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ブルーノ・フリゾーニ、彼のシューズ・コレクションが戻ってきた。

  • 2022.10.16
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パリコレ期間中、2023年春夏コレクションの一部をプレスにお披露目をしたブルーノ・フリゾーニ。彼自身の名前を冠したコレクションはこれが2シーズン目となる。前シーズンである2022-23秋冬コレクションがカムバック後のファーストコレクションで、これについてはバイヤーを対象に発表。そろそろボン・マルシェなどで販売が始まる頃だ。

ファンタジー・フラワー。秋冬コレクションではメタルの花(左)が春夏コレクションではハンドペイントのレザーの花に。photos:Mariko Omura

彼がシューズデザイナーとしてデビューしたのは1999年といまから約30年も遡る。2003年に就任したロジェ ヴィヴィエのクリエイティブディレクターとしての彼しか知らない世代もいることだろう。就任後もしばらく自分のブランドも並行して続けていた彼だが、2011年にロジェ ヴィヴィエの仕事に集中すべく自分のブランドは休止したのだ。そして、ロジェ ヴィヴィエでの契約が2018-19秋冬コレクションを最後に終了。再出発の準備を始めていたところ、新型コロナの影響もあり、前シーズンからの復活となったのである。

ブルーノ・フリゾーニのジーンズ・ヒールもカムバック!photos:Mariko Omura

お披露目会場の中央には、彼の過去のコレクションを知っている女性たちには懐かしいジーンズ素材の靴が3型。リサイクルジーンズを用いていて、かつてはジーンズのボタンだったところ新モデルはジュエリーボタンである。おもしろいのはスニーカー用ソックスからインスパイアされたヒールだ。通常は靴の中で人目に触れないものだけど、それを表に出してしまおう!というのが狙い。

メタリックなブルーのヒールの「カークラッシュ」は車の塗装をテキスタイルに施して仕上げた一足。透明なポリ塩化ビニルも今回のコレクションではいくつかの型に用いられている。エレガントでセクシーなクチュールシューズの数々は昔からのファンを喜ばせ、またスニーカー暮らしにそろそろ飽きている女性たちの心もそそるだろう。ナイトライフが戻ってきたいま、彼の一足は装って外出したい時の最高の切り札になる。

足につけるジュエリーもこのコレクションで彼は発表した。いろいろなタイプの靴に合わせて遊ぶ楽しみが込められている。ロゴが微妙に変わり、またシューズボックスには彼によるカラフルなデッサンで、“ブルーノ・イズ・バック”!!!

花の装飾がなくても、“華”のあるブルーノ・フリゾーニの靴。足のジュエリー(中)という新ジャンルも登場した。photos:Mariko Omura

ヒールは10.5cm、5cm、1cmの3種類。カークラッシュ(左)の深みのあるメタリックな輝きが独特だ。photos:Mariko Omura

Bruno Frisoniwww.brunofrisoni.comInstagram:@brunofrisoni

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