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マルニとアレッシィの「生きている家」。カフェで「MARUNIスペシャルブレンド」も。

  • 2015.10.28
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マルニ木工とアレッシィ。日本の家具メーカーとイタリアのハウスウェアブランドであり、拠点とする国や分野は異なりますが、1920年代の創業であることや、使う人々の存在を大切にしたデザイン開発にこだわっている点で共通しています。

そうした両社の想いが響きあう、楽しくも心地よい展示が11月3日まで開催中です。「MARUNI×ALESSI『LIVING HOUSE』」展。会場は、マルニ木工のショールームである「マルニ東京」(東日本橋)。

マルニ東京での展示エントランス。マルニ東京ではマルニ木工の家具を購入することもできます。photo: Courtesy of MARUNI, styling: Fumiko Sakuhara

両社の製品をデザインしている深澤直人さんやジャスパー・モリソンのデザインも、もちろん登場しています。空間構成を手がけたのは、「フィガロジャポン」でも活躍されているインテリアスタイリストの作原文子さん。作原さんの構成がとてもすてきで、会場を訪れてすぐ、「ああこれはフィガロ読者にも見ていただきたい!」と思いました。

photo: Courtesy of MARUNI, styling: Fumiko Sakuhara

ALESSI 2015年秋冬コレクションも紹介されている本展。深澤直人さんデザインの「CHA」ではすでに発表されているティーポットにクリーマーとシュガーボウルも加わりました。photo: Courtesy of ALESSI

リビング、ダイニング、ベッドルームなど、各空間、各シーンのスタイリング。マルニ木工とアレッシィの家具やハウスウェアが生活のなかでさまざまに用いられている様子を、さらに想像させてくれる展示です。花を生けているのはワインクーラー、野菜やフルーツの水切りをするコランダーが植木鉢に......とインテリアのヒントも多数。次の4枚は展示の一部。ほかのスタイリングもぜひ、会場で楽しんでください。

photo: Courtesy of MARUNI, styling: Fumiko Sakuhara

またこの「LIVING HOUSE」展では、コーヒーも味わえます。マルニ木工のチェアの座り心地にぴったりのコーヒーをと、スペシャルティコーヒー専門店 オブスキュラ コーヒー ロースターズのポップ・アップ・カフェが登場しているのです。

ここでいただけるのが、「MARUNIスペシャルブレンド」。「CHA」をはじめとするアレッシィのカフェウェアのほか、スペシャルブレンドのこの豆やドリップパックセットも購入できます。香り高い中挽きの豆。じつは私もいま、この原稿を書きながら、MARUNIスペシャルブレンドを味わっているところです。


さてさて、もうひとつの話題は、12月にマルニ木工から発売される「HIROSHIMA」アームチェアのエクスクルーシヴモデルの紹介です。このディレクションも作原さん。「山の朝」をテーマとするインスタレーションを手がけられているなど、作原さん自身のプロジェクト「mountain morning」バージョンの「HIROSHIMA」です。

HIROSHIMAアームチェア×ペンドルトン。座面カバーリングと樹種の組み合わせは14種類、限定100脚。12月12日〜12月20日、代官山T-SITE GARDEN GALLERYで行われ、マルニ東京もサテライト会場となる「White mountain morning」展での披露に先駆けてのお披露目が現在、マルニ東京で。先行予約も受けつけています。photo: Courtesy of MARUNI

深澤直人さんのデザインで世界中で注目されている「HIROSHIMA」の座面カバーリングに、アメリカ、オレゴン州ポートランドを本拠地とする「ペンドルトン」の生地を用いた特別版。ペンドルトンといえば色や柄も豊富なウールで知られるファブリックメーカーですが、しっかりと織られたウールの温かな触感や独自の柄によって、「HIROSHIMA」に新たな魅力が加わりました。

「一見、まじわらないように思える2つのブランドですが、その意外性も魅力のひとつ」と作原さん。「日々の出合いをきっかけに、それぞれのリスペクトと関わりから新しいモノが生まれる......。この企画は、私自身のプロジェクト、『mountain morning』のコンセプトそのものです」

マルニ木工の家具もアレッシィのハウスウェアも、チェアのエクスクルーシヴモデルも、ものづくりの技術を生かして丁寧につくられた品であると同時に、日々さまざまに使っていく楽しみを教えてくれる、大らかな余白を含んでいます。きちっとつくられていながら、温かい。私たちの生活に寄り添ってくれる品々。

生活を楽しむ人々のもとでそれらが出合ったことで、さらに心地よい空気が醸し出されていく。「LIVING HOUSE」は、その生き生きとした空気を作原さんの空間構成を通して味わえる、やはり見逃せない展示です。

photo: Norio Kidera, styling: Fumiko Sakuhara. photo: Courtesy of MARUNI

マルニ東京
東京都中央区東日本橋 3-6-13
Tel.03-3667-4021
営)10:00〜19:00 (2015年10月28日〜11月3日は営業時間が延長されます)
「MARUNI×ALESSI『LIVING HOUSE』」は2015年11月3日まで
www.maruni.com/jp

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