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年を重ねるのは怖くない! 円熟した魅力で勝負する女優たちのビューティ哲学。

  • 2015.11.6
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最近、ネット上でよく見かける「劣化」というワード。若い頃から活躍を続ける女優たちに対して投げつけられる心ない言葉だが、じゃあ40代、50代になっても20代に見えるのって素敵なこと? 時の流れを受け入れ、見た目だけではない若さ、美しさを体現する大人の女性セレブたちの生き方をご紹介。

ランコム

ケイト・ウィンスレット 「しわを超えたものを見てほしい」。自身の写真のレタッチを禁止!

の顔として、ジュリア・ロバーツペネロペ・クルスらと広告キャンペーンに登場しているケイト・ウィンスレット。今年40歳になった彼女は、契約の際に写真に修正をほどこさないことを条件の1つとしている。『タイタニック』(97)のヒロインを演じて一躍スターになった20代前半から、ふくよかな体型が揶揄され、雑誌や広告の写真が過度に修正されることに異を唱えてきた。今年7月にはすっぴんの正面写真(下)を自身のフェイスブックページで公開。「肌にしわがあるのはわかっています。でも、それを超えたものを見てもらいたい。私は本当の自分を受けいれたいし、あなた方もありのままの自分を受け入れ、愛してあげてほしいと思います」と綴った。3度の結婚で三児をもうけているが、ダイエットは「時間の無駄だし退屈」と一蹴、体型維持のためには息子と屋外でボールを蹴る方がましだと話し、「顔に変なこともしたくないわ」と美容整形にも否定的だ。豊かな人生が彼女の美しさを形成している。

Photo by Facebook/@KateWinsletFanPage/Kate Winslet Fans

ジュリアン・ムーア 日焼け対策こそ万全だけれど、加齢を受け入れ幅広い役柄を演じる。

今年、『アリスのままで』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたジュリアンは54歳。つやのあるレッドヘア、陶器のように白い肌とスリムな体型で若々しいけれど、本人は年齢を重ねることで役の幅が広がったと語る。美容整形については「したい人はすればいい」と否定的な立場ではないが、「私は自分らしい外見でいたいわ。永遠に生き続けるわけではないんだし」と自然な加齢を受けいれている。

色白な彼女が神経を使っているのは日焼け対策。外を歩くときは日陰を探し、ビーチに行くとしたら、日差しが弱くなる午後3時以降。これをまだ少女だった70年代から実行していた。今でこそ欧米でもUV対策は常識だけど、当時は誰もが小麦色の肌を目指していただけに、周囲から変わり者扱いされていたそう。美容で重視しているのは保湿と油分補給。広告キャンペーンを務めるロレアル・パリの製品は価格もリーズナブルで大のお気に入り。

ワークアウトやダイエットももちろん実行していて、ジュースクレンズやスピニングエクササイズなど流行のものに一応手は出すけれど、あまり性に合わなかったそう。騒々しいのが苦手なので、静かにできるヨガやランニングが好きだという。

ナタリー・ポートマン パリジェンヌを見習い、ナチュラルビューティを目指す!

頬にあるほくろをフォトショップで消されたことがあるナタリー。「私の顔について誰も何も言わなかったのに、(無断で修正されて)まるでそれが醜いと言われたような気がしたわ」と、その時の気持ちを語る。「やめて。これは私の一部なの」と抗議したという。これはかつてスーパーモデル、シンディ・クロフォードも駆出し時代に経験したこと。個性を消して画一化した美を求める傾向にナタリーは強い抵抗があるようで、「みんな同じような顔になってしまうし、かえって老けて見えるから」と美容整形は絶対にやりたくないと話す。

34歳のナタリーは、一男をもうけた夫、バンジャマン・ミルピエが2014年にパリ・オペラ座の芸術監督に就任したのを機にフランスに移住、パリ暮らしが始まった。「フランス人はアメリカ人より、ずっと自然に生活しているわ。パリにいると、自分がよりセクシーな、別の人格になったように思える」と言い、やたらに手間をかけないナチュラル・ビューティーが信条のパリジェンヌを見習う毎日だとか。ただ、食生活はヴィーガンなので、バターを使ったクロワッサンやチーズには手を出さず、ストイックに過ごしている。

ヘレン・ミレン 御歳70歳の大御所女優にとって、しわはむしろ誇らしいもの?!

先日開催された第28回東京国際映画祭で来日したヘレン・ミレンは今年70歳。ロ彼女もケイト・ウィスレットと同様に写真のレタッチを拒否。顔のしわや加齢が目立つ手の甲を隠すどころか、むしろ誇らしげに見せている。

デイムの称号を持つヘレンは「自分について自信を持つことはとても重要よ」と言う。「10歳若く見せる必要はないわ。その日1日をどう気分よく過ごせるかが大切」というヘレンのビューティーアドバイスは「肌を清潔にして、タバコを吸わないこと。睡眠は8時間とること」。そして「自分が24歳のときに流行っていたスタイルにいつまでもこだわらないこと」。美容整形については「やり過ぎは良くないけれど、成功例もあることだし、鏡に映る自分の顔に満足できるなら、いいんじゃない?」という消極的容認派。その代わり、体が資本の女優業を続けるためのエクササイズは毎朝欠かさない。カナダ空軍が行っているもので、腕立てや腹筋などを鍛える12分間程度のもの。これなら無理なく続けられそう。映画祭オープニング・セレモニーで六本木ヒルズに現れたヘレンは背筋がまっすぐに伸び、まさに内面から輝く美しさと気品に満ちた美しさで圧倒的な存在感だった。

キム・キャトラル アラカン女優の美容メソッドは、無理せずゆるく長く続けるのがモットー。

『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズのサマンサ役でおなじみのキムは。実は素顔も、若いイケメン好きの女社長・サマンサそっくりのパワフルな女性で、バツ3にして22歳下のシェフや5歳下のアーティストとの交際で知られる。2002年には当時の夫と共著で「サティスファクション 究極の愛の芸術」なる性生活の指南本を発表したことも。

サマンサと異なる点は美に対する取り組み方。劇中のサマンサはボトックス注射に脂肪吸引、ケミカルピーリングなどあらゆるアンチエイジングに貪欲だが、キムはそこまで若さに執着はない様子。実はボトックスを打った経験は認めているけれど、もっと自然な方法で美を追究している。

フィジカルセラピーとヨガを組み合わせたエクササイズ、週1回のペディキュアなど念入りなメンテとたっぷりの睡眠で健康的に過ごし、ダイエットはゆるく常に、1974年からずっと続けているという。でも、時にはチートする日ももうけて、その日は甘いものもOK。短期決戦ではなく、無理をせずに継続することが鍵。来年還暦を迎えるが、「70代のジュディ・デンチを見ていれば、恐れることなど何もないとわかるわ」と余裕の表情だ。

クリスティ・ターリントン ヨガ歴約30年のスーパーモデルは笑いジワもチャームポイントに。

90年代に一世を風靡したスーパーモデルは現在46歳。映画監督で俳優のエドワード・バーンズと2003年に結婚し、二児の母になった。14歳のモデル・デビュー以来、30年以上のキャリアを誇る彼女は「みんなアンチエイジングに取り憑かれすぎ。私は年齢より若く見られたいとは思わないわ。顔はその人の人生が描いてきた地図だから」と言う。その言葉通り、インスタグラムに時折アップされるすっぴん画像では笑いジワを気にする様子もない。

しなやかな身体は19歳の頃から続けているヨガの賜物。単なるエクササイズを超えて、生き方そのものであり、正しい決断ができるようになったと本人は語っている。ヨガに加えてランニングも本格的に取り組み、今年はロンドンマラソンを完走した。クレンズダイエットも若い頃から定期的に行っていて、エステでフェイシャルのケアもする。就寝前の美容オイルマスクも必須とのこと。

完璧に見えるクリスティだが、本人がひそかに気にしているのは首。それでも美容整形に頼るつもりはなし。いざとなったら「1年中タートルネックを着ることにするわ(笑)」と話している。

19歳から続けているヨガで心身ともにヘルシーな美しさを維持。Photo by Instagram/@cturlington/Christy Turlington Burns

参照元:VOGUE JAPAN

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