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小学生にアンケート! “夫婦仲の良しあし”が子どもに与える影響とは

  • 2015.11.4
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【女性からのご相談】

私は独身で、弟夫婦には子どもがいません。弟夫婦は結婚して7年、話し合って子どものいない人生を選択しておりました。そしてそれとはまったく関係なく、忙しさを理由に、円満離婚と言いましょうか……友人に戻ろう、という形で離婚を選択することにしたようです。 私は、当事者同士にしかわからないことばかりでしょうし、反対はしておりません。

しかし私の両親が、「子どもがいないからだ、子どもを作ればなんとかなる。子どもを作れば家庭は円満になるし、良い方向にいく」と、弟夫婦に延々と電話をします……。私がとめても聞きません。両親の言っていることは正しいのでしょうか、それとも世まい言なのでしょうか。第三者の意見を聞きたいです。

●A. 夫婦仲は子どもの“親観”に影響を及ぼします。

こんにちは、ライフライターの鍋谷萌子です。

相談者さまのご心痛、いかばかりかと思います。大変ですね。こればかりは、『データ』という形で見ても、納得できるものではないかもしれません。しかし、同時に、凝り固まった感情をほぐせるのは、説得ではなく、客観的なデータであることが多いのも事実です。

そこで今回は、小学校3年生~6年生255名を対象としたアンケート結果をもとに、話をすすめていきましょう!

●夫婦仲の良しあしと親へのイメージは正比例の関係に

夫婦仲と、子どもが親に対して抱く感じ方の統計によりわかったことがあります。それが、“夫婦仲の良しあしは、子どもの親に対する評価に直結する”というものです。

「夫婦仲がよい」と答えた層の場合、父親に対して肯定的な感情を持っている子どもは82%を超えました。また、母親に対しても、肯定的な感情を持つ子どもが60%を超えています。

逆に、「親に対して否定的な感情を抱いている」という層は、夫婦仲が悪いほど多くなります。夫婦仲が悪い場合、63%以上の子どもが母親に対して否定的な感情を持っています。父親の場合はもっと顕著で、90%近くの子どもが父親に対して悪いイメージを持っているのです。

また、夫婦仲がよい家庭の子どもの場合、“安心感”をあまり感じないと答えた子どもは1%未満であるのに比べて、仲が悪い子どもの場合は18%を超えていました。

●子どもは夫婦をつなぎとめる道具ではない

『子はかすがい』という言葉は真実でしょうし、子どもができたときには仲の良かった夫婦の心が時間とともに離れていくことまでは予想できません。しかし、上のデータのように、夫婦の関係というのは、子どもにとって非常に色濃く、明確な影響を及ぼします。

そのため、“夫婦の仲をつなぎとめる”というためだけの理由で子どもを作った場合、その“子ども”自身の気持ちが不安定になってしまう可能性は否定しきれません。

もちろん、子どもができたことにより、夫婦仲が良くなることはありますし、離婚はいたずらに勧められるものではありません。しかし、「子どもができれば夫婦仲はなんとかなる」というのは、少し乱暴な考え方なのではないでしょうか。

【参考リンク】

・データでみる父母の仲と子どもとの関係 | 佐藤宏治

●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

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