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宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

  • 2022.9.22
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沖縄の離島【多良間島(たらまじま)】は宮古島と石垣島の間に浮かぶ島。宮古島から飛行機か船で行くしかアクセス方法がないため、なかなか旅先として選ばれづらい場所ですが、その分手つかずの自然が残っていて、離島ならではの雰囲気を味わうには最適です。浅瀬でも魚を見られる「ふるさと海浜公園」のビーチや、県指定天然記念物の「フクギ並木」、そして島の名産品を使ったアイスクリームやお茶などなど、今回はそんな多良間島の魅力を紹介します。

潜らなくても魚が見えるビーチ?

沖縄の離島といえば、真っ先に思い浮かぶのは美しい海でしょう。多良間島も例外ではありません。島の北部にある「ふるさと海浜公園」は、島の人気スポットとなっています。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

人気スポットといっても多良間島の人口は約1100人。旅行客も多くないので、人で溢れるといった状況になることはほぼありません。プライベート気分を味わいながら海を満喫することができます。しかも、この海岸は単に美しい白砂のビーチと透明度の高い海を楽しめることだけが魅力ではありません。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

海岸周辺は魚たちの棲家でもあり、足が着くくらいの浅い場所でも、魚が泳いでいるのを見ることができます。シュノーケリングやダイビングをせずともこういった景色を見られるのは、さすが沖縄の離島といったところ。特に干潮時には見やすい可能性が高いので、時間を見計らって天然の水族館を楽しんでみてください。

平坦な島を一望できる展望台へ

多良間島は最高地点の高さが34.2mと、とても平坦な島。到着前に飛行機や船から見てもよくわかりますが、八重山遠見台公園にある展望台からは、その平坦さをより強く実感できます。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅
宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

自転車であれば1日で周りきれるほどの広さで、信号が1つしかないくらいの規模の島なので、展望台からは文字通り島全体を一望できるんです。なお、西側の海には石垣島が見え、気候条件が良ければ逆側には宮古島が見えることもあります。

「フクギ並木」は県指定の天然記念物

島の中央付近にある見所は「フクギ並木」です。沖縄県の天然記念物にも指定されていて、かなり見ごたえがある小道となっています。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

フクギは日本では沖縄や奄美地方にしかない植物で、トンネルのような道を作ることで有名。沖縄本島にある「備瀬(びせ)のフクギ並木」はフォトスポットとしてもかなり人気の場所となっています。葉っぱの形が特徴的で、高く上に伸びるフクギからは南国のパワーを感じられること間違いなし。島の散策の途中に立ち寄ってみましょう。

島の至る所で見られる動物は…

多良間島の人口は約1100人とすでにご紹介しましたが、実際に島内を散策していても、なかなか人に出会うことはありません。むしろ、島で生きる動物たちに出会うことの方が多いくらいです。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

島で最もよく出会う動物はヤギ。多良間島ではヤギを飼っている家がとても多く、本当に人より出会う確率は高いといっても過言ではありません。民家の一角であろう場所はもちろん、思いもよらぬところで草を食んでいることもありますよ。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

また、島の中心部の住宅地では、ヤギに加えて猫も多く生活をしていることが歩いているとわかります。ゆったりとした島時間の中で生きている猫は自然体そのもの。見ているだけで癒しになりますよ。

少ないながらご当地グルメにも注目

多良間島の食についても紹介しておきましょう。実は多良間島にはほとんど飲食店がありませんが、沖縄グルメの定番であるそばを食べることができます。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

絶品ダシが自慢の島のグルメがこちら。波打った形のかまぼこが入るのは、宮古島で提供される沖縄そば(通称、宮古そば)の特徴です。そして、島のものを使ったアイスクリームとお茶も、なかなか他では味わえない島の特産品です。

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上写真のアイスクリームは、島で育てた黒糖を使ったアイス。添加物を使っていない贅沢な逸品として、ふるさと納税の返礼品になるなど、注目され始めています。他にも、多良間村の村花であるタラマバナ(ベニバナ)を原料としたお茶はかなり珍しいメニューです。

最後に、多良間島だけにあるちょっと珍しい文化を紹介します。次の写真に写っている看板の文字を読んでみてください。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

リに丸がついた文字がありますが、これは間違えているわけではなく、多良間島では「イ°」「ム°」「リ°」という表記があちこちで見られます。通常のものより弱めに発音するのですが、島訪問の際には現地の人に発音してもらって、どう読むのかを確かめてみましょう。

宮古島と石垣島の中間に浮かぶ【沖縄・多良間島】。島に残る独特の文化を楽しむ旅

また、島には「トゥブリ」という、海へと続く道があります。島のあちこちにあるので、いくつか回って見比べてみるのも楽しいテーマになるはず。このように独自の文化が残る多良間島は宮古島や石垣島とはまた少し違った雰囲気を味わえます。ぜひ一度訪問してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>

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