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ドキュメンタリー好き・児玉雨子(作詞家)、忘れられないあのシーン。ドキュメント72時間 『渋谷 スマホ修理店』

  • 2022.9.19
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『ドキュメント72時間「渋谷 スマホ修理店」』イメージイラスト

スマホ修理に来た女性が割れたままの画面を使い続けた理由を聞かれたとき

このシリーズは好きでよく観るのですが、この回は渋谷の公園通りにあるスマホ修理店で3日間カメラを回すんですね。
国際試合の対戦相手がわからなくなったバドミントン選手、LINEができなくなり「彼氏と連絡できないから死ぬ」と嘆く女の子、保存していたお母さんのメッセージが見られないと肩を落とす女性。いろんなお客さんがやってくる。

『ドキュメント72時間「渋谷 スマホ修理店」』

ここまでは誰もが想像できる人間模様ですが、この後やたらイライラしてる女性が出てくるんです。彼女は画面が割れたまま使っていてケガをしたと。なぜすぐ直さなかったかというと、「買って2週間しか経ってないのに直してたまるか」と。そして店員さんに「修理は3時間と言ったのになぜ1日かかったのか」と詰め寄る。

取材陣が聞くと、「スマホなんかに縛られません」と言うんです。でもこんなにイライラしているのは縛られてる証拠でもあるのですが、彼女のほとばしるエネルギーに無性に元気づけられます(笑)。

この回がいいのは、その後に作り手のメッセージや解決を加えるわけでもなく、ただ登場させて終わり、というところ。社会批判や美談に収束させない、観る側の日常と地続きな番組を観るとなんだかほっとします。

『ドキュメント72時間「渋谷 スマホ修理店」』イメージイラスト

Information

ドキュメント72時間 『渋谷 スマホ修理店』

東京・渋谷のスマホ修理店には画面のひび割れや水没で故障したスマホが次々と持ち込まれる。友人と過ごした夏の思い出を取り戻したいと駆け込んできたフリーター。日々の記録のすべてが詰まったスマホ。人は何を守り、アーカイブし、どんなつながりを大事にしているのか。修理店のカウンターにカメラを据え、スマホの中身を覗かせてもらう。NHKオンデマンドで配信中。

profile

児玉雨子(作詞家、作家)

こだま・あめこ/アイドルやアニメ楽曲を中心に作詞提供。初の小説『誰にも奪われたくない/凸撃』(河出書房新社)好評発売中。

公式サイト:https://kodama-ameko.com/

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