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免疫力アップを目指す!【管理栄養士直伝】すぐ始められる「お手軽腸活」のコツ

  • 2023.1.17
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年末年始はつい夜更かしをしたり、食べすぎてしまったりする日が多かった、という人もいるのではないでしょうか。このような生活習慣の乱れが胃腸の疲れの要因となり、腸内環境の悪化につながる可能性もあります。そこで今回は、腸内環境を整えて元気に過ごすための「手軽にできる腸活ポイント」をお伝えします。

まずはリセット! 腸を整えるためのポイント

食べすぎてしまったと感じたときに、リセットするための“食事のポイント”をお伝えします。

水分をこまめにとる

水分不足は便秘の要因になると考えられます(※1)。冬は冷えを予防するためにも温かい飲み物をこまめに飲むとよいでしょう。朝起きたときにコップ1杯の水または白湯を飲むことで、腸が刺激されてお通じ改善が期待できますよ。

糖分が入っている飲み物は血糖値の上昇につながるため、なるべく白湯やお茶などがおすすめです。

食物繊維を意識して摂る

食べすぎが原因で胃腸の不調を感じる人もいるでしょう。もしいつもより便秘がちなら、腸内環境が悪化している可能性があります。そんなときは腸を整える働きを持つ「食物繊維」を取り入れましょう。

食物繊維は野菜・海藻・きのこ・豆類・果物・いも類などに豊富に含まれています(※2)。冬は野菜やきのこをたっぷり使ったスープや鍋などを日常的に摂るのもおすすめです。また主食は、白米を玄米や雑穀米に変えると食物繊維の摂取量がアップします。白米に大麦などをプラスするだけでも

ただし、ひどい便秘や下痢を起こしている場合は、食物繊維が腸を刺激して悪化するおそれもあるため、体調を見ながら調整してくださいね。

免疫力アップを目指す!“腸を元気にする”食べ物とは

腸活のためには、腸を元気にするような食べ物を意識して摂ることが大切です。ここからは、免疫力アップも期待できる、腸のために摂りたい食べ物についてお伝えします。

腸の働きを良くする「プロバイオティクス」

腸内環境を整えるためには、「善玉菌」と呼ばれる体に有用な腸内細菌を増やし、あわせて腸内環境を悪化させる「悪玉菌」を増やしすぎないようにすることが大切です。

善玉菌を増やすには、ビフィズス菌や乳酸菌といった健康につながる善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂ることが有効だといわれています。これらはヨーグルトや乳酸菌飲料・納豆・漬物などの発酵食品に多く含まれています。

プロバイオティクスは腸内に一定の間しか存在しないため、発酵食品を日常的に取り入れることが大切です。寒い季節にはホットヨーグルトや甘酒など、善玉菌が含まれる温かい飲み物を積極的に摂ると良いでしょう。

また、お肉や脂っこいものなどたんぱく質や脂質が食事の中心の生活や、不規則な食生活が続いてしまうことで、腸内環境を悪化させる悪玉菌が増えやすい傾向があります。ストレスも悪玉菌が増加する要因のため、適度な気分転換をしてストレスを溜めないように心がけましょう(※3)。

善玉菌のエサとなる「プレバイオティクス」

「プレバイオティクス」は体に有益な善玉菌を増やす働きがあり、栄養素では食物繊維やオリゴ糖を指します。オリゴ糖は大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどに含まれているため、食物繊維が豊富な食品と合わせて取り入れてみましょう(※3)。

「バナナとヨーグルト」「ねぎやごぼう入りの味噌汁」など、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて摂るのもおすすめです。

早めにリセットして腸を元気に

年末年始の気分を引きずって腸が疲れたままだと、免疫力が低下しやすくなり、体調を崩してしまう可能性もあります。腸内環境を整えることは、健康につながるだけでなくダイエットにも良い影響が期待できるでしょう。

今回ご紹介した腸活ポイントをぜひ意識してみてくださいね。

【参考】
※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 便秘と食習慣
※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康
※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康

©Meeko Media/Oscar Wong/Cavan Images/gettyimages

文/管理栄養士・寺内麻美

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