニーズに合っていない可能性があります。

たとえば、人間の健康に寄与するためだという強い思いから、予防医療のサービスを考えたとします。しかし、大概の人は病気になって初めて治療にお金をかけるので、健康なうちは予防医療のコンテンツを買おうとは思いません。体に悪いと思いつつもジャンクフードを購入して食べてしまうのが、素直な欲求です。予防医療は高齢化社会においては大切な領域ですが、ニーズとサービス内容がかみ合っていないのであれば金額を下げたとしても売れないのです。このように、サービスとニーズが合致しているかを検証する必要がありそうです。

武田所長の新しいスモールビジネス「ビズライブラリー」

https://biz-library.com/

武田所長は最近新たなスモビジである「ビズライブラリー」をリリースした。ビジネスに関する知識やノウハウを投稿して販売できるプラットフォームだ。登録料や利用料は無料だが、自分が読みたい記事を最後まで読むには途中から有料になる。ビジネス特化型コンテンツプラットフォームを武田所長が手がけた理由は何だろう?

武田所長の新しいスモールビジネス「ビズライブラリー」

「従来の新聞、雑誌、テレビ以外に、最近は特定の領域に特化した経済ウェブメディアが増加し、今まで入手できなかったニッチな情報、高品質な情報が流通しています。さらに有料のコンテンツを配信できるプラットフォームも成長しており、市場はそれに伴って拡大しています。しかし、スモビジに関する情報を収集し、さらには発信できるプラットフォームはほとんどありません。その課題に沿ってつくったのがビズライブラリーです」

投稿記事は、すべて武田所長のお眼鏡にかなったものが掲載されているのでクオリティーは高い。有料になった場合もリーズナブル。もちろん武田所長自身が書いたものや、彼がインタビューして作成した記事もある。記事の例としては、「ニッチ戦略こそスモビジの真骨頂」「超絶レッドオーシャン『音楽活動』で生計を立てるための全知識」など、読み物としても秀逸だ。スモビジを始めたい方は、参考にしてみては?

武田所長(たけだ・しょちょう)
大学生時代に起業を経験。卒業後、外資系コンサルティングファームに入社、数年後に独立。20以上の事業を展開し、それぞれの売り上げは年間数百万〜10億円にのぼる。近著に『スモールビジネスの教科書』(実業之日本社)がある。

プチテクノロジーを使って、気軽に副業&起業

テクノロジーが劇的に進化した昨今、副業や起業にはITが欠かせない。そこで米・シリコンバレーで活躍する起業家・堀江愛利さんに、プチテクノロジーを使ったビジネスについてのノウハウを聞いた。

スマホ、ネット、フリーのアプリでビジネスはできる

日本で、起業前または起業初期の女性起業家の支援を行っている堀江愛利さん。日米両国の大きな違いといえば、起業に対する意識だという。たとえば女性の起業家向けのプログラムを行うと、アメリカでは「起業っておもしろそうだ」といろんな属性の人がたくさん集まってくる。一方、日本の場合、起業は難しいもの、きらめくような才能がある人がやるものという意識があってか、自分などができるわけがないと尻込みする人が多いのだそう。それはなぜか?

「確かに大手企業や有名なスタートアップはカリスマ経営者の存在が大きく取り上げられ、会社を立ち上げたら新規株式公開をしたりバイアウトしたりして大金持ちになるというのが成功例の理想形だと思われがちです。でも、ビジネスの基本は、自分の目の前の人にモノやサービスを売り、相手に喜んでもらうこと。市場のニーズに自分の思いが合致していて、スマホやPC、インターネットとフリーのアプリを使えば、誰でも簡単にビジネスを始めることができます」

堀江さんが代表を務めるアメリカのWS.Labの女性起業家支援プログラムに、2022年のホットスタートアップに選ばれた「Baby Quipe」(ベビークイップ。赤ちゃん用品のレンタル会社)の創業者も参加していた。彼女はアメリカの片田舎に住む2人の子どもの母親。赤ちゃんや小さな子ども連れの旅は親の負担が大きいと考え、目的地に乳母車などを送るネット上のサービスを思いつく。

会社を立ち上げたときは資金がないので、フェイスブックに赤ちゃんを持つ母親のコミュニティーをつくり、顧客からリクエスト(旅行する日、目的地、必要な用具など)をフォームに入力してもらっていた。そのデータをもとに中古の用具を集めて、多くの安全チェックを遵守。そして旅先に送り、設定までするサービスを行ったのだ。

「今をときめくスタートアップでも、最初はそんなレベル。現代のビジネスビギナーが集客をするなら、『ノーコード』というソースコード不要のテンプレートがついたアプリに文章や写真を載せるだけで、ホームページや販促用のチラシをつくることができます」

もちろんこれは最初の一歩にすぎない。その後さまざまな検証や努力を重ねないとビジネスは継続できないし収益も上がらない……。しかしこの最初の一歩に使うツールの難易度が低いことがわかった今、使わない手はない!

堀江さんオススメ! ビギナー向けアプリ&プラットフォーム6選【基本は無料!】

アプリやプラットフォームの中にテンプレートがあり、デザイナーもエンジニアもいらないスグレモノ。無料版からまずは試してみよう。

ビギナー向けアプリ&プラットフォーム6選
Women’s Startup Lab代表 堀江愛利さん
基本的にはノーコードのアプリを活用!
会社員時代から副業で始めたECビジネス。メンバーはIT素人だけど、徐々に成長中

チームメンバーにほとんどITの知識がない。newR代表の中川かおりさんに、そんな場合のアプリやプラットフォームの有効な使い方を聞いた。

newR代表 中川かおりさんの場合
チームメンバーが無理なく使えるツールを選択

中川さんがIT企業に勤務していた頃、副業で始めたのがnewR。現在のチームメンバーはプロボノを中心とした10人で、その中には海外在住者もいる。そうなるとコミュニケーションや事業の展開にはテクノロジーが必須となるが……。

「実は私以外、誰もITに詳しくないんです。だからみんなが使えるようなアプリやプラットフォームは、コードを書かなくてもいい『ノーコード』のものがベター。たとえばプロジェクト管理ツール『Back log』で、ツールの使い方、リンクの張り方をマニュアルとしてスタックし、同時にタスクやスケジュール管理もしています。日本人が開発したので、とてもきめ細かくて使いやすいです。アイデアのシェア、プレゼン、広報・PR用にも、ノーコード系をヘビーユースしています」

無料アプリのテンプレートをビジネスシーンで使うには、やや恥ずかしい面もあるが、決してそうではないと中川さんは断言する。「とてもクオリティーが高く種類が豊富なので、むしろ無料のテンプレートでも気にしない人が増えています」

特に予算がない場合は、活用をオススメする。

起業、副業を応援するプログラムやサービスはコレ!

撮影=田子芙蓉

東野 りか
フリーランスライター・エディター
ファッション系出版社、教育系出版事業会社の編集者を経て、フリーに。以降、国内外の旅、地方活性と起業などを中心に雑誌やウェブで執筆。生涯をかけて追いたいテーマは「あらゆる宗教の建築物」「エリザベス女王」。編集・ライターの傍ら、気まぐれ営業のスナックも開催し、人々の声に耳を傾けている。

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