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すっきりとした甘さが魅力の"ナポリタン"

  • 2022.10.11
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コウさん流ナポリタンは、ケチャップを使わず、野菜の甘さだけで仕上げる大人な味わいです。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。

すっきりとした甘さが魅力の"ナポリタン"

■野菜だけの大人な甘さが美味

ナポリと名前が付いているけど、ザ・ジャパニーズ・パスタ。いろいろなナポリタンがあるけれど、これぞっていう料理法が確立されてはいないので、これからの発展が楽しみなパスタでもあります。

僕のナポリタンのポイントは、ケチャップを使わないこと。加熱したケチャップは甘辛さが強過ぎるので、代わりにタマネギとニンジンで甘味を出します。それから、ピーマンは食感とさわやかさを出したいのでほとんど火を入れないこと。ケチャップを使わずスッキリとした味わいにすることで、ワインとの相性がグッとよくなります。

合わせるワインは、名前にもなっているナポリ近郊のワインで。ナポリ南東、ヴェズーヴィオ山麓でつくられる赤ワイン「ラクリマ・クリスティ」は、カンパーニャ州の土着品種「ピエ・ディ・ロッソ」からつくられるワイン。軽やかで親しみやすい味わいで、熟成させたりせず食卓酒として楽しまれているワインです。ナポリタンはイタリアンというよりも、日本の家庭の味なので、ワインもこういった家庭味がよく似合います。

□“ナポリタン”のつくり方

◇材料 (2人分)

スパゲッティ:160g(1.7mm)
にんじん:80g
玉ねぎ:50g
ベーコン:30g
ピーマン:1個
マッシュルーム:1個
パッサータ:90g
イタリアンパセリ:適量(葉)
オリーブオイル:15ml
塩:9g


(1)パスタをゆでる
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りゆでる。味が濃いパスタなので、いつもより太めのスパゲッティがお薦め。

(2)具材の下準備
マッシュルームは表面の皮を剥く。皮を剥くことで食感がなめらかになる。ピーマンはへたと種を除いて、細切りに。ベーコンも細切りにする。

具材の下準備
具材の下準備
具材の下準備
具材の下準備

(3)ソースの下準備
ボウルににんじんと玉ねぎをすりおろし、パッサータも加える。

ソースの下準備
ソースの下準備
ソースの下準備
ソースの下準備

(4)炒める
フライパンにオリーブオイルとベーコンを入れ、軽く炒まったら③を加え炒める。

炒める
炒める
炒める
炒める

(5)パスタを入れる
④のフライパンに、ゆで上がったパスタを入れたら、②のマッシュルームとピーマンを加え軽く合わせる。

パスタを入れる
パスタを入れる
パスタを入れる
パスタを入れる

(6)仕上げる
器に盛りつけて、イタリアンパセリを散らしたら完成。

仕上げる
仕上げる
完成
完成

――教える人

「ハヤシコウ」

人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。


撮影:青谷慶 構成:編集部

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