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果汁100%だけがジュース!?実はジュースとよんでいいドリンクには、明確な定義があるんです!!

  • 2022.9.25
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普段何気なく飲んでいるジュース。 オレンジやりんご、グレープ、それにミックスジュースも美味しいですよね。

でもその飲み物がはたして本物のジュースなのかどうか、気にしたことはありますか?

「果汁100%ジュースしか飲まないって決めてる」という人も「果汁の量より味が肝心!」という人も、普段自分が飲んでいるものが果たしてジュースなのかそれともジュースとは呼べないものなのか、一度確認してみませんか?

ジュースは「果汁100%のものだけ」を指す

 

実は、ジュースと呼んでいいのは「果汁100%のものだけ」と決められているのですが、ご存知でしたか? そんなこと意識したことないよ、という人の方が多数派なのかもしれませんね。

ジュースの定義

ジュースというのは、2022年現在の日本では「食品表示基準上では100%果汁のことを指す」と定められています。

果汁飲料等の表示に関する公正競争規約というものがあるのですが、そこにはジューズの定義として「果実の搾汁若しくは還元果汁又はこれらに砂糖類、はちみつ等を加えたもの」と書かれています。 つまり、果汁100%のものであれば、オレンジジュースやりんごジュースのようにそのまま飲めるものから、ゆずやレモンの搾り汁ようにそのままでは酸っぱすぎて飲めないものも、どちらもジュースということになります。

また、ストレートタイプと濃縮還元タイプのものがありますが、どちらも果汁100%であればジュースと名称されます。

ソフトドリンクもジュースと呼ばれる理由

そうは言っても実際のところ、日本では普通の清涼飲料水もジュースと呼んでいますよね。 果汁が入っていない炭酸飲料のことでもジュースということがあるくらい、その基準は曖昧です。

ではなぜそんなことになってしまったのか。その事情は1960年代以前に遡ります。 当時の日本ではまだジュースについての法的な定義がなく、果汁を含んでいないものもジュースと名前をつけた商品が販売されていたのです。

消費者団体などがそのことに反対する運動などを行った結果、JAS法が改正されて果汁100%のもの以外はジュースという名称で販売してはいけない、というルールが制定されたのは1967年末のことです。

定義立てはされたものの、そのころにはすでに甘くて喉をうるおしてくれる大人から子どもまで飲めるおいしい飲料=ジュース、というパブリックイメージが出来上がっていました。 このような慣習から、日本では清涼飲料水もジュースとして呼ばれることがあるんです。

確かに「ジュース飲む?」と出された飲み物が果汁100%でなかったからと言って、文句を言う人はいないでしょうし、逆にとんかつや唐揚げにかけるレモン汁をジュースと呼ぶ人はまず見かけませんよね。

同じ100%ジュースといっても種類は様々!

 

100%ジュースと一口でいっても、その内容によって種類はいくつかに分類されます。

果実ジュース

「1種類の果実の絞り汁」、もしくは「還元果汁」からできているものを指します。 これに砂糖類やはちみつ等を加えたものも含まれます。

果実ミックスジュース

「2種類以上の果実の絞り汁」、もしくは「還元果汁を混合」してできているものが該当します。 砂糖類やはちみつ等を加えても果実ミックスジュースと呼びます。

果粒入り果実ジュース

柑橘類の果実の砂瓤(さのう・房の中にある雫状のつぶつぶのこと)や、かんきつ類以外の果実の果肉を細切したものを入れた果実の絞り汁、もしくは還元果汁のことです。 ここに砂糖類やはちみつ等を加えることもあります。

果実・野菜ミックスジュース

果汁と野菜汁(野菜を切ったり磨り潰してから搾った汁や裏ごしすることでできる汁)を合わせたものです。 果汁の割合が50%以上あることが条件とされます。

また、砂糖類やはちみつ等を加えることもあります。

実は果汁の割合で変わるイラスト

 

パッケージは商品を選ぶときに視覚に訴えるとても重要なものですよね。 このパッケージに使用できる果実の写真やイラストも、果汁の割合によって決められています。

果汁5%未満

果実の写真の利用は禁止。 果実を想起させるリアルなイラストも使用不可。

果物の断面も用いれません、使っていいのは「リアルではないイラストのみ」です。

果汁5%以上99%以下

果実の写真の利用は禁止です。 しかし、リアルなタッチのイラストは使用できます。

ただし果実の断面や果汁をイラストに入れることは禁止されています。

果汁100%

果汁100%ともなると規制はありません。 果実の写真はもちろん、果肉や切り口の写真やイラストも使用できます。

美味しそうにしたたる果汁のしずくも使えます。 もちろん使わなくてもOKなので、こうした写真やイラストがないから果汁100%ではない、ということではありませんよ。

果汁の割合ごとにパッケージにしようできるもの

果汁の割合、それぞれのパッケージで使えるものを画像にまとめましたのでご覧ください。 果汁5%未満だとかなり強い制限があるというのが一目でわかりますね!

 

まとめ

日常的に「ジュース」という言葉は口に出されることもありますが、実は果汁100%でないと本来はジュースとはいうことはできません。 ですが、日本では古くからの習慣で果汁20%だろうとなんだったらコーラのように果汁が含まれていないものさえジュースと呼ばれてしまいます。

しかし、メーカー側には果汁の割合などでイラストに用いていい条件などが明確に定められています。

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