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生理前の“爆食”を止める方法って? 今すぐできる【PMS過食のセルフ対策】3つ

  • 2022.10.8
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月経前に起きるPMS症状の1つに「過食」があります。生理前に食欲が増大することや、つい食べ過ぎてしまうことにはきちんとメカニズムがあるため、生理前になるといつもより食べ過ぎてしまう女性は少なくないでしょう。そこで今回は、PMS過食の対策について詳しく紹介します。

なぜ、生理前になると食べ過ぎちゃうの?

どうして生理前は食べ過ぎてしまうのでしょうか? これには女性ホルモンである「エストロゲン」「プロゲステロン」が大きく関わっています。

排卵から月経までの「黄体期」と呼ばれる期間には、食欲を抑制するエストロゲンの量は減り、食欲を促進するプロゲステロンの量が増えます。そのため、食欲が抑えられなくなるのです。なお、プロゲステロンには、妊娠に備えてエネルギーをためようとする特徴があるため、食欲が増してしまいます。

無理なくできる。PMS過食のセルフ対策法3つ

ただでさえ体調が安定しづらい生理前。無理をせずにPMS過食の対策を行うことが重要です。ここからは、簡単にできるセルフ対策法を3つ紹介します。

(1)食欲を抑えるツボを押す

からだにはさまざまなツボがあり、なかには食欲を抑えることができるツボも存在します。

生理前の“爆食”を止める方法って? 今すぐできる【PMS過食のセルフ対策】3つ

PMS過食を抑えるためにおすすめのツボは、「神門(しんもん)」と「飢点(きてん)」です。神門は耳の上側の、軟骨のくぼみにあるツボで、飢点は耳の内側にあるツボのことを指します。

(2)ヨガなど軽い運動をする

生理前はメンタルが安定せず、鬱屈とした気分になりがちです。ヨガなどの軽い運動をすると、ストレスが解消され気持ちが前向きになり、ストレスを食欲にぶつけずにすみます。ここで重要なのは、あくまでも「軽い」運動にとどめておくことです。無理をし過ぎると新たなストレスを生み、過食が進んでしまう恐れがあります。

(3)「まごわやさしい」食材を意識する

ホルモンバランスが乱れがちな生理前は、バランスのいい食事を摂ることが必要です。PMSにより食欲が増えた勢いで甘いものばかり食べ過ぎてしまうと、血糖値が一時的に急上昇します。血糖値が安定しないとイライラや不安が加速するため、さらに過食に走ってしまう、という悪循環に陥ります。

そこで、血糖値を抑えることができる「まごわやさしい」食材を意識して取り入れることをおすすめします。「まめ」「ごま」「わかめ」「やさい」「さかな」「しいたけ」「いも」の頭文字で「まごわやさしい」です。これらの食材を積極的に摂取し、バランスいい食事を心がけましょう。

PMS症状を緩和する漢方薬を服用するのもおすすめ

PMS過食を抑えるために、漢方薬の力を借りるというのもおすすめ。漢方薬はPMSのほか、ダイエット外来の治療でも使われており、食べ過ぎや体重が気になる方に処方されています。PMS時は一時的なストレスによる過食を抗ストレスや心を静めるなどの作用を持つ漢方薬で改善。また、脂肪の吸収を抑える、燃焼させる、排出するなどの機能がある漢方薬もあります。

<PMS症状にお悩みの方におすすめの漢方薬>

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)…貧血により、むくみや過食も引き起こされます。からだが冷えやすい方、貧血になりやすい方におすすめで、からだを温め、血液の巡りをよくする漢方薬です。

・桂枝茯苓丸(けいぶくりょうがん)…ニキビやシミ、肌荒れなどに悩む方、生理痛が比較的重い、腰痛、肩こり、上半身ののぼせや下半身の冷えが気になる方におすすめの漢方薬です。

・加味逍遙散(かみしょうようさん)…冷えのぼせがある方で、月経痛や月経に伴うイライラ、ストレスで食べ過ぎてしまう、不眠などがある方におすすめの漢方薬です。血流や自律神経を整えます。

漢方薬にはさまざまな種類があるため、どれを選んだらいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。自分に合った漢方薬を選ばなければ、望んだ効果が得られないことはもちろん、副作用が出てしまう恐れもあります。どの漢方薬が自分に合っているのかわからないという方は、薬のプロがあなたのために漢方を選んでくれるオンラインサービスもあるので、ぜひ利用してみましょう。

生理前は、ホルモンの影響でつい食べ過ぎてしまうもの。あまり思い詰め過ぎず「そういうものだ」と受け入れ、無理しない範囲で対策をするのをおすすめします。また、つらいPMS症状を抑えるために、専門家に相談して漢方の力を借りるというのも一案でしょう。<text:あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子>

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