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<エルピス>ハラスメントP村井(岡部たかし)、頼れる上司に変貌して評価急上昇 「村井さん」がトレンド入り

  • 2022.11.29
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頼れる上司の一面もあった村井CP (C)カンテレ
頼れる上司の一面もあった村井CP (C)カンテレ

【写真】神妙な面持ちでえん罪特集を進行する恵那(長澤まさみ)

11月28日放送の「エルピス―希望、あるいは災い―」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系 ※第6話は夜10:15-11:09)第6話で、これまで仕事にやる気が見えず、セクハラ、パワハラをくりかえしていたチーフプロデューサーの村井(岡部たかし)が、頼れる上司の一面を見せ、「村井さん、カッコいい!」「最高の上司」「ヤバい、好きになりそう」など、村井株が高騰。「村井さん」がTwitterのトレンド6位になるほど盛り上がった。

村井、報道魂に火がつく

同作は、スキャンダルのせいで落ち目のアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と彼女に共鳴した仲間たちが、連続殺人事件のえん罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く社会派エンターテインメント。作品中で扱われている事件は、実在の複数の事件から着想を得ている。

また、タイトルの「エルピス」とは古代ギリシャ神話で、さまざまな災厄が飛び出したと伝えられる「“パンドラの箱”に残されたもの」で、「希望」とも「厄災」とも訳される言葉。真相に迫っていく過程で恵那らはさまざまな「希望」を見出すが、自身やその周囲に「災い」も降りかかる。“えん罪の再調査”というパンドラの箱を開けてしまった彼らが行き着く先はどちらなのか…という意味が込められている。(以下、ネタバレを含みます)

「『フライデー☆ボンボン』でえん罪特集を大々的に扱う」と譲らない村井に、恵那は戸惑う (C)カンテレ
「『フライデー☆ボンボン』でえん罪特集を大々的に扱う」と譲らない村井に、恵那は戸惑う (C)カンテレ

拓朗(眞栄田郷敦)が作った、死刑囚・松本(片岡正二郎)の逮捕のきっかけとなった目撃証言がウソだった、という衝撃的な事実のVTRを見て、村井はかつての報道魂に火がついたのか、「フライデー☆ボンボン」でオープニングからこれを流し、25分の尺を取って大々的に扱うことを決める。日和見主義のプロデューサー・名越(近藤公園)や恵那が「報道に任せた方がいい」と説得しても聞く耳を持たず、「ウチでやる!」と言って譲らなかった。

そして、「フライデー☆ボンボン」放送後は想像以上の大反響となり、恵那は「ニュース8」に、事件を追っていた記者として出演を命じられる。

村井、恵那の立場を思いやる

恵那は「事件を追っていた記者」として「ニュース8」に出ることを命じられる (C)カンテレ
恵那は「事件を追っていた記者」として「ニュース8」に出ることを命じられる (C)カンテレ

本番前で落ち着かない恵那の元に村井がやって来た。そして「ガラにもなく心配してるのは…」と、副総理の大門(山路和弘)と繋がっている斎藤(鈴木亮平)と恋仲の恵那の立場を気遣った。斎藤を通して大門が「えん罪疑惑に触れるな」と局に圧力をかけていたのを知っていた村井は、拓朗のVTRを報道に渡さなかったのだ。

恵那は、斎藤が“権力の犬”になって真実をねじ曲げようとする、かつて彼がいちばん軽蔑していた人種にいつのまにかなってしまったことを嘆いた。すると村井は、斎藤は政治家の素質がありすぎる、と言い、「あふれる才能ってのは文字通りあふれてくるもんで、自分で止められるヤツなんていない。つまりそれは同時に厄災でもあって、何か大事なモンを人生から押し流しちまうことがある」と鋭い分析をした。

そして、恵那に「ニュース8」への出演をやめておくか?と尋ねた。恵那は“アナウンサー”だから、村井と拓朗が事件の特集を企画して書いた原稿を読まされただけ、という言い訳がギリギリ成り立つ。だが、“事件を追っていた記者”として出演したら、大門に対する斎藤の立場はかなり厳しくなり、恵那と大門、どっちを取るかということにもなりかねない。村井はそれを心配していたのだ。

もし恵那がその方が良ければ、自分か拓朗が代わりに出演するとプロデューサーに掛け合ってくる、と言う村井の提案を、恵那は断った。「出ます。この仕事は丸ごと今の私自身なんです。それが斎藤さんの人生から押し流されるものだとしたら、遅かれ早かれ受け止めないといけないことなんです」。恵那の想いを村井は受け止めた。

状況を冷静に分析できて、立場も思いやれる――そんな村井の意外な一面に、「こんなやさしさがある人だったのか」「人をちゃんと観察できる人なんだな」「こんなの、好きになるしかないじゃん!」と“頼れる上司”ぶりに対する、視聴者からの感動したコメントがSNS上に次々とアップされた。

シリアスな空気を破ったのは、斎藤から恵那へのLINEの通知音だった。「『ニュース8』凱旋出演おめでとう」から始まり、「オンエアの後にしようかとも思ったけど」といちいち区切って届くメッセージを「今はムリ! 終わってから見ます」と、目に入らないようにスマホを村井に押し付けて恵那はスタジオに向かった。次々にやってくる通知音を止めたくても機種が違うせいで操作がわからず止められない村井。「まとめて送って来いよ! 刻むな、コイツ~」と、まいりながら独り言を言う村井に「こういうとこが憎めないんだよな」「“刻むな、コイツ”…思わず吹いた」と、多くの視聴者が笑いを誘われたようだ。

村井は子会社に左遷となり、現場を離れることに…

「エルピス」第6話より (C)カンテレ
「エルピス」第6話より (C)カンテレ

結局、「フライデー~」は世間を騒がせたけじめをつけるために打ち切り、村井は関連子会社に飛ばされ、拓朗は経理に異動となった。番組終わりでいつも全員で行っていたカラオケパブでの打ち上げも今日で最後だ。そこで恵那は「贈る言葉」を歌った。「去り行くあなたへ贈る言葉」と、村井をまっすぐ見つめて歌う恵那。村井は今まで見せたことのなかった泣きそうな顔で、恵那の歌を聴いていた。

「あんなに大っきらいだったのに、こんなに好きになるとは…」「クソ野郎だと思ってたけど今は最高の上司だよ」など、村井に対する見方が変わり、あまりにも第一印象が悪すぎたためにギャップ効果で評価爆上げになった視聴者が続々。第1話の村井はデリカシーが無く、パワハラ&セクハラ発言が度を越していて、本当に張り倒してやりたいほどムカつくオヤジだった。その後もムカつく言動は続いていたが、怒鳴っている最中に恵那が吐きそうになった時にはオロオロと心配していて「実は根っからイヤなヤツではないのかも…」と思わせたし、拓朗にトラウマとちゃんと向き合わせたのも村井だ。あの時も村井は拓朗に真摯な態度で接して、「村井、実はいいヤツ説」が出ていた。

虚勢に隠されていた、思いやりと信念と責任感

「エルピス」第6話より (C)カンテレ
「エルピス」第6話より (C)カンテレ

この先もダメな部分は直らないだろうし、セクハラ&パワハラで、左遷先でも嫌われるかもしれない。でも、「ニュース8」の上司の、恵那に対する陰湿でねっちりしたパワハラやセクハラを見たら、ストレートな村井の方が何万倍もマシだと思ってしまった。少なくとも村井には裏表が無い。そして、それが正解かどうかはわからないが、信念を貫く男。報道からバラエティに異動になったのも、信念を貫いてぶつかった結果かもしれないし、今回も飛ばされることは覚悟していたはずだ。保身よりも自分の心に従ったのだ。ムカつくところは多いけど、実は信じられて、ここ一番では頼りになる人物だった。

番組中にも「村井さん」はトレンド入りしていたが、終了後にさらに“村井語り”が盛り上がり、トレンドランクは最高6位まで上昇した。

現場は離れたが、次回予告でも拓朗と共に居る姿が映っていた。どういう立場でかかわるのかは今のところ不明だが、これからも恵那と拓朗の力になってくれそうだ。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部

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