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個性豊かな店が集まる複合施設「ならまち工房Ⅲ」

  • 2015.10.26
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近鉄奈良駅の南側。元興寺の旧境内を中心に、町家の続く路地など昔ながらの趣ある景色が広がる「ならまち」の一角に複合施設「ならまち工房Ⅲ」が誕生しました。天然酵母パンのお店や、自家製の甘味が味わえる喫茶、草木染したシルクの小物を扱う雑貨店が先駆けて開店し、今年冬には、手作り雑貨の店など5店舗がオープン予定です。

世界遺産である元興寺の東側、徒歩5分ほどの場所にある「ならまち工房」、「ならまち工房Ⅱ」は、作家のアトリエショップやカフェが集まる複合施設です。ならまちの人気スポットであるこちらに、この秋「ならまち工房Ⅲ」が誕生しました。

建物は全部で3つの棟からなり、現在は新築された北側の棟と、昭和に建てられた民家を改装した2つの棟がオープンしています。今年冬には、南側に古い町家を改装した建物が完成予定です。

北側の棟の入り口は「ならまち工房Ⅱ」からすぐの場所に、南側は「ならまち工房」の隣で、ならまち工房全体での行き来もしやすい造りとなりました。

厳選素材を使うやさしい味わいのパンが評判の「天然酵母パン工房 くりぱんクラブ」

北側から入って1軒目が「天然酵母パン工房 くりぱんクラブ」です。「少しでも安全な素材で作ったものを」と、天然酵母を使ったパン作りをはじめて約20年となる店主の栗野さんが、日替わりで3~5種類の手作りパンを販売します。

余計なものを加えなくてもおいしいパンを目指して、北海道産の小麦粉ハルユタカなど、自らが納得できる素材のみを厳選して作るパンは、開店前に予約で品切れになるものもあるほどの人気です。

小麦粉と天然酵母、自然塩のみで作る「バゲット」(350円)をはじめ、「抹茶メロンパン」や「チョコチップメロンパン」(各210円)も好評。季節に合わせた商品も登場するのでお楽しみに。

自家製甘味やコーヒーでひと休みできる「甘味・喫茶 咲良」

くりぱんクラブの隣は、「甘味・喫茶 咲良」です。和菓子好きの店主による自家製甘味や抹茶のほか、ショットグラスに注ぐ日本酒や梅酒も楽しめます。

看板メニューは、手作りの餡を使う2つの甘味です。1つは、枝豆から作るあっさりとしたずんだ餡が絶妙な「白玉ずんだ」(518円)。もう1つが、白玉を餡で「くるむ」ことからその名が付いた、関西で親しまれている甘味の「くるみ餅」(518円)です。香り豆という大豆を使った上品な甘さの餡にフワフワのかき氷がアクセントとなっています。

白玉ずんだやくるみ餅、ずんだシェイクなど、テイクアウトできるメニューもあるので気軽に立ち寄ってみてください。

鮮やかな色合いのシルク雑貨を扱う「Mano」

甘味・喫茶 咲良の南隣には、草木染したシルクの雑貨を中心に扱う「Mano」があります。店主が染色したシルクは、素朴な風合いを持つ従来の草木染のイメージとは異なり、鮮やかで繊細な色味に仕上がっています。

店内には、シルクで作ったスカーフやクッションカバー、組紐のアクセサリーなど、他にないアイディアを加えた雑貨が並び、「高級なイメージのあるシルクをもっと身近に感じてほしい」と、自宅での簡単な手入れの方法なども教えてくれますよ。

またこちらでは、材料費(2000円~)のみで草木染の体験もできます。予約なしで参加でき、衣服などが汚れない染め方で行なうので、気軽に声を掛けてみてください。 2015年12月に完成予定の南側の建物には、手刺繍のアクセサリーや雑貨が評判のブランド「nakki」のショップ、手編みの温もりが感じられるニット製品を扱う「Craftknit」、帽子やバッグ、ドール用のミニチュア小物といった手作りのファブリック製品がそろう「KACORINA」など、全部で5店舗が開店します。

「ならまち工房」と「ならまち工房Ⅱ」の設計も手掛けた奈良在住の建築家・勝村氏が、町家らしさを活かしてデザインした空間にも注目ですよ。

周辺には、人気のカフェやショップもあり、個性豊かな店が多く集まる「ならまち」。今後も目が離せないスポットです。

※記事内の価格は全て税込です。

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