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【上野】東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」国宝89件奇跡の公開

  • 2022.10.27
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東博創立150年記念メモリアルイヤー奇跡の展示 国宝89件すべて公開

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」[2022年10月18日(火)~12月11日(日)]が始まりました。

明治5年(1872)湯島聖堂博覧会から発足し、令和4年(2022)創立150年を迎える東京国立博物館。12万件に及ぶ所蔵品から国宝89件すべてを公開する特別展をいち早く体験して来ました。(※会期中一部展示替えあり)

※展示期間は次の通りです。期間表記のない作品は全期間展示です。 ①10月18日(火)~23日(日)②10月25日(火)~30日(日)③11月1日(火)~6日(日)④11月8日(火)~13日(日)⑤11月15日(火)~20日(日)⑥11月22日(火)~27日(日)⑦11月29日(火)~12月4日(日)⑧12月6日(火)~11日(日)

出典:リビング東京Web

古今珎物集覧 一曜斎国輝筆 3枚 明治5年(1872) 東京国立博物館蔵

東京国立博物館の国宝
人々の信仰と祈り 優美な神々しさ 国宝《孔雀明王像》

平安仏画を代表する繊細で色彩鮮やかな国宝《孔雀明王像》。孔雀明王は諸毒や災難を払い、息災、増益、請雨を祈る密教修法。多くの人々の信仰と祈りが込められたお姿は、曼荼羅の中から抜け出したような優美な神々しさ。

三渓園を造り、パトロンとして多くの近代日本画家を支援した原三渓は国宝《孔雀明王像》の購入でコレクターとして一躍名を上げました。大観、観山、紫紅、後に巨匠と言われる作家たちも見ていたかもしれません。昭和43年に東博に収蔵。

出典:リビング東京Web

国宝 孔雀明王像 1幅 平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵 ①~④

風が吹き抜けるモノクロの松林 水墨画の最高峰 国宝《松林図屛風》

墨の荒々しいタッチで描かれた松。離れてみるとモノクロの画面全体にゆらりと浮かび上がる松林。遠方に白く富士。 ふと木々の奥から吹き抜ける松風を感じて、松林の中に入り込んだような感覚に。水墨画の最高峰、長谷川等伯筆 国宝《松林図屛風》。

出典:リビング東京Web

国宝 松林図屛風 長谷川等伯筆 6曲1双 安土桃山時代 16世紀 東京国立博物館蔵 ①~②

肖像画の傑作 国宝《鷹見泉石像》

謹厳実直に真直ぐ前方を見据える眼差しがモデルの人柄を感じさせる国宝《鷹見泉石像(たかみせんせきぞう)》。

明るい陰影で写実的に描かれた泉石の顔の部分は西洋画の陰影法によるもの。装束は伝統的な東洋画の筆法で描かれています。 西洋と東洋の技法の見事な融合が見どころの渡辺崋山筆の肖像画の傑作。

出典:リビング東京Web

国宝 鷹見泉石像 渡辺崋山筆 1幅 江戸時代 天保8年(1837) 東京国立博物館蔵 ①~④

王朝の雅香る 国宝《古今和歌集(元永本)》

日本製の唐紙を使った綴葉装(てつようそう)で、表面には菱唐草文、孔雀唐草文様、裏面には染紙に金銀箔が散らされた料紙に仮名文字で綴られた和歌。 筆者と推定されるのは藤原定実(ふじわらのさだざね)。料紙に合わせた濃淡の筆遣いが心地よい国宝《古今和歌集(元永本)》。香り立つ王朝貴族文化の雅。

出典:リビング東京Web

国宝 古今和歌集(元永本)上帖 1帖(2帖のうち) 平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵 ①~④/⑤~⑧場面替え

金蒔絵のきらめき 国宝《片輪車螺鈿手箱》

平安時代、宮廷文化を背景に純日本風な意匠を完成させたと言われる蒔絵調度。鎌倉時代にはさらに細かく金粉を造る技術が発展したそうです。 国宝《片輪車螺鈿手箱》。箱の底は黒漆のまま総体を沃懸地(いかけじ)、まばらに平目粉を打ち、流水は線描き、片輪車の螺鈿の輝きがアクセントに。

出典:リビング東京Web

国宝 片輪車螺鈿手箱 1合 鎌倉時代 13世紀 東京国立博物館蔵 ①~④

静寂の中に冴えた輝き 国宝の太刀

東京国立博物館では令和4年(2022)現在、国宝に指定された太刀(刀装を含む)122件中19件を所蔵。本展ではじっくりと鑑賞できる国宝の太刀のみの展示会場も。

足利将軍家伝来の古来より名刀と伝わる国宝《太刀 銘 長光(大般若長光)(めい ながみつ (だいはんにゃながみつ))》。

織田信長が所持し、姉川の合戦の武功で徳川家康へ。さらに長篠合戦(ながしののかっせん)の功で奥平信昌(おくだいらのぶまさ)へ下賜され、その子の家系から武蔵野国忍(おし)藩主松平家へ伝来した武勲の象徴のような刀です。

出典:リビング東京Web

国宝 太刀 銘 長光(大般若長光) 長船長光 1口 鎌倉時代 13世紀 東京国立博物館蔵 通期展示

150年後の未来、東京国立博物館でまた出会えるように

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」。国宝が並ぶ展示会場は静謐な中に圧倒的なオーラを感じさせる名品優品ばかり。 ただ美しいだけではない特別な雰囲気。日本人が大切にしてきた歴史的な厚みのある荘厳な美が魂にズシリと響きました。

令和の貴重な収蔵品《金剛力士立像》も修復を終えて展示。 150年後の未来にも残したい特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」。是非お出かけください。

出典:リビング東京Web

金剛力士立像 2軀 平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵

国宝スタンプラリー 抽選で全89種国宝カードをゲットしよう

国宝スタンプラリーも開催。期間中スタンプを集めると「東博国宝博士認定書」がもらえます。 さらに抽選で50名様に「国宝カード全89種セット」プレゼントも。

出典:リビング東京Web

国宝スタンプラリー、国宝カード

ミュージアムグッズ

特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」プリントクッキー(972円)、刀剣メタルブックマーカー太刀 銘 長光(1‚100円)、箸 八橋蒔絵硯箱(880円)を購入。 国宝がプリントされたクッキーは贅沢な味かもしれません。

出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズ

〇東京国立博物館(本館) https://www.tnm.jp/ 住 所:〒110-8712 東京都台東区上野公園 13-9 アクセス:JR 上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分、東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分 お問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル) 開館時間:9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで 休 館 日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館) 観 覧 料(総合文化展):一般 1,000 円/大学生 500 円 ※特別展は別料金になります。 ※総合文化展は、事前予約不要です。入館方法の詳細は東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。 ※高校生以下、および満18歳未満と満70 歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。 ※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。 ※開館日・開館時間・展示作品・展示期間等、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください

〇東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 会期:2022年10月18日(火)~12月11日(日) ※会期中、一部作品の展示替えがおこなわれます 会場:東京国立博物館 平成館 開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで ※金曜・土曜日は午後8時まで開館(総合文化展は午後5時閉館) 休館日:月曜日 観覧料(税込):一般 2,000円、大学生 1,200円、高校生 900円 ※事前予約制(日時指定) ※中学生以下は無料 ただし要事前予約(入館の際に学生証の提示要) ※障がい者とその介護者1名は無料・事前予約は不要(入館の際に障がい者手帳等の提示要) ※東京国立博物館正門チケット売り場での販売はありません ※展示室内では「見返り美人図」「金剛力士立像」以外は撮影できません なお、会場内の混雑状況により予告なく撮影を禁止する場合があるため予めご了承ください ※展示作品、会期、展示期間、開館時間、休館日、観覧料等については、今後の諸事情により変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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