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秋の夜長にオススメ、心をいやす絵本でストレス女子を卒業!

  • 2015.11.9
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仕事や恋愛、人間関係…、働く女性にストレスはどうしたってついてくるもの。

そんなときには、やさしくてかわいらしい絵と心に染みいる言葉があふれる絵本で、すっきり心のお洗たくを!

© goldyg - Fotolia.com

いつもとちがう角度から自分を見つめる時間をつくって、明日のエネルギーをチャージしましょう。

■寝る前にスマホではなく絵本を

「今日も1日疲れた~」という夜、寝る直前に手に持っているものはなんですか? ベッドのなかでもスマホでLINEやゲーム、なんていう人も多いはず。「読書の秋」くらい、スマホを置いて、きれいな装丁の絵本を手にしてみては。

「絵本なんて、子どもの読むものでしょう」とあなどるなかれ。美しい言葉やせつない物語に思わず涙ぐむことだってあるくらい、絵本の世界は奥深いのです。

ここで、おすすめの絵本をいくつか紹介します。

■『ルリユールおじさん』(講談社)

大事にしていた植物図鑑がこわれてしまい、途方にくれて街を歩きまわるソフィーは、やがてルリユール(製本職人)という職業のおじさんに出会います。

ちょっとぶっきらぼうで、でも心から本を愛し大事につくりあげるルリユールおじさんは、ソフィーの本を直しながら、とても大切なことを教えてくれるのです。

製本作業のひとつひとつの工程や静かな夜半の工房が、まるでミニシアターの映画のよう。職人らしく不愛想でガンコなルリユールおじさんの、短くてもあたたかい言葉が、じんわり心に染みます。

■『アンドゥ』(リトル・モア)

人気料理家の高山なおみが物語を手がけた仕かけ絵本。絵本を開くと、ページが縦半分にわかれており、左右交互にページをめくっていきます。

連続する日常のなかで、ほんの少しずつ成長する女性の等身大の心が淡々とつづられており、いそがしい日々の合間に落としてきた、小さな大切なものを見なおす気持ちになれそう。紙の質にもこだわったアーティスティックな1冊です。

■『ぶどう酒びんのふしぎな旅』(講談社)

主人公はなんとビンの「かけら」。たくさんの経験を積みかさねて、いまは鳥が水を飲みにくるだけのビンの「かけら」が、過去を振りかえる形で物語は進みます。

もとは高級なぶどう酒のビンだった「かけら」が、幾人もの手にわたりながら世界中を旅して、さまざまな場面に遭遇します。

人生のはなやかな場面にも悲しみに満ちた場面にも、ただそこにあったぶどう酒のビン。酸いも甘いも経験した大人が読んで共感できる本です。

原作はアンデルセン。影絵作家、藤城清治が手がけた影絵が、幻想的な世界をつくりあげています。

■『黒グルミのからのなかに』(西村書店)

「わたしはもうじき死ぬわ」と母親から告げられた少年ポールは、街で出会った死神をクルミのなかに閉じこめてしまいました。すると、母親だけでなく世界中から「死」が消えてしまいます。

ポールのしたことを知った母親から、ある言葉を伝えられたポールは、クルミを探しはじめるのでした。

「死」が決して恐ろしい避けるべきものではないという真実を、静けさのある独特のイラストでとともに伝えてくれます。本当に大事なものは何かを気づかせてくれる、深いストーリーです。

■リラックスタイムに美しい言葉を

どれも子どもだけのものにするにはもったいないお話ばかり。きっとあなたの心にひびく言葉を届けてくれるはず。

ベッドにもぐってリラックスして読めば、絵本につづられるシンプルでダイレクトなフレーズでポジティブな明日をむかえられるでしょう。

ほかにもすてきな物語はたくさんあるので、お気にいりの1冊を見つけてみて。

(藤井ちひろ)

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