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あなたは貧乏体質? 金持ち体質?「ラテマネー度」をチェック!

  • 2015.11.4
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ムダ使いはしてないはずなのに、お金がない…。それは無意識のうちに使っているお金に気づいていないせいかも。今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の風呂内亜矢さんに、あなたが「貧乏体質」か、「金持ち体質」か、チェックする方法を教えてもらいました。

●「ラテマネー」に気づけるかどうかが、お金に困らないための第1歩!

――私自身、普通に働いていて、お金の使い方もそんなに周囲と変わらないはずなのに、なぜか給料日直前は口座の残高がギリギリということがよくあります。どうしてでしょうか。

「だれでも必要な出費は必ずありますし、たまには遊びにも行きたい。ストレスが溜まったときは、おいしいものを食べたり、買い物をしたりして発散したい。自分で稼いだお金なんだから自由に使いたい、というのは人情ですよね。

でも、毎月お金がギリギリというなら話は急を要します。ちょっとした“心の甘え”が、将来的にライフスタイルの差になり、貯金額などにも大きく関わってくることをぜひ覚えていてほしいですね」(風呂内、以下同)

――といいうと?

「1回のコストが少なく、つい払ってしまったけれども、のちのち考えてみると、特に必要がなかったモノやコトに使ってしまったお金というのがありますね。これを『ラテマネー』といいます。アメリカで人気ナンバーワンの資産アドバイザーといわれるデヴィット・バック氏が定義した言葉です。

『浪費した覚えがない』とか、『切り詰めているはずなのに、なぜかお金がない』という場合は、この『ラテマネー』が積み上がって結構な額になっていることが多いのです」

――そう言われると、「ちょっと疲れたからフラペチーノ飲みたいな」なんて、カフェで休憩することがよくあります。

「これは知り合いの男性サラリーマンの話ですが、会社の1階に有名なコーヒーチェーン店があり、朝に立ち寄ってカフェラテとマフインなどで朝食。ランチ後にアイスコーヒーで涼をとり、残業前にもう1杯コーヒーを…と積み重なって、計算してみたところ、なんとそのお店に月間6万円以上も使っていたんです」

――6万円というと、アパートの家賃並みですね。

「合計してみると大きいでしょう? そういった細かい出費でも、必要ないときは使わない工夫をするだけで、お金のやりくりがけっこうラクになる場合もあるんです」

――具体的に、どうすればいいのでしょう。

「そういった『ラテマネー』を防ぐためのチェックリストを作ってみたので、ぜひチャレンジしてみてください」

●10項目に答えて「ラテマネー度」をチェック!

下記の10項目に、「YES」か「NO」で答えてください。

1.コーヒーはいつもコーヒーショップで購入する

2.コンビニを週4回以上利用する

3.必要ではない雑貨も買ってしまう

4.自動販売機を1日に2回以上利用する

5.洋服をいつも定価で買っている

6.ATMの手数料を払ってしまう

7.今、財布に入っている金額がわからない

8.物を買うときに迷わず即決する

9.保険、通信、住居費の見直しをしたことがない

10.毎月の貯蓄金額を決めていない

あなたは、いくつ「YES」がありましたか?

●「ラテマネー」を防ぐ! FPからの提案

「もうお気づきだと思いますが、このチェックテストで『YES』が多い人ほど『ラテマネー』が多いということ。つまり、“貧乏体質”だといえます。当てはまる項目が多かった人は、まずはできる内容から注意して、出費を減らす努力をしたほうがいいですね。そのためにはどうすればいいのか、各項目の対策をお伝えします」

1.コーヒーはいつもコーヒーショップで購入する

コーヒーは自分で豆を買って入れれば数十円ですが、お店で買うと数百円します。ただ、「たった数百円でホッと一息つける」ともいえるため、出費の大きさに気づきにくいんです。お友達と行くときや、仕事の打ち合わせなど、必要なとき以外はお店に寄らないようにしましょう。どうしても飲みたいときは、コンビニの100円コーヒーを利用するなど工夫して。

2.コンビニを週4回以上利用する

いたるところにあって深夜も開いているコンビニは、便利なぶん、スーパーや量販店より高めのプライスです。その差額を常に意識して。あとでスーパーで買っても間に合うものは買わないなど、タイミングの差でムダな出費を抑えられます。

3.必要ではない雑貨も買ってしまう

「可愛い」「嬉しい」など、少額で満足感が得られるので、女性はつい買ってしまいがちな雑貨。欲しいと思ってもその日はガマンし、翌日になっても「本当に欲しい」と思ったものだけを買うなど、テクニックで出費を抑えましょう。

4.自動販売機を1日に2回以上利用する

自動販売機は便利ですが、割高です。少額でレシートも出ないため、お金を使った感覚が薄くなってしまいがち。水筒を持ち歩くなど、できるだけ自動販売機を遠ざける工夫を。

5.洋服を定価で買っている

セールや古着を活用したり、うまく着回すことで、大きく出費を抑えられるのが洋服代です。フリマアプリなどをチェックしてみるのもGood!

6.ATMの手数料を払ってしまう

生活費は、必要な額を平日の昼間にまとめて下ろす習慣を身につけて。仕事の都合などで、夜間や土日に引き出すことが多くなってしまうなら、土日も引き出し手数料が無料のネット銀行に口座を作りましょう。そこに月1回、生活費をまとめて預けるといった工夫で乗り切れます。

7.今、財布に入っている金額がわからない

お金を貯めるためには、まず「お金に関心を持つ」ことが大切。自分の手持ち資金は常に把握するように心がけて。

8.物を買うときに迷わず即決する

見つけた瞬間は欲しいと思っていても、翌日「使い道がなかった…」と感じたことはありませんか? 欲しいと思っても即決はしないように心がけるだけで、かなりの違いが。

9.保険、通信、住居費を見直したことがない

保険、通信、住居費のように、毎月の支払額があまり変わらないものを「固定費」といいます。いったん減らせば、その後は自動的に節約が続けられるので、ストレスが溜まりにくい節約方法。ぜひ一度チェックを。

10.毎月の貯蓄金額を決めていない

お金は、あれば使ってしまうもの。どんな人でもそうなんです。本当に貯めたいなら、毎月の貯金額を決め、使う前に貯金専用の口座に移すなどの工夫が必要です。

――どれも小さな額のようですが、毎月、積み重なればたしかにそれなりの金額になりそうですね。

「もし、思い当たることがたくさんあっても、いきなり全部をやめたり、ガマンするのはストレスのもと。節約疲れから気持ちが切れて、反動で散財…ということにもなりかねませんから、無理なくできそうなことから少しずつ試していくのが良いと思います。でも、ある程度続けていくとそんなに苦しくなく『ラテマネー』は減らせますので、ぜひ頑張ってくださいね」

プロフィール/風呂内 亜矢(ふろうち あや)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引主任者。主な著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)、『図解 手取り15万円でも、年60万円貯まる節約のレッスン64』(翔泳社・共著)がある。

風呂内亜矢 オフィシャルサイト:http://www.furouchi.com

<取材・文/萩野わかば 取材協力/ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢>

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