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4,950円から泊まれる今注目の宿!九谷焼の世界観を体感できる「ウェルネスハウス SARAI」

  • 2022.10.17
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石川県南部、加賀平野のほぼ中央に位置する「能美市」。九谷焼の中心的な産地であり、古墳時代の遺跡を有する地域としても名を馳せます。そんな能美市でいま、最も注目を集めるのが、九谷焼をコンセプトにした宿泊施設「ウェルネスハウス SARAI」。九谷焼の絵柄や色合いを壁面に施した客室は、優美な和の趣たっぷり。地元産野菜をふんだんに使った料理も美味で、一般的なホテルよりリーズナブル。訪れる価値大です。今回は、リニューアルしたての「SARAI」の宿泊ルポをお届けしましょう。

 

 

素朴な自然美に包まれる宿泊施設

いしかわ動物園や九谷陶芸村など見どころも多い能美市(のみし)。のどかな田園風景に佇むのが「ウェルネスハウス SARAI」です。前身は市の交流研修センターで、2022年6月にリニューアルオープン。金沢駅からはバスで約1時間と、アクセスしやすいロケーションもまた魅力です。

全面改装したとあって館内はどこもピカピカ。グリーンを基調にアースカラーが配されていて、親しみやすいデザインに。

ロビーにはカフェが併設。自家製バスクチーズケーキや檸檬パウンドケーキなど、スイーツメニューも充実していますよ。

宿泊棟には中庭を見渡せるリラックススペースがあり、開放感も抜群です。旅にまつわる本もそろっており、情報収集したいときにもピッタリでしょう。

若手の九谷焼作家が内装を一新

8室ある客室は「九谷ステイ」と名付けられ、若手の九谷焼作家8人が一部屋ずつプロデュース。筆者が宿泊したのは、能美市在住の九谷焼作家、牟田陽日(むたようか)さんが手がけた洋室。壁にはクジラや日本海に浮かぶ島のいおりが描かれ、作家の世界観を体感できる雰囲気に。

ベッドに横たわり、見上げれば九谷アートがそこかしこに。さらに貝を使ったランプ、オリジナルのマグカップも備わっていて、泊まれる美術館ともいえそうな空間です。

洗面台も彩り豊かな花々が施された九谷デザイン。客室にバスルームはなく、大浴場を利用します。温泉ではないのですが、壁に九谷焼のタイルがあしらわれ、湯浴み中でも伝統工芸を楽しめる設えでしたよ。

宿泊棟の一角にはアメニティーコーナーが設置。タオルからスリッパ、歯ブラシ、ティッシュと幅広いラインナップ。電子レンジや紅茶や緑茶、インスタントコーヒーなどドリンク類も用意されています。

契約農家が作る野菜を主役とした創作料理

夕食は「SARAI レストラン」にて。大きなガラス窓に覆われていて、静かな田園風景が広がります。移り変わる空色もまた情緒たっぷり。自然と一体化した気分で過ごせること請け合いです。

地元の契約農家から届く野菜を使った創作料理を中心に、アラカルトとコースを用意。今回は5品が楽しめるコースをいただきました。

サラダは地元のブランド卵「美野里卵」が主役。オレンジ色の黄身はまろやかで旨味たっぷり。野菜はどれも味が濃く、シャキシャキした歯応え。土地の恵みが凝縮した一皿です。

魚料理は「サワラのピぺラードソース」。ピぺラードソースとはフランスのバスク地方で食されているソースで、パプリカやトマト、唐辛子を使ったもの。ぎゅっと旨味が詰まったサワラに負けないくらいコクが濃厚で、至福のマリアージュに。

メインの「洋風角煮 五香粉ごはんと共に」はアーティスティックな盛り付け。とろり柔らかな角煮はもちろん、スパイスの爽やかな風味も美味でした。使用される器はすべて九谷焼。料理との親和性を知れるのもうれしいポイントです。

地元の新鮮な食材をたっぷり使った朝食は、ボリューム満点ながら、優しくヘルシーな味わい。窓越しの風に揺れる稲も美しく、心身が浄化されそうな朝時間となりました。

今回筆者が宿泊した、ツインルームは1泊1人利用で6,600円、2人使用で5,500円と一般的なホテルよりリーズナブル(素泊まりの場合)。ファミリーやグループにピッタリな12畳の和室もあります。次の北陸旅は、金沢から少し足を伸ばして、九谷ステイを満喫してみてはいかがでしょうか?

ウェルネスハウス SARAI

住所 石川県能美市石子町ハ147番地1

TEL 0761-57-1212

宿泊料金 4,950円〜(ツイン洋室、3名使用の場合)

朝食 1,320円〜

夕食 3,300円〜

※記事中の価格は税込となります。

 

 

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