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自分の体に火をつけて抗議、ロジャー・フェデラーの引退試合前に起こった騒動

  • 2022.9.26
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テニス選手のロジャー・フェデラーの引退試合の前に、ある男性がコートに侵入して自分の体に火をつけるという出来事があった。(フロントロウ編集部)

プライベートジェット禁止を訴えて体に火をつける

テニスの4大大会である全米、全豪、全英、全仏オープンで計20回の優勝を記録し、グランドスラムでの優勝回数が歴代3位という記録を持つテニスプレイヤーのロジャー・フェデラーがついに引退。

画像1: プライベートジェット禁止を訴えて体に火をつける

フェデラーと共に4強と呼ばれていたノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレー、ラファエル・ナダルが出場した、欧州選抜と世界選抜による対抗戦、レーバー・カップのダブルスをもって引退したフェデラーだったが、じつはその試合前に不審者がコートに侵入するハプニングが発生。

その男性は試合がはじまる前にコートの中央に居座ると、なんとライターを取り出し、自らの腕とコートに火をつけだした。会場は一時騒然となったが、すぐにセキュリティがかけつけコートの火をジャケットで鎮火。

そして不審者は、3人のセキュリティに抱えられる形で会場を後にした。

画像2: プライベートジェット禁止を訴えて体に火をつける

この男性は、フェデラーの引退試合という世界的に注目される試合で、イギリスにおけるプライベートジェットの廃止を求める抗議をしようとしていたようで、着用していたTシャツには「End UK Private Jets(イギリスでのプライベートジェットを廃止せよ)」という文字が。

画像3: プライベートジェット禁止を訴えて体に火をつける

この男性のインスタグラムのアカウントらしきものには「2022年の炭素排出量は大量殺戮レベルです。私たちは暴走崩壊の崖に向かって加速しています。1秒ごとに人類の絶滅に近づいています。Endukprivatejets.co.ukで、気候変動とその対策について調べてみてください。もし私たちが否定したまま、現実を直視せず行動しない、現実のように行動するならば、それは私たちの終わりを意味します」と書かれており、飛行機がいかに気候変動に与える影響が大きいかを語っていた。

プライベートジェットを使用するセレブは批判の的

気候変動が深刻化するなか、著名人のプライベートジェット利用には批判が集まっている

今年だけでも、民間機の7倍ものCO2を排出すると言われるプライベートジェットを所持するドレイクやカイリー・ジェンナーが非難されて炎上した。2019年には、Google社が著名人を招待して開催し環境問題について話し合うサミット『Google Camp(グーグル・キャンプ)』に、著名人たちがプライベートジェットで乗りつけ、大量の温室効果ガスをまき散らしたとして本末転倒だと世間を呆れさせたことも。

画像: ドレイクのプライベートジェット。
ドレイクのプライベートジェット。

その一方で、仕事柄どうしても飛行機利用が多いセレブのなかには、CO2排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に寄付をするなどして埋め合わせをするカーボン・オフセットをする人も多く、モデルのベラ・ハディッドはフライト1回につき20本の木を植えている。さらに、ミュージシャンとしてツアーで世界を回るコールドプレイは会場内の人の動きで電力を生み出す技術を取り入れるなど、環境に優しいワールドツアーを発表している。(フロントロウ編集部)

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