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入るのか? やめるのか? 『孤独のグルメ』原作者が挑む「勝負の店」

  • 2022.9.28
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2022年9月22日、『孤独のグルメ』原作者・久住昌之さんの最新エッセイ集『勝負の店』(光文社)が発売された。

ドラマ化された『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』『食の軍師』などのグルメ漫画の原作を手がけてきた久住さん。本書は、旅先や散歩中に見かけた飲食店で、久住さんが飲み食いした体験をまとめたエッセイ集。

見知らぬ38軒の飲食店で逡巡しながら食を楽しむ久住さんの姿は、あの"井之頭五郎"そのもの。ドラマや漫画のネタはこのようにして生まれていたのか、と想像しながら読める1冊だ。

「事前に調べることはなく、店の前でスマホによる店名検索もしないので『この店は、おいしいのか、そうでもないのか』の判断は、難しい。でも、難しい店ほど、当たればワンアンドオンリーのおいしさと、ドラマがある。外れたら悲惨。マズイ、高い、感じ悪い......かもしれない。この歳になると、一食失敗したらダメージが大きいんです。だから毎回真剣勝負。入る前に店をよーく見て、想像力をたぎらせる。その上で『入るか、やめておくか』決断する。失敗を恐れず、戦いを挑むんです。ボクは、若い頃から、話を『作っ』たり『盛っ』たりが苦手。全部本当の話です」(「はじめに」より抜粋)

■久住昌之(くすみ まさゆき)さんプロフィール
1958年、東京都生まれ。1981年、原作を担当し「泉昌之」名義でマンガ家デビュー(作画は和泉晴紀)。その後数多くの作品を発表。近年では人気ドラマにもなった『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』『食の軍師』などの原作を手がける。さらにエッセイスト、ミュージシャン、切り絵師など幅広いジャンルで活躍している。

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