【相席スタート山添】肌だけ更生できたのか？そして、ヒト科ヒトから、令和の人間へ

肌のクオリティがバレる場面が増えてきたのかも

VOCE「シェーバーを新調したい、という山添さんのツイートが発端となって、これまでシェーバー選び、スキンケアの基本、コスメの選び方についてご説明して。スキンケアに取り組んでいただいて約半年経ちました。山添さん『お肌キレイですね』と言われるようになったのでは？！」

山添寛さん（以下、山添）「そうですね、言われる機会が増えてきましたね。美容意識が高い男性、それからもちろん女性のほうが美容意識が高いので、気がついている方がいるのかなあと」

VOCE「テレビの画面越しにも『お肌がキレイになってきたな』と素直に思います」

山添「僕はずーっと、若手の劇場にいてお肌がどうこうということに気づかへんグループにいたんですね。なので、スキンケアとか、お肌の状態とか、幅広く美容のこととかに触れてこなかったんですね」

VOCE「なるほど」

山添「最近は、メイクさんがいて、スタイリストさんがいて、マネージャーも女性、と新しい現場で『肌がキレイですね』と言ってもらう機会が出てきましたね。言ってもらう機会と、バレる機会が増えたので、余計にお肌のことを気にしたほうが良さそうだなと思ってますね」

VOCE「バレる機会、とは？」

山添「肌のクオリティがバレる機会ですね。劇場の中でずっと生きていくんやったら、まったく気にせんで良かったと思うんですよ。いろんな現場に行かしていただく機会が増え、肌のことに気づいてくれる方が自然と多くなっていた、みたいな。劇場にいたら、きっと自分も含めて、誰も、何も、肌のことなど言ってこなかったと思います」

VOCE「肌のクオリティ、という言葉にたどりつくのはさすがですね、編集部的に『美容勘がいい！』と見込んでいただけのことはあります」

山添「そうですか？ でもちょっと前に会った女の子に『めっちゃ37歳の肌』って言われちゃいまして（笑）めっちゃクタクタの日だったんですけど･･････」

VOCE「なんと！ 美容意識の高い女性でもクタクタの日は肌が疲れて見えますし･･････」

山添「『俺とVOCEの努力も知らずに！』と思いましたよ（笑）」

いまはヒト科と人間の間。進化の途中？

VOCE「連載が始まった当初『企画だからといって、“全部良かった”“全部できた”みたいなことを無理して言わなくて、しなくていい』というのが編集部と山添さんの共通認識で。それなのに、ちゃんと続けていただけて本当にうれしい気持ちでいっぱいです」

山添「だからこそ気軽に続けられたというのはありますね。成果が出えへんかったら出えへんかったで正直にお伝えできそうだったので（笑）」

VOCE「それはお約束してましたから（笑）。正直言って、ここまで抵抗なくスキンケアに取り組んでいただけるとは想像していませんでした。たとえば日焼け止め、すごく抵抗されてましたよね」

山添「抵抗ありましたね～。だって『夏、焼けるのがヒト科ヒトやん』って思ってましたから。恥ずかしかったんですよね。『ヒト科ヒト』に逆らってるという恥ずかしさがありましたよね。まして周りには『ヒト科ヒト』しかいませんでしたし」

VOCE「『ヒト科ヒト』……？」

山添「『ヒト科ヒト』です、原始的な人間といいましょうか。完全に『ヒト科』でしたね。夏は日焼けして皮めくれ、冬はカッサカサで粉がふいてて、というのが普通だと思ってましたから。そこから、最近は『令和を過ごす人間になれてきたんやな』って。ずっと原始時代を生きてきていたんで、ちゃんと令和の人間になれたんやなって感じはしました」

VOCE「『ヒト』から『人間』に進化していると。壮大ですね（笑）」

山添「実際、教えていただいたことで怠ってしまっていることもあるので、今はヒトと人間のちょうどハーフ＆ハーフ、ですね」

VOCE「『芸人さんは売れていって露出が増えるのに比例して、肌がキレイになっていく』という連載の初期に出た説を、いままさに山添さんが証明している気がします」

山添「うーん、どうでしょう。イメージはありますよね。だけど『売れるために肌をキレイにしよう』と思う芸人はいないと思いますね。自然と肌がキレイになって売れていくとも考えにくいんで」

VOCE「なるほど。でも、なぜ、私たちはそう感じちゃうんだろう？」

山添「ただ、仕事が増えていくと初めての世界に触れて、意識が変わって、おのずとキレイになっていくというのはあるかもしれませんね。この連載の現場みたいに、キレイにしてくれる方がいて、キレイに撮ってくれる方がいて、最大限に生かしてもらった自分を見て『この姿に近づきたい』と思うようになっていくのかなあ。そうかもしれないですね……ああ、今日、こんなにカッコよくしてもらえるんだったら、昨日ポテチなんて食べなければよかった（笑）」

『クズ芸人が肌だけ更生する話』まとめ

連載がスタートした当初は美容やスキンケアを「恥ずかしい」「ツッコまれるかも」と繊細な男ゴコロを吐露していた山添さん。それがいま、スキンケアが習慣化して、肌をほめられるようになり、はては眉メイクにも挑戦してくれるまでに。美容に抵抗のあるメンズ諸氏に「山添さんみたいになりたい（のかもしれない）」と思わせる日も、もうそこまで来ている、はず！

今までご愛読ありがとうございました！

次週から、肌だけ更生した（はず）の芸人・山添さんに迫るスペシャルインタビューを公開します。お楽しみに！

【プロフィール】

相席スタート・山添寬
山﨑ケイさんとのコンビ「相席スタート」では、男女の機微をネタにしたコントが人気。最近は、金・女・ギャンブル好きな「クズ紳士」との異名も。フジテレビ『ポップUP！』、ラジオ大阪『サクラバシ919』にレギュラー出演中。「さらば青春の光Official Youtube Channel」をキーステーションにしたレギュラー『激イタ珍道中』も人気。
【YouTube】相席YouTube
【Twitter】 相席スタート山添
【Instgram】aisekiyamazoe

撮影／塚田亮平 ヘアメイク／石川ユウキ(ThreePeace) 取材・文／丸岡彩子