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TOGA 2016年春夏コレクション - 刺激的で毒々しい草花や鉱物に魅せられて

  • 2015.11.8
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TOGA(トーガ)の2016年春夏コレクションがイギリス・ロンドンで発表された。ランウェイ形式での発表は、9年ぶりのことである。

今季のキーワードは、花弁・鉱物・波線を意味する「PETALS,MINERALS,SQUIGGLES」。大地や海の中にさまよう草花や鉱物は、時として、想像を絶するほど刺激的であったり、毒々しさを持っていたりするもの。デザイナーの古田泰子が描き出すのは、思わず時間を忘れてしまうほど、目と心を奪う美しい生き物たちだ。

今季も、マキシスカートやドレス、ワイドパンツを中心とした、ボリュームロングのシルエットがメイン。その上を波打つように揺れ動くのがラッフルだ。ボトムスのサイドラインに寄り添うように、身体の上を斜めに走らせ大胆に、ときには床にすりつくほどにだらりと伸び下がり、ワードローブを彩っている。そのフォルムや動きはエネルギッシュで、本来の役割以上の力を発揮。極彩色でけばけばしいが、活力にあふれた生き物の姿とコレクションイメージを結び付けていく。

また、一見シンプルなパンツも、バックスタイルにスリットが隠されている。歩みに合わせて内側からラッフルが顔を出し、服地がひらひらと動く。部分的にラバー加工を施したミニスカートやシースルー素材を採り入れたプリーツスカートなどは、ベースの生地と異なる質感(ツヤ感や透明感)を挟みこむことで、いきいきとした生命感を感じさせる。スパンコール刺繍は、うろこのように隙間なく打ち込まれ、プリントや刺繍は、チュールの上にあしらわれることで、色彩だけがふわりと舞っているように映る。

着こなしはとてもシンプル。ドレス一枚またはシャツとパンツの組み合わせなど。複雑なレイヤードスタイルに見えるルックも、別布や装飾をランダムに配した一枚のドレスである。そんなデコレーション同様に、コーディネートに華やぎを与えたのはバッグ。食虫植物のようにもクラゲのようにも見えるレザーバッグや、メッシュ素材を組み合わせたハンドバッグなど、ウェア同様に異素材ミックス、鮮やかなカラーリングを繰り返し、ユニークに仕上げている。