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【『哲仁王后』の女帝】お肌を異様に気にする大王大妃は果たして何歳?

  • 2022.9.19
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ドラマ『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』を見ていると、ペ・ジョンオクが演じている大王大妃(テワンテビ/国王の祖母)が、シン・ヘソンが扮する王妃が作る料理にゾッコンとなっている。

それもそのはずだ。王妃には韓国大統領官邸のシェフの魂が入り込んでいる。いわば、王妃は一流シェフのノウハウを持っているのだ。しかも、現代の料理技術をすべて把握しているので、150年ほど前の朝鮮王朝であれば、「美味礼賛」のすべてを当時の宮廷料理に注ぎ込める。

それを食べた大王大妃が大満足するのも当然なのである。

しかも王妃は、大王大妃の気に入るような食材を使っている。それを知った大王大妃は、ますます王妃の料理を食べて「シワが伸びる」とご満悦なのである。

このように、ドラマでは美肌にこだわる大王大妃の様子がコミカルに描かれている。それで気になるのは、「果たして大王大妃は何歳だったのか?」ということ。そのあたりを明らかにしてみよう。

ペ・ジョンオクが大王大妃を演じていた(写真=© STUDIO DRAGON CORPORATION)
王妃の料理の虜になった大王大妃

『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』は哲仁(チョリン)王后が哲宗(チョルジョン)と結婚した年を描いている。それは、1851年のことだった。

このとき、大王大妃は女帝として絶大な権力を持っていた。

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彼女は純元(スヌォン)王后のことであり、もともとは23代王・純祖(スンジョ)の正妻だった。生まれたのは1789年。つまり、1851年のときは62歳であった。

平均寿命が長くなった現在なら「まだまだこれから」という年齢だが、朝鮮王朝時代は事情が違った。王妃は合計で42人いたが、亡くなった年齢を調べてみると平均で48歳なのだ。その寿命から見れば、62歳というのは相当な高齢である。

実際、大王大妃は1857年に68歳で世を去っている。それだけに、1851年当時というのは晩年であり、美容や健康に気をつかっていたのも必然であった。

ドラマはその後も、大王大妃がますます王妃の料理の虜(とりこ)になっていく。こうして『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』では、「朝鮮王朝で取りいれられた現代韓国料理」も重要なモチーフになっていった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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