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【新宿】おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり@SOMPO美術館2023年1月15日(日)まで

  • 2022.11.23
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おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり展が2023年1月15日(日)までSOMPO美術館で開催されています。

出典:リビング東京Web

英国キュー王立植物園の協力のもと、食用となる植物を描いたボタニカル・アート(植物画)の展覧会です。野菜、果物はもちろん、ハーブやスパイスなど、身近なものから珍しいものまで、さまざまな食材を植物(食物)にまつわる物語と共に紹介されている展覧会です。

出典:リビング東京Web

展示風景

英国キュー王立植物園

英国キュー王立植物園は、イギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園です。キュー・ガーデンズ(Kew Gardens)とも呼ばれています。

1759年に宮殿併設の庭園として始まり、今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有しています。アフリカ・熱帯アジア・オーストラリアといった地域のものを中心に世界中で採取された種子植物の標本700万点・菌類および地衣類の標本125万点を所蔵しています(2021年11月23日現在)。

2003年にユネスコ世界遺産に登録され新種の発見などに貢献しています。

出典:リビング東京Web
ボタニカル・アート(Botanical Art)とは

古代エジプトや中国などで薬草を見分けるために図譜が作られていたのが植物画のはじまりです。ボタニカル・アート(Botanical Art)は、薬草学や植物学といった科学的研究を目的として草花を正確かつ緻密に描いた「植物画」になります。17世紀大航海時代には珍しい植物を追い求めていたプラント・ハンターたちの周辺で多くのボタニカル・アートが描かれ、専門の画家が活躍していました。18世紀以降は科学的な研究の見地だけではなく芸術性の高い作品も描かれています。

ボタニカル・アートは、写真の代わりに使われていたものなので、植物を正確に、精密に、細密に描かれているのが特徴です。写実的ですがお部屋のインテリアとしても映える作品ですね。

出典:リビング東京Web

展示風景

桃の植物画は果肉、種、花、葉と品種ごとに違いが分かるように描かれています。

出典:リビング東京Web

展示風景

リンゴの皮の色の濃淡も忠実に描かれています。

出典:リビング東京Web

リンゴ 「ファーンズ・ピピン」ウィリアム・フッカー 1818年 個人蔵

お茶の木のボタニカル・アートとティーセットです。お茶は薬として飲まれていましたがチャールズ2世の王妃、キャサリン・オブ・ブラガンザにより当初広められたと言われています。当時の貿易先進国のポルトガルからお輿入れの際、お茶道具一式を持参したことがイングランド宮廷に紅茶を飲む習慣を広めるきっかけとなりました。

出典:リビング東京Web

チャの木 インド(カンパニー・スクール)の画家 19世紀初め キュー王立植物園 (左)

19世紀前半に、上流階級を中心にアフタヌーンティーの習慣が広まりました。当時の上流階級は夜遅い時間に夕食を取るのが習慣で午後5時か午後6時ころ空腹を紛らわすために紅茶と一緒に軽食やお菓子をリビングや応接間の低いテーブルで頂きました。

客人をもてなす際は高価な陶磁器や銀のお茶道具が使われました。中産階級や労働者階級は夕方6時頃、肉料理等重めの食事を紅茶と一緒に取りました。ダイニングの高いテーブルで取るという意味のハイ・ティーと呼ばれました。

出典:リビング東京Web
カルペパー薬草大全

ニコラス・カルペパーは、英国の植物学者、ハーバリスト、医師、占星術師でした。約350年前に出版された本書は。400種以上の薬草の「性質と効能」「治療法」「注意点」が詳しく説明されています。

出典:リビング東京Web

ニコラス・カルペパー『カルペパー薬草大全』1814年 (初版1653年)個人蔵

ハーブやアロマセラピーの勉強された方はご存知の有名な著書かと思います。 初版本が展示されているのは貴重ですね。

出典:リビング東京Web

展示風景

ヴィクトリア朝の主婦のバイブル『ビートン夫人の家政読本』を参考に、19世紀のテーブルセッティングを再現

『ビートン夫人の家政読本』として知られるこの本は、主としてヴィクトリア朝時代の家庭運営の手引書であり、ファッション、保育、畜産、毒、使用人の管理、科学、宗教、および産業主義について助言しています。 テーブルセッティングの描写が緻密に描かれていますし色彩も大変綺麗です。

出典:リビング東京Web

展示風景

こちらは再現されたテーブルセッティングです。こちらはフォトスポットにもなっています。煌びやかで素敵なテーブルセッティングですね。

出典:リビング東京Web

展示風景

イギリスの伝統的なスイーツを再現レシピで紹介

ミュージアムショップのエリアでは、山本麗子さん(料理、菓子研究家)によるスコーンやトライフル、リンゴのタルトなど、現代の日本で作りやすいようにアレンジしたイギリス伝統菓子のレシピのビデオが閲覧できます。見ているだけで美味しそうでお菓子を作りたくなる気分になりました。

出典:リビング東京Web

トライフルとアップルパイのレシピはパネル展示もされていますのでお菓子作りの好きな方は参考にされてみては如何でしょうか。

出典:リビング東京Web

ミュージアムショップではボタニカル・アートの葉書も販売されています。

出典:リビング東京Web

額絵のボタニカル・アートはお部屋に飾るとお洒落なインテリアになりそうですね。

出典:リビング東京Web

リンゴ、オレンジ、桃といった身近な果物からハーブ、スパイスは珍しい品種まで、さまざまなボタニカル・アートが展示されており大変興味深い展覧会です。ボタニカル・アートを通して喫茶の習慣といった英国の食文化も学べます。

ヴィクトリア朝時代の主婦のバイブル「ビートン夫人の家政読本」といったイギリスの食に関連した展示もあり多角的に楽しめる展覧会です。

おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり SOMPO美術館(東京都新宿区西新宿1-26-1) https://www.sompo-museum.org/ 2023年1月15日(日)まで SOMPO美術館 10:00~18:00 (入館は閉館30分前まで) Tel : 050-5541-8600(ハローダイヤル) 休館日 月曜日 ※ただし1/9(月)は開館、12/29(木)~1/4(水) 一般 ¥1,600 大学生 ¥1,100 小中高校生 障がい者手帳をお持ちの方 無料 JR新宿駅西口から徒歩5分 東京メトロ新宿駅から徒歩5分 東京メトロ西新宿駅C13出口から徒歩6分 西武新宿線西武新宿駅から徒歩7分 大江戸線都庁前駅A1出口から徒歩7分

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