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『007』ダニエル・クレイグ、ジェームズ・ボンドの「最後」の重要性を語る

  • 2022.11.18
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『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもってジェームズ・ボンド役から卒業したダニエル・クレイグが、最後の展開について語った。(フロントロウ編集部)

※この記事では、映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のネタバレが含まれます。

ダニエル・クレイグ、自身のボンドの最後について語る

イギリスの国民的作品『007』シリーズで6代目ジェームズ・ボンドを務めたダニエル・クレイグは、2021年公開の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもってボンド役という15年の任務を終えた。

ダニエルの最終作というだけで感慨深いが、本作は最後にボンドが家族を守るために命を犠牲にする。その展開によって多くの観客が涙した。そしてダニエルによると、ボンドが命を落とすことは2つの理由から重要だったという。米Los Angeles Timesに語った。

「あのシリーズのために、1つは、私にしたようにリセットしてのスタートが出来るということです。私もまた、『そうだね。君たちはふたたびリセットする必要がある』と思っていました。なので、ぜひとも私のキャラクターを殺して、別のボンド、別のストーリーを見つけてほしい。23歳でスタート、25歳でスタート、30歳でスタートしてくれ。
もう1つは、私もそれで前に進めるということです。私は戻りたくはない。制作陣に戻ってきてほしいと頼まれるなんて幸運はないでしょうが、私はシリーズから進まなければいけないのです。ボンドがあの映画で払った犠牲は愛のためだったし、それ以上に偉大な犠牲はないでしょう。なので、それは終わりには良いものに見えます」

画像: ダニエル・クレイグ、自身のボンドの最後について語る

本作の前からボンド役引退を考えている発言が増えていたダニエルにとって、最終作で自分のキャラクターが死に、本当にこれで終わりなのだと明確にすることは重要だったよう。また、最近の映像シリーズ作品では、過去の出演者がカムバックというような展開も多く、それを防ぐ意味もあったのかもしれない。

『007 スペクター』で彼と共演したデイヴ・バウティスタは、2022年12月23日に配信開始となるNetflix映画『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』で再共演を果たしたが、ダニエルの様子について、「ボンド作品において、彼は最高に幸せには見えなかった。しかし『グラス・オニオン』では、真逆です。彼はとても楽しくて、いつでも笑顔でハッピーで、人々とより関わっていました」と明かしている。ダニエルは前に進んだのだろう。

ちなみに、ロス・キングが明かした次期ジェームズ・ボンド俳優の条件とは異なり、ダニエルは20代の俳優が7代目になることを希望しているよう。果たしてどうなるだろうか?

(フロントロウ編集部)

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