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奈良で週末の夜に賑わい、3つの世界遺産で夜間拝観スタート

  • 2022.11.14
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奈良市内の世界遺産・3社寺(春日大社、興福寺、元興寺)で11月4日から毎週末、『秋夜の奈良旅2022』夜間特別拝観が実施。週末の夜の奈良は、多くの人で賑わっている。

夜間特別拝観で行列ができている「春日大社」(11月5日・春日大社)

2020年にスタートし、今年で3年目を迎えたこのイベント。同協会の高橋一専務理事は、「昨年のアンケート結果で、(このイベントにより)市内宿泊率が4割アップしており、全体の3割が関東からのお客さまでした。普段あまり社寺を訪れることがない若いカップルやファミリー層など幅広い年代がライトアップ感覚で訪れ、楽しんでくださっています」と賑わう理由を説明する。

特に今年は、春日大社・摂社「若宮神社」(奈良県奈良市)の「式年造替(しきねんぞうたい)」(社殿を修理し、神宝や調度品などを新調すること)が完了し、10月28日に『本殿遷座祭』を終えたばかり。ご祭神が御本殿(重要文化財)へお帰りになり、お祝いムード一色だ。

10月28日に本殿遷座祭(正遷宮)を終え、ご祭神の若宮様がお帰りになられたばかりの春日大社・摂社の若宮神社。燈花会と奉祝万燈籠がコラボレーションし、灯りで包まれている(11月5日・春日大社)

そのため春日大社では、例年の「春日大宮(御本社)」だけでなく、「若宮神社」も同時に夜間特別拝観を実施。式年造替で新たに塗り替えられたばかりの鮮やかな朱色が美しい「若宮神社」御本殿を目にすることができる。

開催後最初の土曜となった5日、大阪から夜の奈良に初めて来たという50代女性は、「若宮神社がキレイになっていて、拝観できて良かったです。夜の奈良は珍しいので楽しんでいます」と笑顔を見せた。

さらに、2003年の春日若宮1000年記念の奉祝行事以来、20年ぶりに奉祝万燈籠とろうそくの灯りが境内を包む『燈花会』のコラボレーションもあり、約3000基の万燈籠に浄火が点灯。

「春日大社」広報の秋田真吾さんは、「20年に一度のコラボだけでなく、若宮さまの御本殿に初めて吊るされた瑠璃燈籠(瑠璃色のガラス玉の燈籠)の青白い幻想的な灯火も大変美しいので、多くのみなさまが秋夜の奈良に酔いしれていただけたら」と話す。

そのほか「興福寺」では21年ぶりとなる国宝「北円堂」の夜間特別参拝が実施され、鎌倉時代の名仏師・運慶作の国宝・弥勒如来坐像や無著(むじゃく)・世親(せしん)菩薩立像を拝観でき、参拝者には「切り絵散華」が授与。南都七大寺のひとつである「元興寺」では、竹から灯りがこぼれるオブジェ「竹あかり」が設置され、境内をやわらかな光で包んでいる。

会期は11月26日までで、「春日大社」は毎土曜のみ(観覧無料)、「興福寺」「元興寺」は毎金・土曜(別途拝観料要)に実施。また、期間中の毎土曜には、JR・近鉄奈良駅より3社寺周遊バスが15分間隔で運行(100円)している。詳しくは公式サイトにて。

取材・文・写真/いずみゆか

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