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女の友情について考えてみた!

  • 2022.11.5
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面倒なこともたくさんあるけど、やっぱり友達はかけがいのない存在ですよね。今回は、社会に出てからの女の友情にスポットを当て、占術研究家、章月綾乃先生と一緒に悩み解決の糸口を探っていきます!

みなさんが感じやすい友達への4つの不安をテーマに、今の友情から一歩踏み出せるカギについて教えていただきました。

「学生時代から仲良くしていた友達に、近頃、違和感を覚えてしまいます」

episode:高校時代から10年のつき合いになる親友A子。昔はすごくわかり合えたのに、最近は「なんか違うな」と感じたり、A子の行動にイライラすることが多くなりました。嫌いなわけじゃないし、これからもつき合いは続けていきたいと思っているのですが…。

一歩、踏み出すカギは…

章月先生「女性は仕事や家庭の事情、そして結婚や出産など、様々な要因で考え方や習慣が変わってしまいます。学生時代のようなきめこまやかな関係は保ちにくくなるので、今まで通りにいかないのは仕方ないことなんです。『もう一度あの頃みたいに仲良くしたい』と思ってしまうけど、女の友情は、気分が合い、波長が合い、経済的な感覚も揃わないと“もう一度”はやってきません。友達に違和感を覚えるのは、お互いの心の成長のスピードが変わった証拠。そんなときは、無理に繋ぎ止めないで、放っておくのがいちばん。もしかしたら自然消滅しちゃうかもしれないけど、縁があればまた引き合うし、縁がなければ新しい出会いが訪れます。ただ、怒りにまかせて相手を否定したり、ケンカ別れをしちゃうと戻れるものも戻れなくなるの、そこだけは気をつけてくださいね」

→無理に繋ぎとめる必要はなし。必要であれば再び引き合います。

「社会に出てから、新しい友達ができません」

episode:今、つき合いがあるのは学生時代の友達ばかり。仲良くなれそうな人と出会っても、その場限りのつき合いになってしまいます。友達ができないことに、大人になってまで悩むとは思っていませんでした。どうしたら新しい友達ができますか?

一歩、踏み出すカギは…

章月先生「大人になっても、必ず友達はできます。学生時代の友情が100%だったとたら、その後に育む友情は同じような密度ではなくなるかもしれません。でも、80%や60%、ときには30%くらいの友情でも、ふとした瞬間に120%で繋がったりするんですよね。そういう人がたくさんいたほうが、自分の幅が広がりますよ。

友達作りでおすすめなのが、趣味を持ったり習い事を始めてみること。そこで知り合った人は時間とお金をかけるものが同じで、共通の話題もありますよね。波長が合えば、すごくいい友達になれるはず。ただし辞めた時に友達が残るかどうかは縁しだいでしょう。

もうひとつは、仕事で知り合った人が友達になるパターン。社内の人でも社外の人でも話が合うと思ったら、自分から仲良くなるキッカケを作って。何かの拍子に関係が深まり、仲良くなれたりしますよ。今って、学生時代の友達と一緒にいるよりも、会社の同僚と一緒にいる時間のほうが長いですよね。だから会社の同僚と仲良くできたほうがいいんじゃないかな。仕事を辞めた後も連絡をとれるような関係が作れたら、素晴らしいことだと思います」

仲良くなるキッカケってどうやって作ればいいんですか?

章月先生「『こんなことがあって』という過去の苦い体験を怖がらずに人に話せるようになるといいですね。そうすると、相手も構えないで同じような経験を話してくれます。そこから“この人には話せる”という意識がお互いに芽生えて、そこから仲良くなっていくんじゃないですかね」

→趣味や習い事を始める。仕事で知り合った人を友達にしちゃう。

「親友と呼べる人がいません。友達も少なくて寂しさを感じます」

episode:何人か友達はいるけど、どの子とも深いつき合いではありません。何でも語り合える親友がいたり、たくさんの友達に囲まれている人をみると羨ましくなります…。

一歩、踏み出すカギは…

章月先生「小さい頃から “親友がいたほうが素敵”“友達は多いほうがいい”という意識がすり込まれてきたので、友達がいなくて不安な気持ちはよくわかります。確かにグループで遊びに出かけたり、いつも親友が話を聞いてくれる関係って素敵です。その反面、一人の親友がいることでかえって世界が狭まってしまう可能性もあるし、友達に囲まれていても寂しさが消えることはありません。

むしろ友達が少ないのは惨めなことではなくて、思いがけない可能性が広がっていることだと考えてください。そのためには自分が居心地良く、楽しく過ごせるように自立すること。ひとりでいても自分を惨めにしない立ち振る舞いを身につければ、それはひとつの魅力になります。この人と一緒にいたい、と周りの人が近づいてくるかもしれませんよ」

→一人で堂々と過ごせる人は魅力的。そんなあなたに人は寄ってくる。

「友達に嫉妬したり、わざと傷つけることを言ったり…そんな自分がキライです」

episode:長いつき合いのA子とは本音で話せるいい関係。だけど、時々、“これ言ったらA子が傷つく”とわかっているようなことまで言ってしまうんです。なんでこんな意地悪をしたくなるんだろう…。

一歩、踏み出すカギは…

章月先生「これはみんな経験したことがあるんじゃないかな。女の子って『好きだけど嫌い』という複雑な感情があるんです。たとえ好意がベースにあっても、自分のコンディションによっては相手を妬んだり、意地悪な気持ちになることもしばしば。例えば、わざと自分の交友関係を自慢してみたり、わざと喋らないようにして秘密をもったり…。

心の余裕を失っているとそういうことをやりたくなるときがあるんです。もしかしたら相手に原因があるのかもしれないけど、それをやってしまうと自分の品格を落としてしまうことに。友達と別れる原因を、自分から作らないほうが心穏やかに暮らせますよ」

→友達への意地悪は自分の品格を落とすだけ。いいことは何もない!

友達と良い関係でいるために、友情の磨き方は知っておいて損ナシ! 友達にやらなきゃいけないこと、やっちゃいけないことを5つご紹介。これからの友情に役立ててください。

1)友情をつなぐ

「たまにメールを送る」

最近会ってない友達がいたら「どうしてる?」とメールをして、繋がっているよっていう合図を送りましょう。「○○が好きなものが見たよ」といったちょっとしたことで大丈夫。たとえ1~2年空いていても覚えていてくれたんだ!と、相手の心に響きます。そこからまた友情が結ばれていくかもしれません。

2)友情を固める

「思い出を絆に変える」

友達と遊んで、それがすごく楽しかったら相手に伝える努力をしておくといいですね。「この間は最高に楽しかったね!」と、まっすぐな言葉を伝えてみて下さい。自分が楽しかったときは、大抵は相手も「なんだか今日はいい日だった」と思ってくれているから、きちんと言葉にするといいですね。共通のいい思い出は絆を作ります。

また、特別な日じゃなくても、「今日会えて安心したよ」とか「顔見れただけでほっとしたよ~」という言葉を伝えておくと、相手もすごく嬉しいし「この子のためには時間作ろう」って思えますよね。その積み重ねが友情を育てていくはずです。特定の相手だけではなく多方向にふっていけば、いろいろな人と親しくなれますよ。

3)友情を壊さない

「友達を心配しすぎない」

友達から悩みや愚痴を聞くこともあると思います。悩みを相談されたら真剣に受け止めて、その子が楽になるようにいろいろと考えてアドバイスをしますよね。しかしその後「あの悩みはどうなった?」と聞いてみると、本人は違う段階にいっていて、もう聞いて欲しくなさそうにしていることが多いんです。あっけなく解決していて「あ~、そんなこと言ったっけ?」という感じになることも。つまり、本人は、自分の悩みを相手に引き延ばして欲しくないことが多い。その後の話を聞いて欲しい人は、自分から話し出しますからね。だから、悩みや弱味を見せられたら、その場は真剣に聞いて、その後は忘れるようにすると楽ですよ。

4)友情を形にする

「結婚祝いや出産祝いを欠かさない」

結婚や出産、引越しなどの人生の節目にお祝いを贈ると、意外と感謝されます。逆にお祝いしてくれるはずの友達がお祝いしてくれないと、すごく傷つけてしまうし、根にもたれてしまう可能性が…。おめでたいことがあった友達へは「物」という形でのお祝いを忘れないほうがいいでしょう。すごく形式的なことなんだけど、これがけっこう大事なんですよ。 また、誕生日プレゼントは毎年のことなので、負担になるのであれば無理することはないと思います。

5)友情を輝かせる

「特別なメッセージで気持ちを伝える」

あなたは特別だから、というメッセージは心に響きます。「あなたと一緒にいると、他の人にはわかってもらえないことがわかってもらえる」となんて言われると、気持ちをそそられますよね。自分のことを“普通の人間” “紛れちゃう存在”だと思っているのに、「この子はそういう風には見ていない」と思うと、すごく嬉しいものです。相手を持ち上げる必要はないけど、自分が言われたら嬉しいな、という特別な言葉をどんどんかけてあげてくださいね。

章月先生「私には世間で言う親友はいないかもしれません。親友だと思っていた相手とは、傷つけ合って離れていきました。長いつき合いの友達はいるけれど、簡単には会えない場所に住んでいるから、いちいち近況報告なんてしないんですよね。それでも、大事なときには連絡を取り合うし、連絡がなくても事情は理解しあえます。

出会った人は、みんな大事だし、中には特別なつながりを感じている人もいます。知り合ったばかりの人の何気ない一言が、未来を照らし導いてくれることもありました。親友がいたら、その人と話すこともなかったかもしれません。必要なとき、そばにいてくれた人が、そのときの親友。そういうご縁で、世界は回っているのだと感じます」

みなさんいかがでしたか? 私は取材をしながら、これまで出会った友達、離れてしまった友達のことを思い出していました。自分が原因で離れてしまった友達もいて「あの時、こうしていれば、今でも仲良く出来ていたかもしれないな」…と、後悔の気持ちはいまだに消えません。

こうした苦い思いを繰り返さないように、大切な友達との縁はていねいに、そしてこれから友達になれそうな人との縁は途切れないように繋いでいきたいなと強く思いました。 悩みは尽きない友達との関係だけど、今回のお話がみなさんお役に立てたらうれしいです。

お話/章月綾乃先生

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