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超ユニーク! 先輩ママが驚いた「モンテッソーリ幼稚園」の教育法5つ

  • 2015.10.26
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【ママからのご相談】

2016年春に、上の娘がモンテッソーリ教育法を実施している幼稚園に入園予定です。本やインターネットでモンテッソーリ教育について多少の知識を得ましたが、実際に同じような幼稚園にお子さんを通わせているママさんのお話を聞いてみたいです。

●A. 子どもの“自由”と“集中”を実感します。

ご相談ありがとうございます。3人の子育て中のママライター、あしださきです。

わが家の長女はモンテッソーリ教育の幼稚園に3年間通っていました。現在長男が年長で在園しています。今年で幼稚園生活6年目です。

ご相談者様にお答えするにあたり、同じく幼稚園生活の長いママ5人に「この幼稚園にお子さんを通わせていてびっくりしたことは何ですか?」という質問をしてみました。ぜひ、参考にしてみてください。

●ママが語る“びっくりしたこと”体験談5つ

●(1)『“おしごと”と呼ばれる活動が行われている』(30代・2人のお子さんが在園中)

●ーモンテッソーリの幼稚園で行われている特徴的な活動

それは、“おしごと”と呼ばれている自由な個別活動のことです。子どもはさまざまな教具(モンテッソーリ独自)の中から自分の興味や発達に即したものを自分で選び活動します。“おしごと”は子どもたちそれぞれの敏感期を背景に、5つの分野に分けられています。

・日常生活の練習……(例:洗濯、アイロンがけ)

・感覚教育……(例:ピンクタワー、円柱さし、触覚板、音感ベル)

・言語教育……(例:メタルインセッツ、砂文字板)

・算数教育……(例:金ビーズ、銀行あそび、切手あそび、蛇あそび)

・文化教育……(例:太陽系の惑星の模型、世界地図・日本地図パズル)

●(2)『先生があまり子どもの手伝いをしないこと』(30代・年長のお子さんが在園中)

保育参観で初めて“おしごと”の時間を見たとき、年少の女の子が水を扱う“おしごと”をしていて、誤って机や床に水を大量にこぼしてしまったそうです。先生はそのことに気がつきましたが、全く手助けをしなかったそうです。

そのお子さんは、何度も水道と席の間を行き来して、長い時間をかけ自分でこぼした水の処理をし、その後何事もなかったかのように、次の“おしごと”を見つけて集中し始めたとのこと。

困ったとき、子どもは自分で先生のそばに行って説明し、手助けを求めることになっているようです。つまり先生の助けを必要としていなっかったため、先生は見守っていたのです。

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モンテッソーリ教育では、教師は“教える人”ではなく、子どもを観察し、自主活動を“援助”する人的環境要素と考えています。子どもの集中時にそれを妨げない心遣いや、子どもの自発性を“待つ”姿勢が重要なのです。

●(3)『甘えん坊のわが子が、小さい子のお世話を進んでしている姿』(30代・3人兄弟の末っ子が在園中)

家では1番の甘えん坊の息子さんが、「入園してきたばかりの年少さんのお世話を率先してやっている」と、担任の先生から聞いたそうです。

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モンテッソーリでは異年齢混合の、縦割りクラス編成です。そこでは、自然と上の年齢の者が下の子どものお世話をします。年下の子は年上の子どもの活動を見て学び、年上の子は年下の子の世話をすることや教えることで学びます。

●(4)『「親は幼稚園での様子をしつこく聞かないで」と言われた』(40代・2人のお子さんが在園中)

幼稚園の保護者連絡会で、『「お子さんが幼稚園のことを自分で話すまでは、お母様方はしつこく様子を聞かないでください」と言われたことに驚いた』と言います。また、『「今度はこんなおしごとをやってみたら?」という提案もしないように』と注意もされたそうです。

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ここでもやはり、子どもたちが自発的な活動に好きなだけ取り組むことが尊重されているのです。周囲の大人に求められているのは、知的好奇心が自発的に表れるように、環境を整えるということなのです。

●(5)『1つの作業を教えることに、ものすごく丁寧であること』(30代・下のお子さんが年長で在園中)

『幼稚園入園前の導入保育のときに、まず子どもが教えていただくのが“スモックのたたみ方”だったのですが、その手順の示し方がとても丁寧でびっくりした』とのことです。

先生が机の上にスモックを広げ、丁寧に1つ1つボタンをとめていき……袖を折りたたみ……向きを90度変えて……また折りたたみ……といった様子を実際にお手本としてやって見せてくださいます。それを子どもに見せた後、実際にやらせてみます。しかし、幼稚園入園前の子どもが全て覚えられるはずもなく、めちゃくちゃにやってしまいます。

するとまたはじめから教えなおすのです。その様子を離れて見ている親は、そんなことを長い時間やっていることが不思議で仕方ありません。もっと何か楽しそうなことをやったりしないのだろうかと疑問に思うほどです。

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これにもモンテッソーリのメソッドが隠れています。これを“提示”と呼び、重要としているそうです。

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いかがでしたか? モンテッソーリの幼稚園では子どもの自由が確保されています。自由に選び、集中して活動するため、先生方は日々子どもたちを注意深く観察し、子どもの活動を妨げないことを第一に考えて保育にあたってくださっています。

実際のエピソードで幼稚園の雰囲気をご想像していただけたら幸いです。楽しい幼稚園生活が送れますように!

【参考文献】

・『おかあさんのモンテッソーリ』野村緑・著

・『モンテッソーリの教育 0歳〜6歳まで』M.モンテッソーリ・著

●ライター/あしださき(元モデル)

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