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ニューヨークの日常を描いた、ちょっとファッションな名映画。(Maki Saijo)

  • 2015.11.2
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ニューヨークを舞台にした数々の映画には、さりげないファッションのエッセンスが散りばめられ、ハートを掴んで離しません。王道から隠れた名作まで、心温まる映画を選んでみました。

ファッションからインテリアまでガーリィな世界観が満載。

今は亡きブリタニー・マーフィーとダコタ・ファニングの共演作『アップタウン・ガールズ』。伝説ロックスターの娘でありながら、無一文になってしまったモーリー(ブリタニー)が、やむをえず生意気なお嬢様レイ(ダコタ)のベビーシッターになってしまうというセッティング。タイトルから分かるように、ニューヨーク・アップタウンの高級水と油のような関係ながらも、互いの心の隙間を埋めあっていく過程を描いた心温まるストーリーです。内容だけでなく、対照的なモリーのポップなスタイルと、レイのクラシックなスタイルは見ているだけで楽しいし、二人が住むアパートのインテリアも随所に心くすぐるエッセンスが散りばめられていて、何度も観たくなります。ニューヨークの名所であるセントラルパーク、コニーアイランドなどで撮影しているので、行った人もそうでない人も行った気分になる映画です。

シャネルを私服化する12歳の主人公。

ニューヨークを舞台にマーティン・スコセッシ、ウディ・アレン、フランシス・フォード・コッポラが紡ぐ3話のオムニバス映画『ニューヨークストーリー』。なかでもフランシス・フォード・コッポラの『ゾイのいない人生』はガーリィでチャーミングな世界観が横溢。後から知ったのですが、監督の娘で、ファッションアイコンとしても名高いソフィア・コッポラが脚本家として参加しているそうで、女の子のハートを掴むのも納得です。主人公である12歳のゾイが住むシェリーネザーランド・ホテルは選ばれた人のみが利用できる超高級ホテル。彼女の衣装はすべてシャネルで、大人顔負けなハイセンス。特にお気に入りは、シャネルのアイコンジャケットにダメージデニムを合わせたハイ・アンド・ロースタイル。そんなおしゃれなゾイと周りの友達が企むかわいい計画が微笑ましい映画は、ゆっくりしたい日に観たい作品です。

ブルックリン在住女性のリアルなファッション。

昨年、日本で公開された『フランシス・ハ』を観ましたか? まだなら是非一度ご鑑賞を。4館から始まった上映が、口コミが広がり230館以上へと拡大したほど異例の大ヒットを遂げたそう。ブルックリンに住む27歳の見習い女性ダンサーが壁にぶつかりながら自分の人生を見直すストーリー、というと聞く重たく聞こえがちですがコミカルでテンポいい作品です。不器用で大雑把だけど、チャーミングな彼女の姿に共感するはずです。主演・脚本を務めたグレタ・ガーヴィングは、60年代の映画のファッションを参考にしたとか。花柄ワンピの下にスパッツを重ねたり、大きめのジャケットを羽織ったり、肩肘張らないスタイルは、今のブルックリンの流れにぴったり。ニューヨークの街に自然と溶け込んでいます。

ファッション界に革命を起こした名スタイル。

ウディ・アレン監督の代表作品といえば、言わずもがな『アニー・ホール』。大都会ニューヨークに生きる男と女の出会いと別れをコミカルに描くラブストーリーは永遠の傑作です。ファッションもまたこの映画の最大の見どころ。ダイアン・キートン演じるアニー・ホールがラルフ ローレンを着て、「アニー・ホール・ルック」を流行らせたことでも有名になりました。だぼっとしたチノパンやジャケットなどのメンズウェア、ネクタイは元祖マニッシュ・スタイル。40年以上も前に公開された映画でありながら、全く古さを感じさせません。映画とファッションの切っても切れない関係を描いた作品は、いつ観ても新しい発見があります。

参照元:VOGUE JAPAN

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