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「試練ってこんなに続くもの…?」リハビリに通いながらの育児がスタートし…【体験談】

  • 2022.10.1
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第二子の出産ということで、精神的にも日数的にも余裕のある産休入りを迎えました。さっそく高級宿に宿泊したり、断捨離したりと、産休を謳歌し、「これからどうやって出産まで毎日を過ごそうかな〜」とルンルンの私。まさか、この後壮絶な出来事が繰り返されるとは知る由もなかったのです。

産休後から始まる数々の試練…

産休入りして間もなく、妊娠29週で長女が新型コロナウイルスに感染し、一家全滅して自宅療養に。夫・娘は無症状でしたが、妊婦の私が重症化……。発熱、喉の痛み、咳、痰、鼻水、倦怠感の症状、パルスオキシメーターで「赤ちゃんに十分な酸素がいっていない?!」など経験しましたが、なんとか事なきを得ました。

ところが、妊娠34週で雪道で滑って転倒。転び方が悪かったのか、利き手の右腕のあまりの痛さに救急車を呼ぼうと思いましたが、ひとまず夫に整形外科へ連れて行ってもらうことに。「ひどい打撲かな?」と思っていましたが、医者から「折れています。手術が必要です。大病院に紹介状を書きます」との言葉が! 痛さや不安、絶望感で目の前が真っ暗になりました。

不安に押し潰されそうに…

紹介状を握りしめ、いざ大病院へ。診断結果は、右腕の上腕骨遠位端(肘関節を形成している部分)の粉砕骨折でした。三日後の手術宣告。これをきっかけに分娩施設は、整形外科と産婦人科がある大きな病院に転院しました。

しかも、滑った拍子に赤ちゃんがひっくり返って逆子になっていたことも判明しました。あれやこれやと手術前日。

「麻酔で一緒に寝てしまう赤ちゃんは大丈夫なの?ちゃんと目覚めるの?」

「母子共に手術に耐えられるの?」

「利き手が折れて、今後分娩でいきめるの?」

「こんな手で新生児のお世話できるの?」

など、考え出したらキリがなく、不安で不安で泣いてばかりいました。転倒した自分も責めました。

整形外科、麻酔科、産科の先生方のチーム医療のもと、全身麻酔で8時間を超える手術は無事終わりました。当初3〜4時間の手術と聞いていましたが、やはり赤ちゃんも気にしながらなのと、かなりひどい折れ方で時間がかかり大変だったよう) 。

ところが、手術直後に切迫早産に! 麻酔から覚めて気持ち悪い私に、助産師さんたちが「いつ破水してもおかしくないからね!破水したら帝王切開だよ!」と声をかけてきます。それどころじゃない私は、「立て続けに手術しても大丈夫なの……?」なんて、痛みと気持ち悪さの中そんなことを思っていました。

妊娠中のため、ロキソニンなどの強い鎮痛剤が使えないのでカロナールしか服用できず、右腕は激痛MAXです。入院中のお腹のハリ止めのおかげで、なんとか破水は免れましたが……。赤ちゃんは逆子のままなので、「帝王切開は免れない!もう痛い手術は懲り懲りだ!」と念じていたら、帝王切開かどうか決める最終的なエコーで、逆子が直っていたのです。

試練はまだ終わらない…!?

右腕の手術後、10日間入院して晴れて退院しました。その間パパも長女も頑張ってくれました。

そこからリハビリ生活が始まりましたが、右腕がまったく曲げ伸ばしできなくなっていました。赤ちゃんのお世話はおろか、抱っこさえできるわけがありません。二人目だからと余裕でいた私にバチが当たったのでしょうか。

出産予定日までもう少しあったのと、骨折中のため自然分娩できない恐れを考慮し、帝王切開の枠は押さえられたままでした。骨折手術が痛すぎて、「腕も切って、おなかも切るなんて絶対に回避したい!」と思わずにはいられませんでした。

そんな中、出産予定日より早く妊娠39週目で自然分娩で元気な女の子を出産しました。助産師さんたちは「経産婦で良かったよ」と労ってくれました。そして、なんとその日は長女の誕生日。姉妹そろって誕生日が同じという奇跡も……!

喜びも束の間、赤ちゃんに低血糖と痙攣の疑いがあるとのことで、NICUに入院となりました。「骨折手術のせい?」などと、また不安に押し潰されそうになりましたが、時間は止まりません。助産師さんにアシストしてもらいながら、片手での育児がスタートしたのです。

骨折の手術して約1ヶ月後の時期だったので、右腕はまったく使いものにならず、自力で我が子を抱き抱えることすら簡単にできず、本当に悔しかったです。

やがて赤ちゃんの容体も安定し、一緒に退院できることになりました。……が、ここに来てまた試練が! 助産師さんが新型コロナウイルスに感染したとのことで、濃厚接触者になった次女は、生後5日でPCR検査デビュー。結果が出るまで退院できず、それはそれは長く感じました。結果は陰性だったので、ようやく退院となりました。

今は右腕のリハビリに通いながら、片手育児に奮闘中です。来年の復職前に抜釘手術(骨折治療のために体内に入れていた金属を取り除く手術)も待っています。ワーママ時代は仕事に育児に家事にと、ヒーヒー言っていましたが、今後はもう少し肩の力を抜いて育児に向き合おうと思います。

監修/助産師 REIKO


著者:にんにくママ

4歳、0歳の二児の母。現在は育休中で、悪魔の4歳児と、天使の赤ん坊の子育てに専念中。

ベビーカレンダー編集部

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