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「信頼」? それとも「依存」? 彼のホンネをチェックするポイント

  • 2015.10.30
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昔から男性は「強くあれ」といわれて育ってきました。

最近は草食男子の台頭もあり、必ずしもそうではないようですが、一般的に男性は、グチや弱音を吐いたりすることをカッコ悪いととらえ、弱い面をあまり他人に見せないことが多いように思います。

© Himchenko - Fotolia.com

男性が弱い部分を見せられるのは、心から信頼する相手に対してのみというのは事実でしょう。

よく「彼にとってあなたは本命の女性か」を見極めるポイントとして、「彼のグチを聞いたことがある」といった項目があがっていますよね。

好きな彼が落ち込んでいたり、何かトラブルに巻きこまれて困っているという話を聞けば、彼を勇気づけたい、力になりたいと思うのは当然でしょう。

彼の精神的な支えとなることで、ふたりの絆がより深まることもあると思います。

しかし、私は近ごろ、カウンセリングで恋愛のご相談を受けているうちに、「男性のホンネ」に若干の違和感を持つことが多くなってきています。

男性のほうが女性の好意に甘えていると感じるのです。

たとえば、本来は自分で解決すべき問題を、女性に肩代わりしてもらおうとしている男性がいたとします。自分のために何かをすることを「愛情の証明」だと女性に主張し、ことわられれば、「本当に自分のことを好きではないから、できないんだ!」と責める。

このようなケースが多々見受けられます。

行きすぎると、ふたりの関係性も恋愛から「共依存」へと変化していきます。※1

共依存になってしまうと気持ちのうえで上下関係ができるため、対等なお付きあいができなくなるほか、冷静な判断力も失われてしまいます。

彼の弱音やホンネはあなたへの信頼から発せられているのか、もしくは依存する気持ちからくるものなのかは、ある程度見わけることができるのです。

■お金がからむ話をする

誠実な男性であれば、自分の金銭的なトラブルに彼女を巻き込むようなことはしません。

自分が大切にしている女性に借金などの物理的な負担を強いることは、自身のプライドにも関わります。通常は、そのようなトラブルを極力避けるような行動をとるでしょう。

安易に金銭がらみのトラブルを打ち明けるということは、「何とかしてもらえないかな」と依存する気持ちが高い可能性があります。

■自分で解決しようという気持ちが見られない

彼があなたに、仕事の失敗やグチなどのホンネをこぼしたとします。

もし、あなたへの「信頼」の気持ちから話しているのであれば、最後には「話せてスッキリした」「明日からまたがんばるよ」といった、自分で何とかしようとする言葉が出るでしょう。

しかし、「周りの理解がない」「自分は運が悪い」など、解決策の見えない話を延々とするようなら、その彼は無意識であってもあなたに依存する気持ちが高いといえます。

■断れない雰囲気をかもしだす

彼になにか困ったことが起こり、あなたに頼みごとをしたとします。

あなたが引き受けるかちゅうちょしたときに「こうしてくれないと俺は死んでしまう」「お前がやってくれないなら、仕方がないけどほかの女性に頼むことにするよ」など、断りづらくなるようなことをいう彼も依存性が高いです。

誠実な男性であれば、自分の大切な女性をあえて困らせるような対応をとることはありません。

■付きあってまだ間もないのに弱い面を見せてくる

本来、男性は女性の前ではカッコつけていたいものです。

相手が好きな女性なら、なおさら自分をカッコよく見せて、もっと好きになってもらいたいと思うもの。とくに付きあいはじめは、自分の1番いいところを見せようと、がんばっているはずです。

ふたりにとって大切な時期に自分の情けない話を持ち出すのは、他人に依存しがちな性格のあらわれです。(自分の失敗を自虐的に話したり、解決に向けて努力している様子があるならば、依存性はなさそうです)

いったん依存関係にはまると、断ち切ることがむずかしくなります。「おかしいな」と感じたら、冷静になる目を持つことが大切です。

そして、自分にも相手の依存を助長するような感情のバランスのみだれがないか、相手につけこまれるスキがないかをチェックしてみましょう。

男性の弱音やホンネを聞いてあげたり、力になることは悪いことではありません。しかし、中途半端な救済は、かえって相手のためになりません。

本当に相手を好きなら、厳しい対応をするほうがいい場合もあることを心に留めておき、彼と良好な関係を築いていきましょう。

※1 共依存とは、他者に必要とされることで自分の存在意義を見いだす関係をさす。片方が支配者、もう片方が従属者にわかれることが多い。

(佐藤栄子)

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