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普通の母乳と何が違う? 赤ちゃんに与えるべき“初乳”のポイント2つ

  • 2015.11.3
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【女性からのご相談】

来月出産の予定です。先日育児教室で、生まれてくる赤ちゃんにとって初乳はとても大切だと聞きました。初乳はどのように大切なのでしょうか。誰でも出るものなのでしょうか。もし飲ませることができなかったらどうなるのか不安です。 初乳について詳しく教えてください。

●A. 初乳には、豊富な栄養が含まれています。

ご相談ありがとうございます。ウェブライターのうぇぶりんです。

来月ご出産予定とのこと、いよいよママになる瞬間が近づいていらっしゃるのですね。おめでとうございます。初乳は、読んで字のごとく、出産後初めて出る母乳のことです。栄養価がとても高く、免疫成分も多く含まれているといわれています。

生まれてすぐの赤ちゃんに初乳を飲ませることで、まだ免疫力が発達していない赤ちゃんに抗体を与え、病気から守ることができます。飲ませられる環境にあれば、ぜひ飲ませてあげたい大切な飲み物なのです。そんな初乳の素晴らしい秘密を3つご紹介します。

●初乳についての基礎知識2つ

●(1)初乳と普通の母乳の違い

初乳と普通の母乳との一番の違いは色と濃さではないでしょうか。初乳は少し黄色がかった色をしており、トロッとしています。

一方、普通の母乳にはとろみはなくさらっとしています。初乳が出る期間はわずか数日ですが、その栄養価の高さから、“完璧な栄養”としてWHO(世界保健機構)が新生児へ初乳を飲ませることを推奨しています。

具体的には、“イムノグロブリン”という免疫成分がウイルスの侵入を防いだり、体内に侵入してきたウイルスを無害にしようとしたりする働きをしてくれます。最近よく耳にする“ラクトフェリン”も初乳には母乳の数倍の量が含まれています。“ラクトフェリン”には抗ウイルス機能や高い免疫力があると言われています。ぜひ飲ませてあげたいですね。

●(2)母乳の出を良くする方法

初乳が出産して初めて出るおっぱいということがわかりましたが、実は、出産直後はまだ乳管が開ききっていない時期でもあります。乳管自体がまだ詰まっているため、思うように母乳が出てこない場合があるのです。

これでは、せっかくの初乳を飲ませるタイミングを逃してしまうことにもなりかねません。そんなトラブルを回避するために一番効果的な方法は、やはりおっぱいを赤ちゃんに吸わせることです。初めは上手に吸うことができなくても、何度も吸ううちに、赤ちゃんも上手になりますし、刺激を受けた乳腺が発達し、乳管も開き、母乳の出もよくなります。

その他に乳房マッサージも効果があると言われています。赤ちゃんに“完璧な栄養”“黄金の飲み物”を飲ませてあげるために、これらのことを意識しておくことが大切です。

●牛の初乳には“アレルギー”を緩和させる効能がある!?

ちなみに、牛の初乳には花粉症やアレルギーを緩和させる可能性があることが分かっています。小林製薬の研究によると、初乳を摂取した患者さんの鼻水とくしゃみの重篤度は、非摂取の患者さんに比べ低かったそうです。

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初乳はママから赤ちゃんへの初めてのプレゼントです。ポイントしっかり抑えて母乳育児に備えましょう。

【参考リンク】

・初乳ってなに? | 小林製薬株式会社

●ライター/うぇぶりん(児童英語講師)

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