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若くても意外に悩んでいる人が多い? “尿モレ”対策ショーツの需要高まる

  • 2022.9.25
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ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、人に言えない尿モレの悩み。“尿モレ=高齢の人に起こること”というのは大きな間違い。anan世代でも実は悩んでいる人が多い、尿モレについて考えます。

近年、生理に関する悩みは語られる機会が増えたものの、尿モレなど、よりデリケートな悩みは、なかなか周囲に話せないという人が多いのでは? 精神的なストレスなどによっても引き起こされる場合があり、20~30代の女性でも意外に悩んでいる人が多い尿モレ。ユーザーの声から、そんな“困った”に着目し、吸水ショーツの技術を応用。尿モレに特化したショーツを開発したメーカーの担当者に、尿モレと前向きに付き合うためにできることを伺いました。

Q. 尿モレの経験はありますか?
たまにある…28%、数回ある…36%、一度もない…36%

「頻繁にある」と答えた人はいなかったものの、尿モレの経験があると答えた人は6割以上。20~30代でも尿モレにヒヤッとした経験がある人は意外に多く、決して“めずらしい”ことではないよう。

Q. たまにあると答えた方に質問です。どんなときに尿モレをしますか?
1位…せきやくしゃみをしたとき、2位…急いでトイレを済ませたとき、3位…大笑いしたとき

せきや大笑いをしたときなど予期せぬタイミングでの尿モレを経験した人が多い。急いでトイレを済ませ、十分に尿が出切っていなかったための“ちょびモレ”も…。

Q. たまにあると答えた方に質問です。どんな尿モレ対策をしていますか?
対策なし…57%、尿モレパッド…29%、おりものシートを代用…10%、その他…4%

半数以上が「頻繁ではないし、少量のため、特に対策はしてない」と回答。しかし尿モレをしてしまった日は不快感が続き、替えのショーツを買ったという人も多数。

Q. 出産経験のある方に質問です。産前産後に尿モレを経験しましたか?
はい…58%、いいえ…42%

骨盤底筋が緩み、尿モレが起こることが多い産前産後。約6割が尿モレを経験したと回答。その際、尿モレパッドの交換が面倒だったという声が多く集まりました。

20~30代のanan総研メンバー150名にアンケート。

尿モレは年齢にかかわらず、誰にでも起こりうること。

女性の尿モレの主な原因は、出産や加齢によって骨盤底筋が緩むこと。ですが、子宮筋腫や卵巣腫瘍などで膀胱が圧迫されて尿をためにくくなるケースや、精神的なストレスが尿モレにつながることもあります。つまり、尿モレは年齢問わず、誰にでも起こりうることといえます。尿モレで困っている場合は、通常、泌尿器科を受診しますが、先述のように婦人科系の病気が隠れていることもあるので、解決しない場合は婦人科を受診しましょう。また、トイレに行った際の残尿があると、チョロチョロ出てきて「これって尿モレ!?」と感じることもあるので、あわてずしっかりと尿を出し切ることも非常に大切です。

髙橋怜奈さん 産婦人科医。東邦大学医療センター大橋病院に在籍。診療の傍ら、SNSやYouTubeなどで医療情報を広く発信。元プロボクサーでもある。

おすすめ解決アイテムはコレ!

BLAST Inc.『Nagi comfy』

吸水面と身生地にアンモニア消臭効果のある生地を使用し、尿モレ対策に特化したショーツ。自宅で簡単にお手入れができ、消臭効果が長く持続するのも嬉しい。気分が上がる華やかなレースミッドライズと、おへそまわりまでしっかりカバーするシンプルなハイウエストを用意。レースミッドライズは1枚で約55ml、ハイウエストは約40mlの吸水量があり、一日中はいていても安心かつ快適。見た目もシンプルで、使いやすい。

レースミッドライズ(ブラック、キャメルブラウン)各¥7,920 ハイウエスト(ブラック、セルリアンブルー)各¥7,480 それぞれS~XLサイズを展開。(BLAST Inc. info@blast.jp.net)

商品の魅力をメーカー担当者に深掘り!

日本の吸水ショーツのパイオニア的存在として知られる「Nagi」から尿モレ対策に特化したショーツ「Nagi comfy」が誕生。発売開始半年にして「モレを気にせず快適に過ごせる」と話題を呼んでいる。

「2021年、Nagiの商品アップデートのためのアンケートで、吸水ショーツを尿モレ用に使っている人が意外と多いことがわかったんです。大きな驚きでした」(COO・下條友里さん)

尿モレは更年期や年を重ねることでなると考えがちだが、実は若い世代も無縁ではない。

「開発期間中にSNSで約2500人にアンケートをしたところ、47%の方が『尿モレに悩んだことがある』と回答。『原因がわからない』という方も一定数いました。モレやニオイを気にしている方々が、前向きに日々を送れるように…という思いで、開発を始めたんです」

しかし、開発の過程で生理用の吸水ショーツとは違う壁にぶつかってしまったそう…。

「私たちは、ユーザーの方々の悩みに応える商品を作ることを重視しているのですが、尿モレについてはライナーを取り換える回数やモレの量といった情報を得るのに苦労しました。『もしかしたら私だけかも』という思いから言い出しづらく、オープンに話せるようになってきた生理の悩みとは質が異なるものだと実感したんです」

詳細な調査の結果、尿モレの悩みの9割が5ml以下のいわゆる“ちょこっとモレ”であることが判明。吸水ショーツで培った技術を活かし、より尿モレに特化した構造を追求した。

「また、尿特有のニオイを防ぐことにも注力しました。吸水ショーツにも防臭機能はありますが、経血と尿のアンモニア臭はまったく別。尿の消臭に特化したものを開発するべく、試作品にアンモニア水を垂らして社内でも実験を繰り返しました」

いくつかサンプルを試した結果、2時間後のアンモニア臭を93%消臭できる生地を吸水面と身生地に採用。さらに、吸水面の中に使用している防臭シートが、ニオイの原因となる菌の増殖を抑制してくれるので、ニオイを気にせず過ごせる。ユーザーからは、「尿モレパッドはかさばるので持ち歩きが大変だったけれど、Nagi comfyをはいておけば安心」という声が多く寄せられているそう。

「主に生理期間中のみ使う吸水ショーツと違い、Nagi comfyは毎日使うケースもあるため、『おしゃれも楽しみたい』という方に向けて、華やかなレースをあしらったレースミッドライズを。日常生活でもホールドされた安心感が好みの方にはおへそまわりまでカバーするハイウエストを用意。ニーズに合わせて様々な方に使っていただけるようにしました」

SNSやメールなどでユーザーから日々、様々な意見が寄せられており、今後もアップデートを続けていく予定だ。

「尿モレ対策に限らず、ご意見やお悩みを、ぜひお寄せいただきたいです。Nagi comfyがユーザーの方々の声から誕生したように、お悩みに応える商品を生み出し、日本の女性たちをこれからもエンパワーメントしていきたいです」

※『anan』2022年9月28日号より。写真・安田光優 イラスト・REDFISH 取材、文・音部美穂

(by anan編集部)

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