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西川美和監督が演出。平野啓一郎、江國香織らが紡ぐ「モノ」の物語を、オーディオブックで。

  • 2022.10.31
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「モノとの出会いと別れ」のストーリーをさまざまな書き手が紡ぐプロジェクト「モノガタリ by mercari」が、世界最大級のオーディオブック・音声コンテンツ配信サービス「Amazonオーディブル」で配信中だ。プロジェクト通しての演出を、『永い言い訳』『すばらしき世界』などで知られる映画監督の西川美和さんが手がけている。

2022年10月26日より、プロジェクト第3弾となる平野啓一郎さん著『天井裏の時計』の配信が開始された。朗読はサンキュータツオさんだ。

〈『天井裏の時計』あらすじ〉
亮一・聡実夫婦は、2人ともリモートワークが中心になってマンションが手狭になり、子どもたちを連れてF市へ移住することにした。転居先の築80年の古民家をリノベーションしている最中、天井裏から古い腕時計が見つかる。これは一体誰のもの? そこには、ある秘密が隠されていて......。

〈西川美和さんコメント〉

「キャストの皆さんの声がとてもいいのです。私もそれぞれの朗読を聴く中で、黙読だけでは見出せていなかった意味を後からつかめてくることも多く、さらなる作品の魅力を発見する経験となりました。家で過ごす時間が増え、人と会ったり、話をする機会が減った人も少なくはないと思います。映像作品よりもずっと情報は少ないけれど、一人の読み手が自分だけにじっくりと読み聞かせをしてくれるような時間を過ごすのは、なかなか豊かな、新しい「聴く本」の習慣になるかも知れません。」

〈サンキュータツオさんコメント〉

「西川監督の作品が好きで、考え方に共感することもあり、原作の平野啓一郎さんは同世代で、キャリアを積んでいる中でいろんなテーマにチャレンジされていて、ずっと注目をしていました。ナレーションの仕事をやったことが無かったので、今回この機会は、人生でこんないい仕事があるのかという気持ちになりました。聴けば聴くほど、心に染み入ってくる作品なので、ぜひ何度も聴いて、味わっていただけたらと思います。」

さらに、第4~8弾の著者と朗読者も発表。江國香織さん、太田光さん、水野良樹さん(清志まれ名義)など、いずれの作品も錚々たる顔ぶれだ。

第4弾『彼女の武装』

配信予定日:11月2日
著者:江國香織
演出:西川美和
ナレーター:石橋静河

「まさか、いま私フラれてる?」友だちのように仲良くやっていた恋人からの、突然の別れ話。丸腰で"失恋"という戦場に立たされた......。そんな時不意に、自分を守ってくれる「武器」があったことを思い出す。

第5弾『がらくた』

配信予定日:11月9日
著者:太田光
演出:西川美和
ナレーター:太田光

顔の知られた、ベテランのコメディアン。母親の死をきっかけに赴いた実家の遺品整理で、子どもの頃の宝物を発見する。時代遅れでもう何の役にも立たないその「がらくた」に、コメディアンはいつしか自分を重ね合わせていく。

第6弾『誰がために、鈴は鳴る』

配信予定日:11月16日
著者:水野良樹 (清志まれ)
演出:西川美和
ナレーター:三浦透子

カメラを前にするとセリフが喋れなくなってしまった俳優、すぐる。祖母の十七回忌で久しぶりに地元に帰ると、姉の美咲が車で駅に迎えに来ていた。ダッシュボードのキーケースには、いつか祖母にあげた"身代わり鈴"が結びつけられていて......。

第7弾『内緒』

配信予定日:11月23日
著者:恩田陸
演出:西川美和
ナレーター:井之脇海

古道具店を営む兄と、古いモノの"記憶"を読みとることができる弟。ある日兄の店で、弟が木の額縁に触れると、銀縁メガネの年配の女性が現れた。彼女は「しーっ」というように唇に人差し指を当ててこちらを見つめ、何か秘密を訴えかけているようで......。

第8弾『ジョーンズさんのスカート』

配信予定日:11月30日
著者:山田詠美
演出:西川美和
ナレーター:花瀬琴音

沖縄の高校生・多美の楽しみは、美浜のアメリカンビレッジショップで掘り出し物を見つけること。ある放課後、米軍のユニフォームをリメイクしたスカートに出会う。そこには「JONES」という、かつての持ち主の名札が縫い付けられていた。

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