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知らないうちに加害者に!?こんなことも訴えられる新時代のハラスメント

  • 2022.11.22
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「セクハラ」「モラハラ」「パワハラ」など、さまざまな種類があるハラスメント。現在では、毎日のように耳にするようになりました。時代の移り変わりとともに、問題視されるハラスメントも変化しています。

では、どういった状況がハラスメントとなるのでしょうか。

■ハラスメントの種類

ハラスメントとは、人に対する「嫌がらせ」や「いじめ」のこと。相手の尊厳を傷つけたり、不快感を与えたりする行為です。

現在、50種類以上ものハラスメントがあるといわれています。

■こんなこともハラスメントになる!時代を反映したハラスメント3つ

今の時代を反映したハラスメントが存在します。そのうち代表的なものを3つ紹介しましょう。

●ワクチンハラスメント(ワクハラ)

ワクチンを接種しない人を差別したり、接種を強制したりすることをワクチンハラスメントと呼びます。新型コロナウイルスの影響で、頻繁に取り沙汰されるようになりました。

さまざまな理由から接種できない人もいるため、ワクチン接種の有無で差別することは許される行為ではありません。

●フォトハラスメント(フォトハラ)

相手の許可なくSNSに写真を投稿してしまうことをフォトハラスメントと呼びます。相手が気に入らない写真を公開することも同様です。

相手を傷つけてしまう可能性もあるので、投稿する前に本人に写真を見せて確認をとりましょう。個人情報が映り込まないような配慮も必要です。

●リモートハラスメント(リモハラ)

リモートワークが増えて注目されているのがリモートハラスメント(リモハラ)です。リモハラとは、リモートワーク中のセクハラやパワハラなどのことを呼びます。

服装や背景について言及したり、仕事の進捗を監視したりする行為は避けましょう。オンライン飲み会に強引に誘うのも、リモートによるアルコールハラスメント(アルハラ)のひとつです。

■職場におけるハラスメント

ハラスメントは主に職場内で使われる言葉でしたが、今では学校や介護現場、ママ友や夫婦間といった場面でも使われています。

職場では「セクハラ」や「パワハラ」に始まり、本人の意志を無視してお酒を飲ませる「アルコールハラスメント(アルハラ)」などが代表的なものです。

職場には、ほかにも多くのハラスメントが潜んでいます。

・リストラハラスメント(リスハラ):リストラ対象者に異動や無理な仕事を命じてリストラに追い込む
・マタニティハラスメント(マタハラ):妊娠・出産した女性に対する嫌がらせ
・パタニティハラスメント(パタハラ):男性が産休・育休などを利用することに対する嫌がらせ
・カラオケハラスメント(カラハラ):カラオケで歌を歌うことを強要する
・テクノロジーハラスメント(テクハラ):パソコン操作が苦手な人に対する嫌がらせ
・エアーハラスメント(エアハラ):エアコンの温度を勝手に上げ下げする
・ソーシャルハラスメント(ソーハラ):SNS投稿を監視する
・スイーツハラスメント(スイハラ):お土産を配る人を選ぶ、ダイエットしているのにお菓子を食べるよう促す

■学校におけるハラスメント

学校現場でのハラスメントもニュースで話題になりました。大学内でのハラスメントのことを総称して、「キャンパスハラスメント(キャンハラ)」と呼びます。その中で、大学教授が学生に対して嫌がらせをする行為が「アカデミックハラスメント(アカハラ)」です。

学校で、教師が児童・生徒に対して性的な質問をしたり性的嫌がらせをしたりする行為は、「スクールハラスメント(スクハラ)」と呼ばれています。

■介護現場におけるハラスメント

介護の現場では、高齢者に対するいじめの「シルバーハラスメント(シルハラ)」や、介護休暇を取得する人に嫌味を言う「ケアハラスメント(ケアハラ)」などがあります。

介護現場に限りませんが、年齢に関しての嫌がらせや年齢制限のある求人は「エイジハラスメント(エイハラ)」と呼ばれています。

■恋人や夫婦など人間関係におけるハラスメント

人間関係においても、さまざまなハラスメントが存在します。

・モラルハラスメント(モラハラ):言葉によって精神的に追い込む
・ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ):女性が交際相手に結婚を迫る
・継ぐんでしょうハラスメント(継ぐハラ):親や親戚から家業を継ぐことを強要される
・ラブハラスメント(ラブハラ):恋愛について言及する
・ドクターハラスメント(ドクハラ):医者から患者への嫌がらせ
・カスタマーハラスメント(カスハラ):店員やスタッフに対して難癖をつける

■ハラスメントの焦点は「相手がどう感じるか」

相手を傷つけるつもりはなくても不快感を与えてしまったら、あなたはハラスメントの加害者です。逆に、相手に悪気がないと分かっていても、自分が傷ついたのならハラスメントの被害者といえます。

何気ない日常会話でも、人によってはハラスメントと捉える内容になりうるかもしれません。

大切なのは、自分の行為を相手がどう感じるか、不快感を与えていないか、アンテナを張っておくことです。相手を傷つけるようなことをしていないか振り返ってみましょう。

文・藤野こと(ライター)

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