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薬を飲まずにケアしたい!ツラ~い「慢性頭痛」の原因とセルフケア法

  • 2015.10.27
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ツラくてツラくて病院に行ってアレコレ検査された結果、数値的に異状なしの場合“不定愁訴”と診断される頭痛、腰痛、不眠、便秘。大人女子の皆さんなら一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?

それぞれ辛さはあるものの、頭痛はひどくなると“動けなくなる”、“吐き気がする”など日常生活に支障がでることも珍しくありません。

そこで今回は予防医療推進協会の理事長として、病院では解消出来ないさまざまな症状のアドバイスをしている筆者が、頭痛の原因とセルフケア方法をご紹介します。

 

■知っておくべき!「慢性頭痛」の種類3つとその原因

頭痛は風邪や二日酔いが原因の“急性頭痛”と、継続的に症状が現れる“慢性頭痛”があります。慢性頭痛と一言に言っても片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛の3つに分けられます。

(1)片頭痛

表現はさまざまですが、ズキズキもしくはガンガンと脈に合わせるような痛みが間欠的に起こります。頭の片側に起こる事もあれば両側に起こる事もあり、痛みは1~2時間でピークに達し、中には痛みが起こる前にチカチカとした光や視野の一部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)の症状が現われる場合もあります。

片頭痛の原因としてまず挙げられるのは、大きなストレスです。この頭痛の場合は大きなストレスを抱えている時ではなく、そのストレスから解放された時に起こる場合があります。

大きなストレスを抱えている緊張状態が続くと血管が収縮しますが、そのストレスから解放され、ホッとした途端に収縮していた血管が一気に広がり、血管周辺の神経を刺激するからです。

また女性ではエストロゲンの分泌量とも密接な関係があるとされており、月経が始まる2日前くらいから、月経が始まって2~3日間に起こるケースも多くみられます。

(2)緊張型頭痛

片頭痛のような鋭い痛みではなく、頭を締め付けられるような鈍い痛みが特徴的で、きついヘルメットをかぶったような表現が当てはまります。また肩や首のコリ、めまいやダルさといった症状を伴う事があります。痛みを感じる期間も30分~1週間と大きな個人差があります。

緊張型頭痛は精神的ストレスよりも、猫背やうつ向き姿勢が多い仕事であったり、長時間の車の運転、高すぎる枕や冷えによる首や肩周辺の筋肉の緊張などの“肉体的ストレス”が原因とされています。

(3)群発性頭痛

これは、女性より男性の方が多いと言われていますが、男性と同じように働く女性の間では増加しつつあります。

頭の片側だけに痛みを感じたり、「目をえぐられるような」と表現される激しい痛みで、目の奥や上顎の辺りまで痛みが広がり、痛みのある期間は比較的同じ時刻に頭痛が起き、動くと痛みがひどくなる片頭痛に対して、動くと痛みが紛れるのも特徴として挙げられます。

群発性頭痛の痛みはひどく、市販の痛みどめを飲んでも効かない人も多くみられます。

そして、春先や秋口といった季節の変わり目に頭痛が発症し、1~2ヵ月くらい痛みが続きますが、一度治まると半年から3年も全く症状がでないこともあるのです。

 

■慢性頭痛のセルフケア法

(1)片頭痛

片頭痛は“ビタミンB2”や“マグネシウム”を補う事で、発症を抑えるのに効果的とされています。

ビタミンB2は小松菜などの葉物野菜、納豆、レバー、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれていて、マグネシウムは大豆製品やナッツ類、海藻類や緑黄色野菜に含まれています。

またビタミンB群は腸内でも作られるので、腸内環境を整えることも重要となります。言うまでもなく、アルコールは片頭痛のスイッチとなります。

特に赤ワインは血管拡張物質のポリフェノールが含まれているので片頭痛のある人にとってはNG。他にもチョコレートやチーズがスイッチとなる人も多いので、片頭痛のある人は一定期間、食べるのをやめてみて頭痛の頻度を見てみるのもいいでしょう。

(2)緊張型頭痛

“肉体的ストレス”が原因とされている緊張型頭痛は、ストレッチなどの適度な運動を習慣にする、入浴はシャワーで済まさずしっかりと湯船につかって体を温めることがとても大切です。

緊張型頭痛も鎮痛剤の効果はあまり期待できないので、効かないからといって頻繁に鎮痛剤を利用すると、今度は薬の副作用で頭痛が起こってしまうので注意が必要です。

また片頭痛、緊張型頭痛に共通して言えるのは低血糖状態になると痛みが出やすいため、朝食を抜いたり、空腹でのスイーツはNGです。

(3)群発性頭痛

群発性頭痛については、そのメカニズムがまだはっきりと究明されていませんが、気圧の変化によって、目の後ろを通っている血管が拡張し炎症を引き起こすことが一因とされています。

そのため仕事でどうしてもパソコンなどで目を酷使することが多い場合は、仕事が終わったら出来るだけスマホなどの末端を見ないようにするとか、休日は自然を満喫するなど、目を休めてあげるのと同時に、きれいな空気の中でゆっくりと深呼吸するのもいいでしょう。

高濃度の酸素を吸収することで群発性頭痛の80%の人の痛みが軽減されるとも言われているので、酸素カプセルのあるサロンなどに行くこともセルフケアのひとつですね。

 

頭痛の種類によっても、原因はさまざま。セルフケアで収まらない強い痛みは我慢せずに、病院で診察を受けてみてくださいね。

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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