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他人の○○に依存する!? 子どもが自発性をなくす「間違った褒め方」とは

  • 2015.11.1
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【ママからのご相談】

現在幼稚園に通う4歳の娘の母親です。小さいころはいつもガミガミ怒ってばかりいた私ですが、最近は、“褒めて伸ばす”ということが大事だとテレビで見て、それからは何かしてくれたりよくできたときなどは、「すごいね!」、「良い子ね」など褒めることを忘れずにやってきました。

でも最近、あまり子どもを褒めないパパの前では、今までやってこれたお片づけやゴミをゴミ箱に捨てるといった良いことをほとんどしなくなりました。褒められないとできない子になってしまったのではないかと心配です。

●A. 普段の褒め言葉をちょっと変化させるだけで、子どもの考え方がポジティブに変わっていきます。

ご相談ありがとうございます。ママライターのみいゆです。

子どもは怒られて育つより褒められて育ったほうが、自己肯定感が育ちやすいものです。子どもも、「よくできたね」、「えらいね」と言われれば、素直に受け取り自信がついていきます。みなさんもご存じのとおり、褒めることはとても良いことです。しかし、その“褒め方”次第ではご相談者様のような心配事を生むことも。

「わが子を褒めて伸ばしたい!」と思っているパパやママ、子どもにプラスに働く“褒め方”をご紹介しましょう。

●褒めすぎられた子どもは積極性がなくなる?

子どもは褒められるととても喜んで次からも進んで良いことをしようとします。しかし、何でもかんでも親が褒めまくるようなことをしているといざ外に出たときに褒めてくれない人の前では何もしなくなってしまう可能性があります。

「褒めてくれないなら、する意味がない」と子どもが思ってしまい、自分から行動することがなくなってしまうことも。“褒められるからする”という考えで大きくなってしまうと、褒められることが少ない大人社会では消極的な人間になってしまいます。

これでは本来の“褒めて伸ばす”が生かされなくなってしまいますね。

●「あなたはえらいね」、「いい子だね」という褒め方はNG!

一見普通の褒め方のようにも思えますが、こういった褒め方は実は落とし穴があるのです。『子どもの心のコーチング』の著者である菅原さんによると、『外づけのエンジンだけで動く子どもは、自分の期待どおりの評価がもらえないと、必要以上にがっかりして、人とかかわる意欲と自信をすり減らしていく』と仰っています。相手が主語になる褒め方だと、後々成長した子どもは褒められることだけを生きがいにしてしまうことになります。

●人の役に立つことが喜びだと思える褒め方を

菅原さんは著書の中で、

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子どもを褒めるときにかける言葉を、「あなたは~」ではなく、「ママ(自分)は、○○してくれてうれしい」など自分の気持ちを声かけしてあげると効果的

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としています。ちょっと褒め言葉を変えることで子どもは、「ママがうれしいと思ってくれた! だから次もしてあげよう」と、人が喜んでくれるからやるという考え方になっていきます。そうなると、他人からの評価を気にすることもなくなってくるでしょう。

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いかがでしたでしょうか。普段の褒め言葉の視点を少し変化させるだけで、子どもの受け取り方がより良いほうへ変わっていきます。いつもの褒め方にちょっとプラスして良いことをしたときは思いっきり子どもを褒めてあげましょう。

【参考文献】

・『子どもの心のコーチング実践編』菅原裕子・著

●ライター/みいゆ(ママライター)

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