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【『スベクヒャン』の姉妹の行方】妹にだまされたソルランはどうなるのか

  • 2022.11.15

テレビ東京の韓流プレミアでは11月14日に『帝王の娘 スベクヒャン』の第15話が放送された。この第15話は、今後のストーリーを左右する重要な事実がたくさん描かれていた。

まず、チェファ(ミョン・セビン)の2人の娘のうち、妹のソルヒ(ソウ)が武寧王(ムリョンワン)に直接面会して、「自分が娘です」と明らかにした。実際のソルヒはチェファとクチョン(ユン・テヨン)の間に生まれた子供なのに、ソルヒは武寧王に嘘をついたのだ。しかも、チェファが亡くなったことを直接知らされた武寧王は倒れてしまった。

その後に回復した武寧王は、チェファを襲った盗賊をかならず捕まえるように、太子ミョンノン(チョ・ヒョンジェ)に厳命した。

一方、武寧王の本当の娘であるソルラン(ソ・ヒョンジン)は、行方がわからなくなったソルヒを探すために、果敢に動き出した。まさか、ソルヒが武寧王の前で自分になりすましていることをまったく知らないままに……。

こうしてドラマは、チェファを襲った盗賊を探しに出たミョンノンがソルランにどのように出会っていくか、が焦点になってきた。妹にだまされたソルランの身の上も本当に気になる。彼女がミョンノンに救われていくことを願う視聴者も多いことだろう。

画像=©2013-2014MBC
皇帝に対する尊称

このようなストーリーとは別に、歴史の豆知識を解説しよう。

『帝王の娘 スベクヒャン』の韓国語バージョンでは、武寧王が周囲から「陛下(ペハ)」と呼ばれている。この陛下は皇帝に対する尊称だ。日本語字幕では「王様」と訳されているが、これは厳密に言うと事実に合っていない。確かに、朝鮮王朝を舞台にした時代劇では「王様」と訳してもいいのだが、古代の百済(ペクチェ)の時代には「王様」ではなく「皇帝」だ。

中国を中心となるアジアの政治世界では「皇帝」は「国王」より格が上位である。それゆえ、「殿下(チョハ)」ではなく「陛下」と尊称されている。

ただし、わかりやすさを優先して『帝王の娘 スベクヒャン』は「皇帝」を「王様」と訳していると思われる。

こうした歴史に興味を持てば、『帝王の娘 スベクヒャン』をさらに面白く見ることができるだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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