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味噌汁で老化を抑える!入れるべき秋食材4つ

  • 2022.10.30
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単体で食べても美容・健康効果が高い「味噌汁」。老化予防に役立つ食材をプラスして、寒い季節も身体の内側から老化対策をしていきましょう。

管理栄養士の筆者が、老化予防におすすめの秋食材を4つご紹介します。

■味噌汁で老化予防!?味噌汁の効果効能

味噌は「メラノイジン」という物質を含んでいます。これは抗酸化作用をもち、細胞が活性酸素によって傷つけられることを防ぐ働きがあります。それにより、細胞を若々しく保つ効果が期待できます。

また、メラノイジンには血管を若々しく保つ働きや血流を良くする働きもあるため、細胞に酸素や栄養素を十分に届けることで細胞の老化を防ぐことに役立ちます。

このように、味噌は老化予防に役立つ食材です。味噌汁にすると、食材の「水溶性ビタミン」等を余すことなく摂取できたり身体を温めたりする効果も得ることができます。

■老化対策に◎!味噌汁に入れるべき秋食材4つ

(1)秋鮭

鮭に含まれる「アスタキサンチン」という色素成分は、強い抗酸化作用があります。身体の細胞は活性酸素によってダメージを受けて老化していきますが、抗酸化力によって活性酸素を除去できると細胞を若々しく保つことに役立ちます。

アスタキサンチンの抗酸化力は「ビタミンE」の約500~1000倍だといわれているため、鮭は老化予防に非常に適しているといえますね。

秋鮭は、身が引き締まっていて脂質があっさりとしていることが特徴的です。味噌など味の濃い調味料との相性も良いため、味噌汁の具材に入れていただくことをおすすめします。

ポイント

アスタキサンチンは脂溶性の栄養素ですので、味噌汁の仕上げにオリーブオイルを回し入れると効率よく摂取することができますよ。

オリーブオイルによって味噌汁もマイルドになります。ぜひ、試してみてください。

(2)栗

栗には、「ビタミンC」が豊富に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用をもつため、活性酸素の増加を抑制して老化予防に役立つ栄養素です。

ビタミンCは加熱に弱い性質がありますが、栗に含まれるビタミンCは「デンプン」に守られているため加熱しても壊れにくいのが特徴的です。そのため、味噌汁に入れてもビタミンCをしっかりと摂取することができますよ。

ポイント

ビタミンCは、「ビタミンE」などの他の抗酸化作用をもつ栄養素と一緒に摂取すると相乗効果で抗酸化力がUPします。味噌汁の仕上げに、ビタミンEが豊富なゴマをかけていただきましょう

ゴマの風味が加わり、栗の味噌汁がさらに美味しくなりますよ。

(3)カブ

秋に旬を迎えるカブにも「ビタミンC」が豊富に含まれているので、老化予防に大いに役立ちます。

カブには「食物繊維」も豊富に含まれているので、味噌に含まれる「乳酸菌」と組み合わせることで効率よく腸内環境を整えることができます。それにより、便秘解消効果や代謝を上げる効果も期待することができます。

ポイント

カブの葉には、ビタミンCの他に「βカロテン」「鉄」「カルシウム」などの栄養素が含まれています。抗酸化作用があるビタミンCやβカロテンによって老化の原因となる活性酸素を除去することができるので、老化予防に役立ちます。

ぜひ、カブの葉も味噌汁にプラスしてくださいね。

(4)れんこん

れんこんも、老化予防に役立つ食材のひとつです。抗酸化作用をもつ「ビタミンC」や、ポリフェノールの一種である「タンニン」が含まれています。

れんこんのビタミンCも栗と同じくデンプンに守られているため、加熱に強いという特徴をもっています。なので、味噌汁にしても十分にビタミンCを摂取することができます。タンニンはれんこんを切ったときの黒ずみの原因となる成分ですが、しっかり摂取するためにアク抜きを短時間で行いましょう

ポイント

カットしたれんこんを味噌汁に入れても良いのですが、すりおろしたれんこんを入れることもおすすめです。

とろみがついて味噌汁が冷めにくくなるので、寒い季節にぴったりです。ふわふわとした食感になり、いつもと違った味噌汁を楽しむことができます。

血行促進効果がある生姜や、ビタミンEが豊富なゴマをかけていただきましょう。

美容・健康効果が高い「味噌汁」ですが、心と身体が温かくなるという点も嬉しいポイントかと思います。ご紹介した食材を参考に、ぜひ味噌汁を老化対策に役立ててみてくださいね。

(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)

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