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不倫の恋は「実る」もの? お悩み相談心理カウンセラーによる分析とは

  • 2014.9.2
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私が今まで受けてきた恋愛相談の中で一番多いのは「不倫」に関するものです。しかも相談者は男性女性ほぼ同数、立場も「不倫している側」「不倫されている側」でほぼ同数です。

この現状を鑑みても、「不倫」はどの立場になってもとても心が痛む悩みだと思います。おいそれと周囲には相談ができないので、一人で悶々と考え込んでしまうことも多いのでしょうね。お気持ちはすごく理解できます。

ところで、不倫の恋ってそもそも「実る」ものなのでしょうか。

私が相談を受けた数百件の中での話ですが、「配偶者と離婚して不倫相手と結婚し、その後再度離婚もせず円満に暮らしている」カップルは2組です。これを多いと思うか少ないと感じるかはあなた次第ですが、この2組には驚くほど共通点がありました。ちなみにそれを挙げますと…

・不倫している女性が精神的にも経済的にも自立している

→彼といつかは結婚したいという思いはあっても、「結婚そのものを」したいという願望はない。いざとなれば一生独身でもいられる精神的な強さと経済的な基盤がある。

・相手の生活を第一に尊重して決してお互い踏み込まない

→どんなに好きであっても、無理やり会う時間を増やそうとはせずにとてもクールな対応。「相手を困らせるようなことは絶対しない」というスタンスを守る。

・どんなに好きでも、いつでも別れる覚悟がお互いにある

→もし相手が家庭に戻ることを決めたら、もしくは他に好きな人ができたならそこで終わり。相手の幸せを考えて潔く身を引く覚悟をもっている。

・離婚が成立し再婚するまで10年以上かかっている

→離婚は今までのしがらみもあり、成立まで時間がかかるがそれに対して焦りがない。

・男性が、相手を得るために失うものがあっても躊躇していない

→男性は仕事に対する影響や世間体などを気にする傾向が強いが、相手のためならそれらを捨てることができるくらいの思いがあった。

・離婚した家族に対する経済的精神的フォローができている

→再婚後も子供の養育費を二人で捻出したり、子供と会う時間を必ず設けるなど、2組とも離婚した元家族に対し誠意のある対応をしようと努力している。

上記のような関係であれば、もしかすると「不倫の恋も実る」可能性があるといえるかもしれません。

しかし、私が知っている限りではこの2組のカップルは非常に稀なケースであり、一般的な男女はほとんど上記の要件にあてはまらないのではないでしょうか。このことから私自身は、不倫の恋の成就はかなり難しいと感じます。

好きな気持ちは止められるものではないかもしれませんが、不倫においては「どんなに辛くても、あえて身を引くことが相手に対する一番の愛情」だと思います。

あなたを待っている独身のお相手はたくさんいるはずです。ぜひ「正統派の恋愛」を楽しんでくださいね。

(佐藤栄子)

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