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ノーマン・リーダス、「女性がいなければ僕達は無」イランの女性殺害に声をあげる

  • 2022.10.7
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ノーマン・リーダスやジュリエット・ビノシュ、マリオン・コティヤールなど、多くの俳優たちがイランの女性達のために声をあげている。(フロントロウ編集部)

イランの女性に連帯、女性俳優達が自ら髪を切り落とす

イランで、ヒジャブを正しく着ていなかったとして9月13日に警察によって身柄を拘束された女性マフサ・アミニさんが、9月16日に死亡。イランではイスラム教の教えのもとで女性はヒジャブの着用が義務となっている。宗教の信仰は個人の自由であり権利であり、義務化は女性の選ぶ権利を制限しているという批判も強く、イランに住む多くの人々が女性差別に抵抗して声をあげており、世界各地でも連帯の声が生まれている。

女性はヒジャブで髪を隠さなければいけないということに抵抗するため、デモでは多くの女性がヒジャブを脱ぎ捨てたり、燃やしたりしている。イランにおいて、これらの行為は違法行為。しかし人々の抗議は止まることはなく、多くの女子学生が「独裁者に死を!」と抗議する姿も確認されている。一方で、イラン・ヒューマン・ライツによると、取り締まりによって10月4日までに154人が殺されている。

イラン国外からも多くの連帯の声が届いている。そして多くの女性がしているのが、髪を切ること。髪を自分の手でバッサリと切り落とすことは、勇気のいること。しかし今回、フランスの女性アーティスト達50人以上が、髪を切った。

動画の始めに登場したのは、大御所俳優のジュリエット・ビノシュ。俳優という職業柄、髪の毛を自分の手でバッサリと短く切るというのは、非常に困難なことのはず。しかし彼女は、「自由のために」と言い、髪を一括りに持って切り落とした。さらには、『ダークナイト ライジング』や『インセプション』のマリオン・コティヤール、『未来よ こんにちは』のイザベル・ユペール、『エージェント物語』のロール・カラミーなど、フランスを代表する多くの俳優がイランの女性達と連帯して髪を切った。

女性が自分自身について、自分で決定できるべき自由を求める主張は大きく、ミュージシャンのホールジーは、マフサさんの事件をインスタグラムでシェアし、「“私の体、私の選択”(※)は西洋の女性だけに約束されたものじゃない。すべての女性が自分でヒジャブを身に着けるかどうかを決める権利がある」と綴っていた。
※中絶に関する権利などを求める時に使われるスローガン。

ノーマン・リーダス、ヤングブラッド、男性達も女性達のために声をあげる

今回のデモでは、伝えられている映像から、多くの男性も女性を支持していることが分かる。国外からも声をあげている男性は多く、ドラマ『ウォーキング・デッド』で知られるノーマン・リーダスは、デモの様子を収めた写真をインスタグラムに投稿。さらに、女性達が怒り、声をあげるアニメーション動画を公開し、「女性がいなければ、僕達は無だ」とした。

ノーマンの他にも、ミュージシャンのジャスティン・ビーバーは、俳優のエヴァ・メンデスの投稿をシェア。ミュージシャンのヤングブラッドはライブ中に「今クソキレてる」と話し始め、イランではインターネットが制限されていることに触れ、「彼女たちのために声をあげるのは(国外にいる)自分たち次第」だと呼びかけた。

(フロントロウ編集部)

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