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無理なく節約できます! 管理栄養士が教える「食費を抑えるコツ」

  • 2023.1.19
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食材の値上がりが続いているなかで、「食費をなるべく抑えたい」と思っている人は多いでしょう。しかし、我慢ばかりでストレスがたまるような節約は辛いですし、極端に食事を減らせば栄養バランスを崩してしまうリスクもあります。そこで今回は管理栄養士の筆者が、日々の食費を健康的に無理なく抑えるポイントをお伝えします。

健康的に食費を抑えるポイント

食費を抑えようと極端に食事の量を減らしたり、安価でお腹が膨れやすいごはんやパンなどをメインにしたりする方もいるかもしれません。しかしこのような食生活が続くと、健康に悪影響をおよぼす可能性もあります。

体の健康を害してしまうと、仕事に支障が出たり、医療費などがかさんだりと、結果的にコストもかかるでしょう。節約するなかでも、無理なく栄養バランスが整った食事を意識することが大切といえます。

毎回栄養バランスを意識するのは大変と思われるかもしれませんが、基本的には主食(ごはん・パン・麺など)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)、副菜(野菜・海藻・きのこなど)を揃えれば、自然と偏りにくい食事になるでしょう。

一般的にコストがかさみやすいのは、「主菜」となるたんぱく質が多い食品。特に肉や魚は種類によって値段が大きく変わりますよね。安価で栄養豊富な食材をうまく活用したり、かさまし食材をプラスしたりすることで食費を賢く抑えましょう。

買い物リストをつくってまとめ買いする

なんとなくスーパーへ行き、つい余計なものを買ってしまった経験はありませんか? 買い物をするときはあらかじめ献立のメイン料理だけでも決めておき、何をどのくらい買えばいいかをリストアップしておきましょう。

まとめて買うことで、肉や魚などをお得に買える場合があります。また、「ついで買い」の機会も減り、食費を抑えることにもつながるはずです。

旬の食材を買う

食材を買うときには、なるべくその時期に旬なものを選んでみてください。旬の食材は栄養価が高いうえ、たくさん出回るためほかの時期に比べて安く購入しやすいことも。旬の食べ物はうま味も豊富な傾向があるため、食卓を豊かにしてくれるでしょう(※1)。

コスパの良い食材やかさまし食材を利用する

食費を抑えるには、なるべく安くて栄養価の高い食材選びが重要です。主菜として使える、たんぱく質が多い食材の中では大豆製品(納豆・豆腐・厚揚げなど)や鶏むね肉、ささみ、ひき肉、白身魚、鮭などがおすすめです。

副菜として使える食材としては、キャベツやもやし、白菜、きのこ類、こんにゃくなどを常備しておくとよいでしょう。

たとえば、ひき肉にきのこや豆腐をプラスしてミートボールにしたり、キャベツなどの野菜を豚肉で巻いて焼いたりすれば、安くて満足感も高い料理が作れます。

食材はまとめて下処理しておく

肉や魚は大容量で買った方がお得な場合が多いため、まとめて買って使いやすいように保存しておきましょう。1食分ごとに小分けにし、下味をつけて冷凍保存しておきます。使う半日前に冷蔵庫に移して解凍すれば「あとは焼くだけ、煮るだけ」の時短料理が作れます。

野菜やきのこ類は煮物や和え物にして常備菜を作り置きしたり、使いやすい大きさにカットして冷凍保存したりすれば、無駄なく使えて食費を抑えられます。

リメイクして無駄なく食べきる

できるだけまとめて作っておけば、料理の手間も省けて食材費の節約にもなります。しかし、毎日同じメニューが続くと飽きやすいですよね。そこで、少しアレンジを加えたリメイク料理を活用するのもおすすめです。

たとえば、カレーをカレーうどんやカレードリアなどに、肉じゃがをコロッケに、シチューをグラタンやパスタなどにリメイクすれば、少しの手間でさらに1食作れるので、結果的に食費の節約にもなるはずです。

ただし、作り置きをしておいた料理やリメイクメニューは傷みやすいので、早めに食べきりましょう。

楽しみながら健康的に節約しよう

食費を抑えようと偏った食事ばかりになって、結果的に健康に悪影響が出てしまったら本末転倒ですよね。

今回お伝えしたような工夫をすれば、無理なく食費の節約や時短につながります。ぜひ日々の食事を楽しみながら節約を心がけてみてください。

【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(秋・冬)

©︎kuppa_rock/PeopleImages/d3sign/gettyimages

文/管理栄養士・寺内麻美

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