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医師が教える!白ニキビの原因と日常でできる対策

  • 2022.11.19
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年齢を重ねるとともに白ニキビに悩まされるようになった、なんてことはありませんか? ニキビがなかなかなおらないと憂うつになりますよね。今回は白ニキビについて、「TCB東京中央美容外科 仙台駅前院」院長の安本匠先生に伺いました。

白ニキビと赤ニキビの違いを教えてください

そもそもニキビとは、皮脂腺の発達や毛穴の詰まりによって皮脂が毛穴の中に溜まって膨らんだ状態であり、面皰(めんぽう)とも呼ばれています。初期の段階ではニキビは白い小さな膨らみであり、白ニキビと呼ばれています。皮脂の中でアクネ菌が増殖し炎症を起こすとニキビは赤くなります。この状態が赤ニキビです。赤ニキビになると、炎症による痛み、腫れなどの症状も出現します。

白ニキビの原因を教えてください

白ニキビは、何らかの原因で毛穴が詰まって皮脂が溜まった状態であることは上で述べました。毛穴が詰まる主な原因の1つがターンオーバーの乱れです。ターンオーバーとは肌の細胞が一定の周期で生まれ変わるサイクルのことです。肌内部で新しい細胞(角化細胞)がつくられ、古い細胞が肌の外側にある角質層へと押し出され、垢となって剥がれ落ちていきます。このターンオーバーが乱れると古くなった角質が剥がれ落ちず毛穴を塞いで、白ニキビができる原因となります。角質だけではなく、メイクを落とさないで寝てしまったり、洗顔が不十分であればやはり毛穴が塞がる原因となります。
また、毛穴が詰まる主な原因の2つ目は、皮脂の過剰分泌です。皮脂が過剰に分泌されると、毛穴から排出しきれない皮脂が毛穴の中に溜まって白ニキビができてしまいます。皮脂が過剰分泌される原因は、思春期に伴う男性ホルモンの増加、生理周期やストレスに伴うホルモンバランスの変化や乱れです。他には肌の乾燥や食生活も関与していると言われています。

白ニキビの対策を教えてください

白ニキビの原因は毛穴の詰まりと皮脂の過剰分泌でしたね。これらを起こしにくいような生活習慣を心がけることで、白ニキビはある程度予防することが可能です。具体的には、しっかり洗顔してメイクを落とし、洗顔後は乾燥しないように保湿すること。また、規則正しい食生活をこころがけ、しっかりした睡眠をとり、ホルモンバランスやターンオーバーの乱れを起こしにくくするなどです。

それらを改善しても白ニキビができやすいという方は、皮膚科で治療を受けることをおすすめします。皮膚科では保険診療でニキビの治療を受けることが可能です。シンプルなものはニキビに小さな穴を開けて面皰圧出器で詰まった皮脂を押し出すというものです。皮膚内に詰まった皮脂を押し出すことで、炎症を軽減させたり悪化を防ぐことができます。他には、内服や軟膏、ピーリング治療などを受けることも可能です。自己判断でニキビを潰すのは細菌が入ってしまい返って悪化したり、ニキビ痕になったりする可能性もあるのでお控えください。

白ニキビが悪化するとどうなるのでしょうか

白ニキビは毛穴の詰まりによって皮脂が溜まって膨らんだ状態。白ニキビの中でアクネ菌が増殖し炎症を起こすと、赤ニキビになります。更に悪化すると、中に膿がたまる黄ニキビという状態になります。ひどくなると毛穴の壁が壊れ、周囲に炎症が広がって新しいニキビができます。慢性的にニキビによる炎症を繰り返すと、クレーターや色素沈着などのいわゆるニキビ痕と呼ばれる状態になって、治療しても元のキレイな肌に戻すのが困難になります。肌の状態をキレイに保ちたいのであれば、白ニキビの段階で皮膚科に相談することが重要です。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

TCB東京中央美容外科 仙台駅前院 院長 安本匠先生【特別指導医/二重整形指導最高責任者(東北)】

約7年美容医療に携わり、美容外科医としてさまざまな患者の悩みを解決。また、美容医療だけでなく心臓血管外科で培った抜群の技術力を誇り、TCBの「特別指導医」として患者様に美を提供し続けている名医。一切の妥協を許さない完璧な仕上がりと、柔和でおおらかな人柄で、患者様だけでなくクリニックスタッフからも厚い信頼を得ている。

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