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【京都・八瀬】歴史ある療養の地で、お茶とサウナで心身を整える宿〈moksa〉。

  • 2022.10.8
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あえて観光地は回らず、ホテルにこもって日常から解放された、自分だけの時間を過ごしませんか。疲れを癒すプログラムや施設が備わった宿で、心身ともにデトックスを。

京都中心部から少し離れた比叡山のふもと・八瀬に、宿〈moksa(モクサ)〉はある。八瀬は、日本の古式サウナ、窯風呂の発祥の地。壬申の乱で矢傷を負った大海人皇子が窯風呂で傷を癒したといわれ、古くから心身を浄める場所として貴族や武士たちに愛されてきた。もともと療養所だった建物をリノベーションした同宿では、〝生まれ変わる〞をテーマに、土地性を活かしたサービスを体験できる。

内から整える、養生茶と料理。体をいたわりながら栄養補給を。

レストランでは薪料理に加え、おかゆに湯葉とゆずの餡をかけた胃腸に優しい養生朝食のほか、和朝食、洋朝食の3種から選べる。
苔庭を望むお茶カウンター「帰去来」。
お茶は、台湾や中国の古樹から採れる無農薬栽培のもの。水出し以外にも炭酸水で割るなどの飲み方ができる。

滞在中の体験の軸は「お茶」と「蒸湯」の二つ。お茶カウンター「帰去来」では、京都の薬膳家〈HAHAHAUS〉の薬膳茶や、台湾の茶藝館〈小慢〉の中国茶と台湾茶、日本茶専門店〈一保堂茶舗〉の日本茶などから、ゲストの心身の状態や好みに応じたお茶を淹れてくれる。

比叡山の地下水を利用した蒸庵の3種類のサウナ。

サウナ室と水風呂に炭を使用した「炭蒸(たんじょう)」。18,000円。
檜をテーマにした「檜蒸(ひじょ う)」。清涼な香りに包まれる。12,000円。各75分利用、最大3名。
檜をテーマにした「檜蒸(ひじょ う)」。清涼な香りに包まれる。12,000円。各75分利用、最大3名。

そして窯風呂からインスパイアされた完全予約制のプライベートサウナ「蒸庵」では、サウナの聖地〈サウナしきじ〉の娘、笹野美紀恵氏プロデュースによる3種のユニークなサウナが楽しめる。水風呂には、比叡山の地下水を使用。室内は音楽、香り、リクライニングの角度や、水の量に至るまで、こだわりのオーダーメイドだ。血液を巡らせ、心を解放させるアイデアがつまった、新しいサウナ体験ができる。ここでの体験を通して、忙しい日常で縮こまった心身が再生していく感覚を味わって。

〈moksa〉

現代作家の作品が館内を彩る。部屋は高野川か庭園に面する2タイプ。

住所:京都府京都市左京区上高野東山町65
TEL:075-744-1001
チェックイン15:00/チェックアウト11:00
1人1泊35,000円~(夕食、朝食、サービス料込み)
全31室

photo : Kiyoshi Nishioka

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