1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. FPが言い切る!老後破産する人の悪習慣5つ…これがダメなお金の使い方

FPが言い切る!老後破産する人の悪習慣5つ…これがダメなお金の使い方

  • 2022.11.24
  • 26635 views

少子高齢化により、年金だけで老後を過ごすのが難しい時代を迎えています。給料が上がらないのに物価は上がる中、将来に向けてお金を貯めるにはどうすればよいのでしょうか。

老後破産を避けるには、間違ったお金の使い方をしないことが大切です。そこでファイナンシャル・プランナー(FP)の大西勝士さんに、ダメなお金の使い方について語っていただきました。

■配偶者の収入や貯金を知らない

結婚している人は、配偶者の収入や貯金を知っていますか。共働き世帯は夫婦それぞれに収入があるため自由に使えるお金が多く、浪費しやすい傾向にあります。いざ老後を迎えてみると、貯金がないどころか借金があったというケースも珍しくありません。

「妻(夫)は貯金しているはず」と思い込み、お互いの収入や貯金を把握していない夫婦は老後破産のリスクが高くなります。今のうちに夫婦でお金について話し合い、一緒に家計管理を行うことが大切です。

■教育費にお金をかけすぎている

子どもの将来のために、「教育にはお金を惜しまない」と考えている親は多いかもしれません。しかし、教育費にお金をかけすぎると、自分たちの老後資金を準備できなくなります。老後破産を回避したいなら、教育費にも上限を設けることが大切です。

教育費にたくさんお金をかけても、将来子どもが幸せに過ごせるとは限りません。また、老後資金を貯められなければ、子どもに金銭的な負担をかけることになる恐れもあります。

「なるべく公立に進学してもらう」「塾や習い事は必要なものに絞る」など、子どもと話し合ったうえで、教育費を節約することを検討しましょう。

■多額の住宅ローンが残っている

多額の住宅ローンが残っていて定年後も返済が続く状態ならば、老後破産のリスクが高まります。年金収入だけでローン返済を続けると、生活費が足りずに貯金がなくなるかもしれません。退職金でローンを完済する予定ならば、退職金を老後の生活費に使えなくなってしまいます。

老後破産を防ぐには、定年前に住宅ローンを完済できるような返済計画を立て、実行することが大切です。具体的には、「繰り上げ返済」と「借り換え」が選択肢となります。

繰り上げ返済を行えば、当初の予定より早くローンを完済できます。また、金利の低い住宅ローンに借り換えることによって、毎月の返済額や総返済額を減らせるかもしれません。自身の状況に応じて検討しましょう。

■生命保険や医療保険に入りすぎている

将来が不安だからといって、生命保険や医療保険に入り過ぎている人もいるかもしれません。保険料の支払いが家計を圧迫すると、老後資金を貯められなくなってしまいます。

「貯蓄型保険だから大丈夫」と思う人もいるでしょう。貯蓄型保険なら、確かに保険料は掛け捨てにはなりません。しかし、金利が低いためお金を大きく増やすのは難しく、中途解約すれば元本割れの可能性もあります。

公的保険だけでも遺族年金や障害年金、高額療養費制度など一定の保障を得られます。会社員ならば、病気やケガで働けなくなっても傷病手当金で当面の生活費を確保することもできます。

保険を見直して保険料が安くなれば、家計が楽になって無理なく老後資金を準備できるでしょう。

■親の介護で仕事を辞めてしまう

「仕事と介護の両立が難しい」という理由で、仕事を辞める人がいます。しかし、親の介護で仕事を辞めてしまうと、貯金を取り崩しながら生活することになります。老後資金を貯めるどころではありません。

貯金が底をついて再就職しようとしても、離職期間が長ければ思うように仕事が見つからないこともあります。

介護休暇や時短勤務、公的介護保険サービスの活用など、仕事と介護を両立する方法を考えましょう。ひとりで悩まず、勤務先や自治体、地域包括支援センターなどに相談することが大切です。

「老後破産するのではないか」と不安を感じているなら、今のうちにお金の習慣を見直し、老後に向けて準備を始めましょう。

文・大西勝士
AFP、金融ライター。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職などを経て現職。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。

元記事で読む
の記事をもっとみる