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【鹿児島県】名勝 仙巌園で切子ガラスや弓矢など鹿児島文化を体験!

  • 2022.11.18
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鹿児島を代表する観光スポットの「名勝 仙巌園」。桜島が最も美しく見える場所の一つとして敷地内の大名庭園が有名です。その仙巌園に2022年4月、鹿児島ならではの伝統文化を体験できる施設がオープンしました。今回は事前予約不要の3つの体験に挑戦したのでご紹介します。

桜島を望む庭園が美しい名勝 仙巌園

仙厳園
仙厳園

JR鹿児島中央駅からバスで約35分のところにある「名勝 仙巌園」。万治元年(1658)、19代当主光久によって島津家の別邸として造られました。桜島と錦江湾を借景にした大名庭園は約1万5000坪の広さがあり、御殿や鶴灯篭、全国でも珍しい猫神社などみどころもたくさんあります。また、仙巌園がある一帯は日本の近代化の礎ともなった地で、2015年には世界文化遺産にも登録されました。

色とりどりの薩摩切子のかけらで自分だけのアクセサリー作り

仙厳園
仙厳園

体験施設は仙巌園のなかほどにあり、1階が受付、2階が体験フロアです。体験フロアは窓の向こうに桜島を眺められる明るい部屋で、いくつものテーブルと椅子が置かれています。

最初に体験したのは「切子かけらの細工」(体験料1000円、所要時間約30分)です。
鹿児島県の伝統的工芸品「薩摩切子」を制作する工程で出る、切子のかけらを使って作ります。

まずはフレーム選び。種類は星、ハート、三角、ネコなど10種類ほどあり、今回は底があるネコの銀色のフレームを選びました。

仙厳園
仙厳園

次にフレームの上に、キラキラと半透明な薩摩切子のかけらをピンセットでのせていきます。赤、青、黄色など色別に分かれたケースから、自分の描きたい模様に合わせてかけらを選びます。
かけらの粒の大きさはさまざまで、どんな模様や色にするかは自分次第、できあがりをイメージしながら、かけらを配置していきます。

仙厳園
仙厳園

思い描いた柄が完成したら、切子のかけらを崩さないようにゆっくりとレジン(樹脂)をのせていきます。フレームの角にも爪楊枝を使って隙間なくレジンをのせましょう。

るるぶ&more.編集部

レジンをのせた後に爪楊枝で表面をならしたら、レジンを硬化させるためUVライトを当てて約4分待ちます。ネコ型は底があるので片面だけですが、ほかのフレームは底がないので両面それぞれに約4分当てます。

るるぶ&more.編集部

レジンがしっかり固まったら完成です!

るるぶ&more.編集部
るるぶ&more.編集部

完成品に好みのストラップ(体験料に含む)を選んで取り付けてキーホルダーとして使ったり、自分の手持ちのチェーンに付け替えてペンダントにとしたり…とアレンジも楽しむことができます。

弓矢 四半的体験で両棒餅ゲットを目指そう!

るるぶ&more.編集部

次にチャレンジしたのは「弓矢体験 四半的」(体験料500円、所要時間約5分)。 
四半的とは、正座をした状態で8.2m先にある的に矢を射るもので、戦国武将たちが宴会の余興で行っていたという記録もあるそうです。難しそうに見えますが、弦や弓の持ち方など親切に教えてもらえるので気軽に挑戦できます。正座が難しい人は椅子に座って体験できますよ。

るるぶ&more.編集部

左手で弓の中央部を持ち、次に矢を弓の弦に当てがいます。この時、手のひらをグーに握り、次に親指だけを出し、親指と人差し指で矢じりをつまむように持つのがポイント。

るるぶ&more.編集部

矢じりを弦に当てたままぐっと右手を後ろに引き自分の頬の辺りに構えます。

るるぶ&more.編集部

狙いを定めて矢を離すと、ビュンっとうなりながら一瞬で矢が飛んでいきます。
矢は5本あるので、少しずつ弓を構える高さや狙う位置を調整しながら4本目、5本目で的に当てるつもりで行うと的中率が上がるそうです。

るるぶ&more.編集部

的に矢が的に当たれば島津家の家紋・丸に十字の缶バッジ(赤・青いずれか)を、見事真ん中に命中したら、仙巌園の名物おやつ・両棒餅引換券がもらえますよ!

好みの香りを選んで大島紬の匂い袋を作ろう

るるぶ&more.編集部

最後に体験したのが、伝統的工芸品の大島紬の袋を利用した「大島紬の匂い袋」(体験料1袋1000円、所要時間約15分)。白檀(ビャクダン)や丁子(チョウジ)、橙皮(トウヒ)など8種類ほどの香料から好きな香りを選んでブレンドして世界に一つだけの匂い袋を作ります。香料はスプーンで6杯まで詰められるので、1種類の香りを6杯や、6種類の香りを1杯ずつなど、自分好みの香りが作れます。

るるぶ&more.編集部

実際に香りをかいで好みの香りを探します。今回は、白檀と丁子の2種類の香料を選びました。和紙にスプーン6杯、香料が飛ばないように静かに置きます。

るるぶ&more.編集部

香料を入れた和紙を小さく折りたたみ、綿と一緒に大島紬の小さな袋に入れて、紐で口をしっかりと縛ります。大島紬の袋はシックなものから明るい柄までいろいろ、紐の色も選べます。

るるぶ&more.編集部

できががりました、左の袋が完成品!(右の袋は制作例の作品)
鞄に入れて持ち歩いたり、クローゼットやタンスの引き出しに入れて衣類にほんのり香りを移したりと、使い方はいろいろできますね。

ほかにも鹿児島を感じる体験がたくさん!

るるぶ&more.編集部

体験施設では、ほかにも予約不要な体験が3種類、必要な体験が2種類用意されています。

「薩摩焼絵付け」は、400年の歴史をもつ薩摩焼にオリジナルの上絵付ができる体験。かわいらしい猫プレートの絵付け(体験料1500円、所要時間30分)と白薩摩焼小皿(体験料4000円、所要時間60分)の2種類があります。絵付けの後、焼成し2週間ほどで発送してもらえます(どちらも送料込み)。

るるぶ&more.編集部

透明グラスに砂を吹き付けて絵柄や文字を刻むことができる「サンドブラスト」(体験料2500円、所要時間60分)は、体験した日に持ち帰ることができるので、家族や友達へのプレゼントやおみやげにも喜ばれそうですね。

るるぶ&more.編集部

実は日本に初めて“孟宗竹”が植えられたのが仙巌園。「竹細工」(体験料500円、所要時間約5分)は、竹トンボや風車に色付けしたり色紙を貼ったりと自由にデコレーションします。3歳以上のお子さんなら体験可能なので親子でチャレンジするのもいいですね。

「薩摩焼絵付け」、「サンドブラスト」、「竹細工」の3種類は、予約不要で体験できます。

るるぶ&more.編集部

予約が必要な体験は、「薩摩切子カット」と「着付け・着装」。

本格的な制作体験をしたいなら「薩摩切子カット」(金赤グラスのカット3万3000円、透明ガラスのカット1万5000円どちらも所要時間1時間。二色被せのキーホルダー5500円、所要時間約30分)はいかがでしょうか?職人さんの指導のもと本格的にカット作業を体験できますよ。
人気のメニューなので公式サイトからの事前予約をおすすめします。

るるぶ&more.編集部

仙巌園だからこそできる体験といえるのが「着付け・着装」体験です。 
「大島紬」(体験料5000円、所要時間60分)や「小袖五衣」(体験料7000円、所要時間60分)を着て大名庭園散策…なんて楽しそう! ほかに、島津家伝来の収蔵品をもとに復元された鎧兜や甲冑の着装や、武家の正装である直垂、子どもが身につけていた水干もあります。 カメラマンによる撮影(別途3000円)も可能です。 

仙巌園での文化体験は、短時間で気軽にできるものから、ここでしかできない本格派のものまで揃っています。旅の思い出作りにバラエティーに富んだ体験を楽しんでみては。 

■名勝 仙厳園(めいしょう せんがんえん)
住所:鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
TEL:099-247-1551
営業時間:9~17時(体験施設は9時30分~16時30分受付)
定休日:無休(3月第1日曜は休園)
料金:大人1000円、小・中学生500円(尚古集成館共通、「御殿」は入場料別途大人500円、小・中学生250円)※尚古集成館本館は2023年10月まで休館(予定)

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●この記事は『るるぶ熱海箱根』に掲載した記事をもとに作成しています。

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